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この暴力が全てを支配する核戦争後の世界では、哀れな弱い民衆は搾取の対象でしかない。
男は労働奴隷として死ぬまで酷使され、この世の理不尽と憎悪とともに死んでいき、
女は性奴隷としての人生を強いられ、奴隷を大量生産するための財産として扱われる。
そして、そういう過酷な環境で大流行しているものがある。
とても世紀末らしい仕様の宗教なのだ!






第3話  なんて世紀末な宗教なんだぁっー!

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「地獄じゃぁー!この世は地獄じゃぁー!」
「地獄じゃー!救世主がいないー!」

by この世界でよく見かける御老人達

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7人のモヒカン達を仲間にした大男は、モヒカン達と一緒に徒歩で集落を目指している。
モヒカン達の顔や身体はボロボロだったが、それなりにダメージを回復している所が世紀末な世界に生きる人間の逞しさだった。
可愛らしい妖精さんは、そんなモヒカン達の前で胸を張っているが、巨乳でも妖精サイズなので可愛らしさしかない。

「私は旦那の一番の手下ですのぜっ!
つまり、お前達よりも格上の存在ですのぜっ!!!!
逆らったら、大変な事になって旦那からギタンギタンのボコボコですのぜぇぇぇぇぇぇっ!」

「「「「「「ヒャッハー!可愛らしい姉御だぁっー!見ているだけで癒されるぜー!」」」」」」

モヒカン達は、こんな世界でもそれなりの癒しを求めているのか、妖精さんには好意的だ。
大男がいなかったら、妖精さんで性欲処理のついでにバーベーキューしようとしていた事なんて事はすっかり忘れている。そんな脳味噌も世紀末仕様だった。
大男は、そんな穏やかなシーンを見て

「妖精さんの言葉使いが可笑しいのは、核戦争のせいかー!」

妖精さんの口調が、あまりにも酷過ぎる事を、今日も核戦争の責任にしていた。
妖精さんが女の子口調だったら、もっと癒されるのに現実は酷いのである。










しばらく、そんな和む光景がくり広げられ、妖精さんのスカートの中が微妙に見えそうで見えない事に大男は気になっていたが、集落へと辿りついたので興味の対象を集落へと移した。
その集落はコンクリート製の防壁で囲まれていて、何度も戦闘をしたせいか何処もボロボロであり、門も無防備に解放されている。
普通ならモヒカン達が近付くだけで弓矢と銃弾が飛んでくるはずなのに、その様子もない。

「集落の様子が可笑しいですのぜっ・・・!でも、空を飛んで偵察するのは疲れるのでモヒカン達に偵察させるといいですのぜっ!」

妖精さんは空高く飛ぶと疲れるので、普通にモヒカン達に偵察をやらせようとしている。
しかし、そんな奴らを最初に先行させたら、集落の人々に誤解を与えてしまうと思った大男はモヒカン達を指で指し示し

「いや、こんなヒャッハーヒャッハー言っている奴らを偵察させたら、駄目だろう。」

「「「「「「ヒャッハー!水が豊富な事で有名な村だぁっ!」」」」」」

モヒカン達と一緒に集落へと入る道を選んだ。
大男の顔もモヒカン達に負けず劣らずの凶悪な顔をしているので、全く説得力がない。
妖精さんは大男とモヒカンを盾にして移動できるように準備をしているが、そんなゲスな行為をやろうとしていても、外見が可愛らしい金髪美少女なのでシュールだった。

(へへへへっ!旦那を利用して成り上がるのですぜっ!それまでは死ぬわけにはいかないのですぜっ!)

集落の門を潜り抜け、集落の中心の方角へと大男達は歩みを進める。
途中の建物には人の気配はないが、集落の中心に大勢の人間達が集まっているのが見えたからだ。
集落の中心は大きな広場となっており、そこに300人近くの人間が列をなし、複数のヨボヨボの白髪の老人達の言葉を聞いている。
大男達は、何を話しているのか気になって、声に集中してみると・・・・内容が世紀末だった。

「地獄じゃー!この世は地獄じゃー!水は豊富にあっても地獄じゃぁー!」

「孫も娘もモヒカン達に拉致されたっ!今頃、どんな悲劇のヒロインになっているか考えるだけで鬱じゃー!」

「人口が3000人いたのに、300人に減ってしまったぁー!もう生きるのはいやじゃー!」

この核戦争後で最もポピュラーで退廃的な宗教の集まりである。
大男は、集落の人間達から染み出るような負のエネルギーに目眩がし、妖精さんが耳下で呟いた言葉が聞こえた。

「集団自殺教の村ですのぜ。これは攻略が簡単でラッキーですのぜ。」

妖精さんのいつも通りな言葉と、目の前に大勢いる悲しい人々への思いが重なって、大男は息を大きく吸い、大声で口から

「こんなに悲しい人間を生み出したのは・・・核戦争による貧困と放射能のせいかぁー!!!!!!!!!!!!!!!」

いつものように全ての責任を核戦争へと押し付けた。
大男の響き渡るような大声に、今まで存在にすら気づいていなかった悲しい人々が視線を向けてくる。
今日中に全員で集団自殺するつもりだったせいなのか、モヒカン達を見てもあんまり怖がらない。
大男はモヒカン達が世紀末な発言をする前に、民衆を元気づけようと彼なりに説得を試みる。

