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大男が第二の拠点を得てから1週間後の朝、大男は高層ビルのVIPルームにいた。
巨大なベットに裸の大男が眠っており、100人ほどのおっぱいボインボインの裸体を晒した成人女性が気絶している。
この女性達は、オーク達の元嫁であり、大男の善意の行動で性奴隷としての人生を歩むことになった哀れなヒロイン達だ。
気絶している女性達の顔をよく見ると、ほとんどが涙を流した後があり、夜の間に凄く屈辱的でエッチな事をされた事は間違いなかった。
世間では、既に男がいるのに性行為をする事を寝取られと呼ぶらしい。
そして、その寝取られを実行した大男は眼を覚まし、周りに大勢の裸の女性達がいる事を確認すると
「なんだ。いつもの夢か。」
なんとっ!自分で寝取られをした事すら覚えていなかった!
自分で手下のモヒカン達に集めさせて一晩中やっていた記憶が綺麗に消えているっ!
こんな世紀末すぎて困る世界で、気分を誤魔化すために酒を飲んだ結果がこれだった!
(夢なら成人女性サイズの妖精さんを見たいな。
こんなハーレム願望なんて俺にはないぞ。)
女性を複数愛するという行為が凄く難しい事を理解している大男は、成人女性サイズの妖精さんの姿を探す。
ここが夢の世界なら、天使のように可愛らしい状態ですごく妖艶な成人女性になった妖精さんが見れるはずなのだが・・・部屋の片隅の小さいなベットで身長10cmの妖精さんが大男をニヤニヤと見つめていた。
「旦那っ!昨夜は凄いお楽しみだったですのぜっ!
これだけの女を気絶するまでやるなんて・・・旦那は最強だと思ったのですぜっ!」
妖精さんが小さいままだったので、大男はここが現実だと気がついた。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!
夢じゃなかったああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!
どうして、女性を抱いた記憶が俺の頭にないんだぁっー!これも核戦争の影響かぁっー!
避妊具すらつけてないから余計に大変だぁっー!」
第6話 ヒャッハー!金だぁっー!通貨だぁっー!資本主義だぁっー!
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「ヒャッハー!お金なんか持ってやがるぜぇっ!
新聞紙の方が燃料としての価値があるのによぉーっ!」
この世界でのお金の価値
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大男が100人以上の女性を抱いて気絶させた事は、妖精さんとモヒカンの口から人伝に全員に知られた。
モヒカン達が大男を見かける度に大声で
「100人の女を気絶させられる絶倫に憧れるっー!痺れるっー!」
「なんてすげぇ漢なんだぁっー!100人抜きなんてすげぇっー!」
「ヒャッハー!俺達も挑戦しようぜぇっー!」
「妖精の姉御ともやっているとかすげぇっー!そんな常軌を逸した所に惚れるぜぇっー!ヒャッハー!」
「旦那に抱けない女は何処にもいねぇっ!そんな凄さに憧れるっー!」
やってもいないのに、身長10cmの妖精さんとも性行為をする変態としての噂も広がっていた。
「何故だぁっー!なんでそんな変態扱いされているんだぁっー!
これも核戦争による貧困のせいなのかぁっー!俺の趣味はおっぱいボインボインの成人女性だぁっー!」
大男は考える。モヒカン達がこんなイジワルをするのも・・・核戦争による貧困のせいだと。
全ての責任を核戦争へと押し付けて、皆が豊かになる大改造計画を練ろうとするが、そんな簡単にアイデアが思い浮かぶ訳もなく、集落を歩きながら考える。
すると、日本の紙幣やドル紙幣を元は銀行だと思われる場所から大量に持ち出しているモヒカン達を見かけ、彼らが何をしているのか、気になって注視する。
モヒカン達は紙幣を丸く包めて、ライターで火をつけ
「ヒャッハー!お金はなんで燃えやすいんだぁっー!」
「お金を無意味に燃やすなんて最高だぁっー!」
燃料として運用する訳でもなく、普通に燃やして遊んでいただけだった。
その行動に大男は大慌ててモヒカン達に近付いて、拳を振り上げ
「どこの戦争成り金の真似だぁっー!物を無駄にするなぁっー!」
「アベシッ!」「ユベラッ!」
モヒカン達が吹き飛ぶツッコミを華麗に実行に移したのである。
色々と考えごとをしている時に、眼の前でこんな光景を見せられたので、イライラしたのだ。
そして、偽造が困難と呼ばれる日本の紙幣の束を見て、集落を豊かにするアイデアが閃いたっ!
