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もふもふ、きつねっこぉ

★16話の狐娘「コンビニは天国じゃな!」★挿絵ピザ



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★(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)先生ぇー!?なんで挿絵にピザが載っているの!?
大福とラーメンは確かに食べてるけど!

  ∧_∧   
(´・ω・`)……キーニャンに食べさせてあげたい食べ物じゃったんじゃ……
ピザは美味いのう……唐辛子ソースたっぷりかけると美味しいぞい……

★(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)(……それ、ただの劇物ピザじゃ……?)

http://suliruku.blogspot.jp/2017/04/16.html

★★★

コンビニ。その白い店に、ニャンタンが最初に抱いた印象は……小魚のような存在感だった。
周りの大型店舗に比べれば、小さすぎる。建造物は平屋建てで、横幅も狭い。中を大量の照明が照らしているが、他の店舗も似たような感じだから、特別な特徴ではない。。
だが、リーファの言葉によれば――ここは、商売相手(ライバル)を仲間に引きずり込み、どんどん増殖するという恐ろしい形態を持った異世界の店だ。油断して良い相手ではない。
敵の力を自分の物にする戦略……それは理想的で最強で、悪魔的なシステムとしか思えない。

「ここがコンビニっていう店ネ!少し値段が割高だけど色々と揃っていて便利ヨ!」

「わしが一番乗りするんじゃよー」

好奇心旺盛なキーニャンが、コンビニへと突撃した。その瞬間、恐ろしい事が起こる。
透明なガラス製の扉が動いたのだ。横にスライドして、キーニャンを店の中へと誘い込んでいる。
普段は能天気なキーニャンも、自動で動く扉は新鮮だったのか、その場で立ち止まっていた。

「この扉は生きておるのかのう?透明なガラスな時点で超高級で間違いないんじゃよ!すごいのう!これ欲しいのう!扉を開ける必要もないとか、最高のニート生活ができそうじゃよ!
ニャンタンもそう思うじゃろ?」

「ニート生活はともかくとして……確かに……これはすごいですね……扉も壁もガラスっぽい物体で出来ているようですし、店舗の中の商品が見えて客がたくさん来そうで良いですよね……先生」

「うむ、わしのペットの猿たちは異世界最強じゃのう?」

捨てたのに飼い主顔すんな、ニャンタンはそう思ったが口には出さなかった。
そんな野暮なツッコミに費やすのが勿体ない、異世界のコンビニは凄まじい場所なのである。なんと店内に音楽が流れていた。しかも、超一流の音楽家達が奏でるような洗練された激しいメロディーだ。
享楽国で、これと同じことをしたら、超高級店でもない限り、音楽家に払う報酬で店の利益が赤字になってしまうだろう、だから、ニャンタンは驚いた。

「もふぅ……恐ろしい文明です……」

「きっと、富裕層限定の高級店じゃな?良い音楽が鳴り響いていて最強すぎるのう。こんな贅沢な店は初めてじゃよ」

キーニャンが目をつむって、音楽を聴いていると、隣にいるタヌウが何かに気づいたような様子を見せて――

「ふむ……店の中は暖かいな……空気まで調節しているのか……?」

ニャンタンは無言で頷く。コンビニの空気は暖かい。外は夜で寒い寒い状況なのに、店内は春のような陽気だ。建造物内を万遍なく温めるのは、かなり高等な技術だ。
享楽国でこれと同じことをしたら、家全体を温めすぎて火事が増加し、獣耳が生えている皆が右往左往して、大混乱状態になるだろう。

「おおう……外は寒いのに、こっちは天国じゃのう。こっちでニート生活したいのう……」

「こら、先生!?誘惑されちゃ駄目ですよ!」

「こっちから美味しそうな匂いがするぞい」

キーニャンがコンビニの奥地を目指した。パンや、弁当の類が売られている。
日持ちしないようなデザートなども売られており、その品数の豊富さにニャンタンの常識がぶっ壊れそうだった。
カード化を前提とした享楽国以外で、ここまで色々な料理を揃えて並べる事ができるなんて……やはり、日本は恐ろしい所だと、ニャンタンは恐怖を覚える。だが、享楽国が圧勝している点もあった。
パンも弁当も冷めた状態だ。つまり味が落ちまくっている上に、病原菌が繁殖しやすい。
衛生面では、享楽国の勝利だなと……ニャンタンはほくそ笑む。キーニャンも偉そうに喋っていた――