「死ぬなぁー!!核戦争による不幸があっても死んじゃいけないっ!
お前達が死ぬことで悲しむ人間がきっとたくさんいるぞ!」

集団自殺を他者を悲しませてはいけないという方向で止めさせる方便なのだが無意味だった。

「「「「「「「「「「「「「「「「「「ここにいる全員で一緒に死ぬから悲しむ人間は誰もいないっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

絶望的な顔で返答を返してきたのである。
嫌な方向で既に覚悟を決めまくっているので、こんな事では自殺を止められないのだ。
大男はそれからも何度も何度もやり方を変えて、説得しようと頑張るが、その度に悲しい人々は

「「「「「「「「「「「「家族はモヒカンに殺されたぁっー!もう生きるのはいやじゃー!」」」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「「皆で自殺して、天国で幸せになるんじゃー!」」」」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「こんな核戦争で環境が絶望的な世界はいやじゃー!死にたいー!」」」」」」」」」」」

どうやっても生きる希望を与えられない。
この核戦争で荒廃しすぎた世界で生きる辛さが、死への恐怖を完全に上回ってしまっている。
さすがの大男にもどうしようもないと思い、この負のエネルギーで溢れすぎて困った村を出ようと思ったのだが、ここで神の奇跡が起きる。
なんと、凄まじい強風が巻き起こり、妖精さんのスカートが全開になったのだ!
大男の方からは残念ながら見れないが、綺麗な青と白の縞々の下着が織りなす、とても芸術的なパンチラであるっ!
この荒廃した世界でも美しく、人々のすさんだ心を癒す宝物を見せられたような感覚が人々に広がり、明日を生きるための希望の灯が僅かだが灯っているっ!
妖精さんが恥ずかしそうにしてスカートを抑えている所が愛らしさを感じさせ・・・その妖精さんの怒りを買うという奇跡が起こったのだ!

「お前達は旦那の奴隷ですのぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!
奴隷の分際で旦那の一番の手下である私のパンツを見るとかっ!ゲスにもほどがあるのですぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!
罰として男は労働奴隷、女は性奴隷として、旦那に献身的に尽くすという名誉をあげるのですぜぇぇっぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

「「「「「「「「「ヒャッハー!パンチラの後にそんな発言をする妖精の姉御に痺れるっー!憧れるぅっー!
逆らったら自殺するよりも苦しい思いをさせて殺してやるぜぇー!」」」」」」」」」」

大男も悲しい人々も、この展開に唖然とした。
普通は恥ずかしそうな態度をとって、ツンデレな発言をするべきだろうと思っているのに、妖精さんの発言が世紀末だったのだ。
それにそんなにパンツを見られるのが嫌なら、そんなに短いスカートの洋服を着るなとも思ってしまう。
妖精さんのせいで、こんな困った事態に陥った大男は頭を捻らせて、核戦争前の労働基準法ぐらいは守ろうと思い口を開ける。

「労働奴隷の労働時間は一日8時間っ!週休2日制っ!
性奴隷は安心の公営娼婦!子供手当つき!
俺達がお前達の未来を守ってやる!」

この世紀末な世の中の主な産業は農業なので、絶対に守れない労働基準法だった。
でも、幸いにもモヒカン達がいたので統治は簡単である。

「ヒャッハー!旦那はなんて優しいんだぁっ!」「この優しさに感動しないゴミは虐殺だぁっー!」

「ヒャッハハハハハ!俺達が守ってやるぜぇー!」「水だぁっー!水をたくさん持ってこいー!」

「女だぁっ!水だぁっ!食糧だぁー!」「一生、旦那についていくぜぇっー!」

大男による統治は、自動的に恐怖政治という効率がいい政治体制になった。
核戦争後の荒廃した世界という超非常事態にも最も適している政治体制であり、集団を生き残らせるのに適しているのだ。
300人の悲しい人々は、妖精さんの芸術的なパンチラを見た事で、自殺をやめる切欠を与えられ、明日も生きる道が示されたのであるっ!

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「この世は地獄じゃぁー!小さい女の子のパンツを見ただけで奴隷とか地獄じゃぁー!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」





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労働奴隷110人が仲間になった!

性奴隷120人が仲間になった!

役に立たない老人30人が仲間になった!

役に立たない子供40人が仲間になった!

水資源が豊富で、食糧が足りない集落が拠点になった!
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大男の悪党レベルが30になった!
妖精さんの悪党レベルが40になった!
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*レベルは悪いことをすればするほど上がる。強さには全く関係ない!

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●レベル1→30    種族:巨人 身長3m  名前 【偽りの天才 アミ○】

●装備  世紀末ズボン   世紀末シューズ  

●スキル   @虐殺クラッシュ  A虐殺キック  B虐殺パンチ  C虐殺チョップ
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サポートキャラ妖精さん。 

●レベル34→40    種族:妖精   身長10cm

●可愛らしい妖精服     スカートが何故か短い。   
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あとがき

(´・ω・`)ヒャッハー!とてもエロいパンチラだぁー!

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