「これだぁっ!紙幣制度と資本主義を導入すれば、今よりも効率よくなって豊かになるぞぉっー!
俺はなんて頭がいいんだぁっー!」
一週間ほど頭脳派モヒカンと、妖精さんの力を借りて、新しい紙幣制度を大男は作った。
交換レートもちゃんと決まっており、どのくらいの報酬を奴隷達に支払うかを設定し、奴隷達が希望を持てるような報酬も用意することで、将来への希望を信じさせる画期的な新制度である。
奴隷達の労働を中止させ、全員を広場へと整列させ、奴隷達の注目が集まる広場の木製の土台で、妖精さんが演説のために準備をしており、その隣で頭脳派モヒカンが100万円分の紙幣の束を振り振りしている。
「この天使のように美しい私が、旦那から大切な新制度の発布演説を預かったのですぜぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!
奴隷どもは、良く聞くのぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!
聞かないと第二拠点にいるおちびちゃん達が大変な事になるのですぜぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」
「ヒャッハー!お前らのための新しい制度だぁっー!妖精の姉御の言うことを聞きやがれぇっー!
聞かないと息子や娘が酷い目にあうぞぉっー!」
大男は第二拠点で強制労働の任についている子供達の所で演説しているので、この集落には大男は居なかった。
大人と子供達を別々の場所で働かせる事でお互いを人質として運用できるので、すごく効率が良いのだ。
奴隷達は子供達を人質に取られているので気を張って、言葉を一語一句残さないようにちゃんと聞いてくれる。
そんな哀れな彼らの前で、可愛らしい妖精さんは頭脳派モヒカンの頭の上に立ちながら、演説を開始したっ!
「紙幣制度を導入して、奴隷どもにも給料を払ってあげるのですぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!
この給料でこの看板に書かれてある内容が購入できるのですぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」
「ヒャッハー!姉御と旦那は奴隷どもに優しすぎだぜぇっー!奴隷は感謝しろぉっー!」
モヒカン達が大きな看板を持ちあげて、奴隷達に見せた。
そこには、奴隷達が泣いて喜ぶであろう贅沢品の数々が記されているっ!
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●パン一食分 1万円
●肉一食分 1万円
●避妊具30回分 10万円
●ジュース 10万円
●お酒 15万円
●性奴隷を抱く料金 20万円
●遠くにいる家族と一日出会う権利 20万円
●モヒカンになる権利 1000万円
●性奴隷から解放される権利 2000万円
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そこには奴隷達から見たら、贅沢な品々の数と、奴隷から解放される権利がある。
「おおっ!女を抱けるぞっ・・・!」「に、肉が食べられるっ・・・!もう糞まずいスープを飲まなくていいのかっ!」
「やったわっ!性奴隷から解放されるんだわっ!」「避妊具って配給制じゃないのっ!?」
奴隷達の明日への未来の希望が誕生した。
将来的に幸せになれると思えば、今の辛い労働も耐えられる。
絶望だけの環境にいるよりも遥かにマシだ。
そして、次に妖精さんの口から告げられた給料のせいで、そんな希望に暗黒の闇がっ!
「労働奴隷の給料は、食費・宿泊費・生活費の分を省いて、1日3万円ほど支給してあげるのぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!
性奴隷は、1人に抱かれる度に、1万円を支給してあげるのですぜぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!」
「ヒャッハー!なんて優しいんだぁっ!妖精の姉御の優しさに感謝しろぉーっ!