「ふむ、さすがの異世界でも、ここらへんはまだまだじゃな?暖かいままご飯をカード化できるワシの国に比べれば、遥かに劣っておるのう……でも、品ぞろえ豊富で、冷えてても美味しそうな食べ物が多くてすごいのう。でも、暖かい状態で食べたかったのう……冷めたご飯はマズイんじゃよ……」

「ところがどっこいアル!弁当を購入してレジに持っていけば良いアル!」

「なんじゃ?どういう事じゃ?」

「レジに行くアル!乙女は行動あるのみネ!」

キーニャンは、リーファに言われるがままにトンカツ弁当を持ってレジと呼ばれる場所へ行き、(火酒を売って得た)日本のお金を払った。
そのとき、店の従業員が行った行動に、ニャンタンは驚いて、白いネコ耳がずっとピョコピョコしっぱなしだ。
なんと、従業員は「温めますか?」という謎の呪文を呟き、リーファが「温めて欲しいアル!」と言った途端、従業員がトンカツ弁当を謎の箱へ入れ、スイッチを入れたのである。
ブブブゥゥゥーン!という音が箱から響き、冷めた弁当は、ホカホカの美味しそうな弁当に生まれ変わったのだ。従業員は頃合を見て、謎の箱からトンカツ弁当をだし、キーニャンに渡した。

「これ最強すぎるじゃろ!?ホカホカ弁当に変身したぞい!?いったい、どういう箱なんじゃ!?」

「電子レンジがあれば、なんでも暖かいご飯に変身ヨ!」

「凄い発明じゃのう!冷めたご飯を温める道具じゃな!最強すぎるのう!欲しいのう!」

謎の原理で動く、電子レンジ。
驚いて黙っていたニャンタンは、ここは異世界なのだと実感させられた……隣に立っているタヌキ娘も同じ気持ちを抱いているようだ。

「本当になんでもありだな……まともに交易したら、享楽国の経済が崩壊しそうだ……」

タヌウの心配そうな言葉が、虚しくコンビニに響く……。
カード化技術がない世界の癖に、技術が発展しすぎてやばい。この異世界が宝の宝庫となるか、災厄を秘めた箱となるかは、ニャンタンには分からなかった……。

★★★


ボツネタ

「この電子レンジっていう箱に先生をいれたらどうなります?」

リーファ「血液が沸騰して死ぬと思うネ!」

「怖っ!?」

 

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  1. 12 件のコメント :



    1. (´;ω;`)ゆっくり、あとで修正

      (ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)いつも、この展開だよ!?

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      1. (´;ω;`)ゆっくり修正かんりょうマンモス

        (ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)ぱおーん

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    2. そういえばふいに昔ネットで
      電子レンジで肉を加熱したら
      タンパク質が変質して体に悪いんだよ!!

      とかいう訳分からない主張するのが居たのを思い出した。

      たしかにタンパク質は変質するけどさ
      それはフライパンで加熱しても結果は一緒な訳で・・・

      さらに遺伝子が破壊されてーーとか
      続いてたけど、消化される過程で
      肉に含まれる遺伝子関係も分解されて吸収されるから
      事前に破壊されててもなにも問題はなかったという。

      なんとなく思い出しただけなので
      特に小説とは関係のない話なのでした。

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      1. (´;ω;`)電子レンジで、色んな物を温めているパルメを見たら、その人は怒るじゃろうなぁ……

        (ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)どんなものをいれるので?

        (´;ω;`)お手製ピザトースト。
        食パンにチーズとか野菜のせて、チーン

        (ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)そんなものを食べたら、先生の体形がピザになるぞ!?

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    3. 女騎士さん ジャスコ行こう と似たような雰囲気ですよね

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      1. (´;ω;`)読んだ事ないけど、似たような作品なのか

        (ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)そんなー!?

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    4. http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1920191.html

      レゴランド並のボッタクリのコンビニを作るんですよ  途上国レベルならどこでも御馳走ですよ

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    5. (´;ω;`)食べ物を美味しそうに絵で描くのって、大変だなと思ったパルメ

      (ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)今更か!?

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      1. (;°д°)グルメ系の漫画を読んで、美味しそうな画を学びましょう
        パルメさんは、画が雑すぎます

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      2. (´;ω;`)うむ、そうするぞい。

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    6. せやな
      (´・ω・`)パルメ「その天国の店長さんにパルメはなる!」

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      1. (´;ω;`)いやじゃー!ライバルに金を出させて出店させる形式じゃろ!これ!

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