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本好きの内政チート
1話 キャラクターメイキング『黒髪猫耳美少女』 


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諸君。私は本が好きだ。
小説が好きだ。漫画が好きだ。知識本が好きだ。
お風呂に全身を浸かりながら読む読書が一番格別だ。
漫画は軽い気分で読める。
小説は読み終わった後の読後感がたまらない。
低コストで、本を大量生産できる時代に産まれて最高だ。
古今東西ありとあらゆる本をコレクションし、自宅を私設図書館に改造するほど本が大好きだ。
家中、本だらけで地震が起きたら圧死間違いなし。
就職に大失敗したおかげで時間は腐るほどにある。
できれば図書館の司書になりたかったが、採用数が恐ろしいほどに少ない。
筆記試験は完全記憶能力で楽勝だったが……最終面接で落ちてしまった。
残念だ。悲しい。ゆっくりできない。完全記憶能力を持つせいで、過去の失敗やその時の絶望すら思い出してしまって辛い。
全てを覚えて、忘れる事ができない能力。こんなもの欠陥だ。
普通の人間ならば、記憶を忘れ続ける事で、精神は癒されるのに、なぜ私は記憶を持ち続けるのだろうか?

そうだ……気分転換に次はどのような読書を楽しもう? 読書をしている間は嫌な記憶が蘇る事はない。
マッサージを受けながらの読書は気持ちよかった。
電車に揺られながらの読書も集中できて快適。
市営バスも良いな。たまに外の光景を見て和むことができる。
……しかし、動かずに読書ばっかりするのは不健康すぎる。
このままでは認知症になって、読んだ本の内容すら忘れる最悪な老後を過ごしそうだ。


そうだ。歩きながら読書すると面白いかもしれない。
人間は足を動かすと脳が活発に働くと聞く。
私の筋力でも負担を感じない薄いラノベ本で、歩き読書をするとしよう。
電柱などにぶつからないように、住宅地の一本道を往復すれば大丈夫なはず。
今の私の気分は、歩き読書の迷信で有名な二宮金次郎の銅像さん。
あ、トラックに轢かれそうになっている子供がいる。
運転手は居眠り運転中。
とっさの事態に私の体は動いた。
子供を突き飛ばした瞬間、トラックの凄まじいエネルギーが私に炸裂。
……今、自分がどんな状況になっているのか、分からないほど身体が痛くて熱い。
やっと死ねる。この呪われた完全記憶能力ごと消える事ができる。良かった。
最後くらい社会に貢献できて嬉しい。

未来がある子供が死ぬよりも、無職の私が死んだ方が皆、喜んでくれる。
ああ……なんでこんな時に……両親が元気に生きていた頃を思い出してしまうんだ……。
過ぎ去った幸せなんか思い出しても悲しくなるだけじゃないか……。
全く、完全記憶能力なんて持つものじゃないな……夜、寝るのも苦労する……。
次に生まれ変われるとしたら……嫌な記憶をさっさと忘れる身体になりたい……。



突然、視界が宇宙空間に飛び込んだかのように真っ暗になった。


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あなたは読書中だ。
トラックに轢かれて死んだ。

新しい冒険の書を作成しますか?
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真っ暗な視界。目の前に謎の文章が表示されていた。とてもゲームチックな内容だと思う。
ん?……この特徴的な文章には見覚えがある。
ローグライク系のRPGエロイナを起動すると出てくる文章だ。
エロイナというゲームは、何でもやれる代わりに、覚えるコマンドが滅茶苦茶多すぎて、ひたすら死にまくって覚える事を強いられる難易度の高いゲームである。
だが……なぜ、私の前にこれが表示されているんだ?
トラックに轢かれて死んだ
死んだのか?この私が?
死因は恐らく、歩きタバコならぬ、歩き読書。
その結果、私は死んだのだろう。良い子は私みたいに歩き読書をしちゃ駄目だぞ。
最近は静かに走行できるハイブリット車が増えているからな。
接近に気づかずにあの世行きになっても知らんぞ。
現代社会は自動車という鉄のモンスターがウヨウヨいるんだ。
……落ち着くために適当に色々と考えて言ってみたが、なんでエロイナのゲーム画面が表示されているんだろうか?
まさか……私が住んでいた現実すらも、誰かが作り出したゲームの世界とでも言うのか?
死んだらゲーム画面が出る。これは大変可笑しい事だ。
ゲーム好きな人なら大喜びするかもしれないが、私は一応、常識というものを弁えている。
『何者かが、私を殺してここに連れてきた』そう考えた方が自然だろう。
真犯人は誰だ。情報がないから推理できない。
名探偵並の推理力が私に欲しい。
本をたくさん読んでも、得られるのは知識くらいだ。推理力は欠片も手に入らない。
一体、誰が私をここに連れてきた?
最大すぎる謎だ。きっと、そこにとんでもない伏線とやらが隠されていて、最後辺りにラスボスとして登場するのだろう。うん。
犯人は神様かもしれないし、未来人、宇宙人、超能力者、異世界人かもしれない。
そうだ……未来からタイムスリップした私が犯人というオチはどうだろう?
これ以上、考察しても無意味。
虚しくなってきた。