奴隷どもが俺達と同等の立場になれる権利がなんて・・・優しすぎるぜぇっー!」
冷静に考えて、1年間も労働しまくって、何も購入せずに貯蓄するなんて真似は、すごく困難である。
しかし、ほとんどの奴隷は将来に希望があると思い、明るい歓声をあげまくった。
この後の奴隷達の労働人生はこんな感じに省略できる。
●労働奴隷A(30歳の場合)
5日間の労働を終えて疲れ果てた労働奴隷Aは、酒を飲みたい気分になった。
しかし、1年間働いてお金を貯蓄しないと、このままずっと奴隷である。
そう思いこむ事で、他の奴隷達が次々とお金を消費していく中、半年ほど孤独に耐えたのだが、他の奴隷達が彼の目の前で肉と水を手に持ち、美味しいバーベキューを実行したのだ!
「美味しいっ!肉は美味しいっー!」
「労働が終わった後の肉と、稀に購入する酒の組み合わせは格別だっ!」
周りが欲求を満たし、性奴隷を抱くという光景を見せられては、労働奴隷Aも耐えられるはずもなく、半年の間に稼いだ大金を手に持って、性奴隷を抱きまくり、酒を飲み、肉を食べ、僅か3日で全額を使い果たしてしまったのだ!
更に更に笑顔の妖精さんと、その取り巻きであるモヒカン達がやってきて
「奴隷っ!ここにあるお金を100日1割で貸してあげてもいいですのぜっ!」
「ヒャッハー!姉御はなんて優しいんだぁっー!」「これで性奴隷を2回ほど抱けるぜぇっー!」
借金地獄のスパイラルに落ち、借金返済のために強制労働を送るようになったのである。
借金の取り立ての度に、妖精さんに頭を蹴られるが、そこから見える芸術的な縞々パンツがご褒美になっていた。
性奴隷の方は避妊具を自費で購入しないといけず、労働奴隷以上に借金地獄に陥りやすい環境である。
こうして、核戦争前のように奴隷達はお金に縛られ、集落は共産主義状態から資本主義へと移行した。
大男も集落がすごく発展した事に満足し、奴隷達が美味しく酒を飲んでいる姿をたまに見ては、
「どうやら、資本主義を導入して正解だったようだなっ!
集落も発展したし、労働効率も良くなったし、後は可愛いお嫁さんをゲットするだけだぁっー!
おっぱいボインボインの美女を嫁にするぞぉっー!」
他の男に抱かれた女と結婚するのは嫌だというピュアな一面が大男にはあった。
熱烈な恋愛結婚が大男の希望である。
決して、記憶にない一夜の出来事とかじゃ駄目なのだ。
「「「「「「「「「「「地獄よっ・・・!この世界は地獄だわっ・・・!
あんなゴミみたいな男が支配者になるなんてっ・・・!神様はこの世界を見捨てたんだわっ・・・!」」」」」」」」」」」」
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資本主義で効率が良くなった!
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大男の悪党レベルが140になった!
妖精の悪党レベルが200になった!
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*レベルは悪いことをすればするほど上がる。強さには全く関係ない!
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●レベル80→140 種族:巨人 身長3m 名前 【偽りの天才 アミ○】
●装備 世紀末ズボン 世紀末シューズ
●スキル @虐殺クラッシュ A虐殺キック B虐殺パンチ C虐殺チョップ
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サポートキャラ妖精さん。
●レベル70→200 種族:妖精 身長10、3cm
●可愛らしい妖精服 スカートが何故か短い。
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---------ヒャッハー大妖精帝国-------
労働奴隷150人
性奴隷300人
役に立たない子供 799人
モヒカン230人
水資源が豊富で、食糧が足りない集落が拠点
食料が豊富で耕作できる土地が多い第二拠点
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老人40人が種籾探索の旅にでている。
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あとがき
(´・ω・`)ヒャッハー!やりすてだぁっー!なんて最悪な主人公なんだぁっー!
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