本好きの成り上がり プロローグ

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2036年の未来からやってきたアメリカ軍兵士ジョン・タイター。
彼は2000年のインターネットの掲示板に忽然と現れ、数々の予言とタイムマシンの情報を残した。

�@タイターの使っているタイムマシンで移動できる時間は60年以内まで。これを無視すると全く異なる歴史を辿った世界へと到達する。

�A未来から過去へと行くと、世界線というものがズレて微妙に歴史が異なる世界になる。

�B全く同一の世界へ帰還する事はほぼ不可能。

�C惑星の座標を指定する機械がないと、宇宙空間へと突入する。

ここで重要なのは、�A番。世界線がズレるという内容だ。
ジョン・タイターが居た世界では、2015年に核戦争が勃発してロシアが勝利を収めた。
だが、君達が住む世界の2015年に、核戦争なんてものは起きていない。
タイターの話が全て本当なら、これは彼が何回かやった……時間旅行が原因の可能性が高い。
世界線が何度もズレるという事は、歴史が大きく変わってしまうという事。
就活戦争に敗北し、死ぬまでゆっくり本を読む予定だった私の人生が劇的になったも、きっと全部未来人のせいに違いない――

ゆっくり戻るよ！

ゆっくり前に戻るよ

ゆっくり次に進むよ！

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カグヤ「アッー！」