話が脱線しまくったが、エロイナは酷いゲームだ。
ゲームとして遊ぶならば、その何でもありな世界観を楽しめるだろう。
しかし、現実の問題となると話は別だ。
街中でモンスターが暴れたり、いきなり世界の終りがやってきたり、魔法で隕石が落ちてきたり、人権ほぼ皆無の人間が居たり……正直、ゾッする。
だが、『いいえ』の選択肢を選んだらどうなると思う?
死んだ私は、このまま消えてなくなる可能性が高い。
ならば答えは一つ。
『はい』を選ぶしかない。

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名前は?
種族は?
年齢は?
職業は?
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色んな文字が表示される。
このゲームは種族の選択によって、難易度が極端に変わるから、私が選ぶ選択肢は決まっている。
特に重要視されるステータスは、レアイテムでしか上昇しない生命力と速度だ。
例を上げると
種族:生首を選ぶと、速度30。全てのステータスが最弱。ひたすら死にまくる人生を送る嵌めになる。
種族:人間を選ぶと、速度100、平凡なステータス。どの戦い方も選べて便利だが、死にまくる人生だ。
種族:馬を選ぶと、ステータスが高くて、速度も早い。
幸い、私はエロイナに出てくる全種族のステータスを見た事がある。
最善の選択はこれだ!
裏コマンド入力!エキストラ種族!
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名前:カグヤ
種族:猫の神(エキストラ種族)
年齢:ランダム
職業:魔法使い

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猫の神は、人型に猫耳が生えたキュートな種族。
選ぶメリットは、速度ステータスが圧倒的に高い事。
速度を上げる方法は、超絶レアアイテムのラッキーの卵のみ。
速度が早ければ、圧倒的な手数で敵を圧倒できる。
敵と距離を取り、近接戦闘に持ち込ませないように戦う事も可能なのだ。
……まぁ、それでも死ぬ時は死ぬ。
ボスモンスターが猫の神だったりする場合、今までの難易度イージープレーに慣れていたら死ぬ。
エロイナとは、それほどまでに厳しいゲームなのだ。

そしてデメリットは、性別を女しか選べない事。
一応、私は男(仮)だ。だが、女性の身体というものに興味があるのだ。
決して私は変態ではない。知的好奇心を満たしたいんだ。
二次元アニメが大好きすぎて、アニメのヒロインに憧れたとか、そんな事はないのだ。
……色々と話は脱線したが、後はキャラデザインや、ステータスを決めるだけだな。
外見は、こうなったら開き直って、ものすごく可愛い娘にしてみよう。
背中まで届く黒髪に、猫耳とか可愛いはず。
12歳くらいのロリにして、神秘的な美少女になるようにデザインしてみよう。
肌は真っ白な感じが良いな。
……もし、私の物語が小説だとしたら、ここら辺でプラウザバックする読者が出てくる頃だなと考察してみた。

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 所持金 0

 筋力  3
 耐久  3
 器用  3
 感覚  3
 習得  10
 意思  10 
 魔力  50 
 魅力  20 
速度:2000

 クラス   魔法使い
獲得スキル ※数え切れないくらいたくさんの項目がある
獲得魔法 
状態異常
称号 『男女』
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このゲームは魔法使い最強ゲームだから、これで良いのだ。
魔法は大量のお金がかかるが、どんな状況にも対応できる上に、使えば使うほどレベルが上がって性能も良くなる。
それになんだ。
ゲームの世界に行くなら魔法を使った方が気分的にもお得だろう?

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キャラ設定を終了しますか?
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OKだ。
それにしても不安だ。
キチガイだらけのエロイナ世界で、第二の人生とか罰ゲーム。
いや……逆に考えよう。
異世界の本を読む事ができてラッキーだと考えよう。
読書は、活字中毒な私の最大の楽しみだ。

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冒険の書を作成しました。
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私の意識はブラックホールに吸い込まれたかのように真っ暗になった。
……これからずっと後に思ったのだが、この時、種族:猫の神以外を選んだら、無理ゲーすぎて人類滅亡していたと思うから、これはこれで正解だったんだ。


【小説家になろう】 銀髪巨乳がペット!羨ましい!【俺のペットは聖女さま】
http://suliruku.blogspot.jp/2015/12/blog-post_6.html
【小説家になろう】 エルフ転生からのチート建国記、完結。妖怪ブクマ外しの餌食に・・・
http://suliruku.blogspot.jp/2015/12/blog-post_14.html


  どうでもいい設定@

種族:生首は最弱である。
街に入るだけで全住民との関係が敵対関係になり、フルボッコされる定め。


生首「僕はいい生首だよ!?」

住民「「死ねぇー!汚物は消毒だぁー!」」

生首「ぎゃぁー!」







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大まかなプロット
●魅力特化ステータスのネカマやっていたせいで、ハーレムも俺TUEEEEもできねぇぇぇ

もうやだ、この国。

そうだ。本や漫画とかの娯楽好きだし。中毒だし

それらを作ってもらうために、豊かな国を作ろう。

周りにいるプレイヤー達を扇動して、唯一残った人間と獣人の国を攻め落としちゃえ。






●ゲス アンドレェ・ポォーク准伯爵
自分が贅沢をしてハーレムするためならば、人類種が絶滅しても構わないゲス。
その館に皆で大挙して攻め込む。
守備兵のオークどもを皆殺しにして、ポォーク准将を民衆にプレゼント★


★川の水を有効利用するために、ダム作ろうぜ!ゴーレム作れる奴らGO!
そうすれば、川が氾濫せずに、安定して農業ができる!
寄生虫とか色々と発生するが、しゃあない。
豊かな土が運ばれない?
技術者に言え、そんな事

キャラ設定

★本が読みたい⇒製紙しようにも、まだ木がありません。植林しよう。
お前ら!植林するぞ!
どうせ私たちの寿命なんて存在しないようなものだ!

事業化して、どんどん植えるぞ!

★なに?ダム作ったけど労働力が足りない?
人間ほとんどいない世界で、どうしろと?
農家にどんどん子供を作ってもらっても足りん。
耕作機をゴーレム魔法で作ってもらおう。足りない労働力は機械化だ。
細かいことは専門家に任せる。

★水路が各都市を繋ぐ道路になるな。
これは便利だ。

★教会「領地発展しすぎ!
異端審問にかけるわ!」

カグヤ「ふざけるな!
なら、私はGMを使って新しい宗教を作るぞ!
オリーシュ教!私は教祖な!」

GM「そやな。毎日毎日、カグヤたんの着替え見てるし、それでええで」

カグヤ「くっ!殺せっ!」


★教会「オークの帝国をけしかけて戦争するぞ!」

カグヤ「この砂漠地帯を超えて戦争だと?砂漠は居住するのも困難な酷い場所だぞ?
バカめ。アイテムスロットが使える私たちの方が圧倒的に有利だぞ」

しかし、数が百万匹。内部から反乱者が出てくるかもしれないから撃退方法を考える。

カグヤ「演説で士気をあげて迎撃だ!
皆の者!神の巫女である私がいるぞ!」
「カグヤたんっ!」「カグヤたんっ!」「カグヤたんっ!」「カグヤたんっ!」
カグヤ「正義は我にあり!豚を殺せぇー!」


魔力を爆弾代わりにした大砲無双!
どぉーん!どぉーん!適当に石を詰めてヒャッハー!

★オーク帝国を黙らせるために、麻薬を大量生産して売りまくろう(ゲス顔
あ、領内で麻薬吸ったら死刑ね。
これで帝国の国力が超激減するはず。
社会構造を崩壊させたら勝利

★印刷機が出来た。
木がないから、紙作れなくて本読めない。あははははは


★領内で金を回しまくって財政に余裕あるし、ゴーレムで運河作っちゃえ。
交通の要衝になれば、商人達がたくさんくるぞ

★超大国ペンドラゴンが攻めてきた。リザードマンの国
圧倒的な大艦隊。このままじゃ、北に作った港町が火の海。
・・・大砲って基本的にさぁ。
地上の方が制限なく、設置できるから、射程距離凄いんだよね。

遠距離戦でリザードマン死亡
ペンドラゴンと通商を結び、木材がやってくる。
これでようやく、私は本を読める

★人民に教育を施さないと高クオリティの本は出来ません。

学校を作ろう。
まずは文字の読み書きと、軽い計算程度。
ここから順番づつ、頑張って、高クオリティの小説とか漫画を読むんだ・・・・


★10年後領地大発展。高層ビルがたくさん出来上がる。



★天界のゼウス神が攻めてきた。
ゼウス「カグヤたんを嫁にしたい」

カグヤ「くっ!?殺せっ!」

服をビリビリに破られ、民衆が見ている前で公開れいぷされそうになったとき。
GM降臨。

GM「てれってー。信仰されすぎてパワーアップや!」
巫女さん

カグヤ「貴様もネカマだったのか・・・」


★20年後 まだ、低クオリティの小説しかできていない。
だが、ここから発展させれば、なんとかなる!
立憲君主制になったから、公務で忙しいが移動中に本を読み放題!もふもふし放題だ!

カグヤ「皇室は子供を作るのが義務なそうだ」
エール「もっふぅ?」
カグヤ「わ、私と子供を作らないか?」
エール「もっふぅー!」


カグヤ「アッー!」










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