核戦争後の荒野で出会う輩で、頻繁に出会って危険なのは、モヒカンと呼ばれる人種だ。
彼らは各種様々な武器を使いこなし、常に集団で行動しているので軍隊のように強いのである。
こんな奴らに遭遇したら・・・普通の人間はバーベーキューの材料になるぐらいしか道がない!
第2話 ヒャッハー!凶悪なモヒカンだぁっー!
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「ヒャッハハハハ!!強者が全て奪う時代だぁっ!
夫の隣で美人の人妻を寝取られとか最高だぁっー!」
by
この世界でよく出会う人種
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大男が集落へと向かう道中に、可愛らしい妖精さんが起きる。
身長10cmなので小動物のような愛らしさがあり、核戦争で気分的に荒廃していた大男の精神が少しだけ癒されるようだった。
妖精さんは、大男へと笑顔を受かべて、集落の方向を指し示し
「旦那!あっちにある集落を襲撃するのですぜ?」
「核戦争の影響かぁー!なんて可哀そうな女の子なんだぁっ!」
妖精さんの外見に反する発言を全部核戦争の責任にしたのだった。
そして、こんな小さな女の子でも、物騒な思考にしてしまう荒れ果てた世界を悲しみ、自分だけでも真っ当に生きようと思っている。
「だ、旦那?どうかしやしたのですぜっ?」
大男の様子に妖精さんは心配するが、ゲームが公開されていた頃の時間で2時間ほどの付き合いしかなく、大男の思考なんてあんまり知らなかった。
大男は小さな女の子を心配させないように・・・子供が見たら泣いてトラウマになるような凶悪な笑顔を浮かべて
「俺が君の今後の生活を保障してやる!」
妖精さんから見たら告白同然のセリフを発していた。
妖精さんは顔を赤らめて涙を流し
(だ、旦那はペドフィリアだったんですのぜっ・・・!巨人と性行為を行ったら私の方が死亡してしまうのですぜっ・・・!)
生きていくために大男を利用しているだけなので、妖精さんとの友情度や愛情度は最低辺だった。
命の危機を感じ、大男から逃げようとするがガシっと身体を掴まれるので逃げられない。
「じ、じにたくないいいいいっ!!!!!旦那ああああっ!!!!!!
レイプざれて死ぬのはいやですのぜぇぇぇぇぇ!!!!」
「ああ!俺が全ての敵から守ってやるぞ!君みたいな小さな女の子をレイプするようなゴミは虐殺だぁっ!」
妖精さんは貞操と命の危機を感じているのに対し、大男の方は完全に善意で妖精さんを守りたいというすれ違い現象が生まれていたのである。
大男はおっぱいボインボインの美女が大好きな紳士なので、可愛らしいだけの妖精さんは性欲の対象外だ。
レイプされると思っている妖精さんとの誤解を解くのに、大男は2時間の時間を費やしたのだった。
再び、遠くへと見える集落に行くための道を大男は歩む。
妖精さんは大男の肩に乗って、後方を警戒している。
まさに鉄壁!の索敵網という奴だった。ひ弱な妖精さんを最大限活用できている。
「だ、旦那っ!自由主義を愛する人間さん達がきたですのぜっ!」
妖精さんの言葉に大男は身体ごと後方へと振り返り、妖精さんは羽で空を飛んで肩から離れる。
振り返ると、そこには10人のモヒカン達が世紀末な無法者のファッションを身にまとい、バイクで大男の方へとめがけて走っているのが見えた。
「ヒャッハー!巨大な人肉だぁっ!」「一か月分の食糧だぁーっ!」
「妖精は犯した後に焼き肉だぁっ!」「ヒャッハハハハ!久しぶりの女だー!」
犯罪すぎる発言の数々を大声で叫びまくるモヒカン達に、大男は
「核戦争による貧困のせいなのかー!」
全てを核戦争の責任にして、妖精さんと己に危害を加えようとする輩と対峙するための構えをとる。
人を殺した経験はないが、可愛らしい妖精さんの処女と命を守るために勇気を奮い立たさせる。
(勝てるっ!勝てるっ!勝てるっ!負けたら小さな女の子が危ない!)
モヒカン達との距離はどんどん縮まり、大男は右腕をグイッと後方に下げて、モヒカン達の攻撃のタイミングを見計らう。
モヒカン達はそれぞれの武器を取り出し、最初に頑丈そうな斧を持った2人のモヒカンがバイクの勢いをそのままに、勢いよく斧を大男へと向けて振り下ろした!
「死ねぇっー!」「新鮮な人肉っー!」
「虐殺パンチ!」
何故か技の名前が大男の口から出ると同時に、ロケットの如く素早く動いた右腕のストレートパンチが斧に衝突し、連続して2つの斧を一気に破壊した!
「ギャブラっ!」「アベシッ!」
2人のモヒカンは、斧を破壊された時のエネルギーにつられるようにバイクから転がり落ち、痛みに悶絶している。
普通なら大怪我だが、そこらへんは世紀末なモヒカンなりの頑丈さがある。
残った8人のモヒカン達は、大男を強敵だと認め、ロープをぶんぶん頭上で回転させて大男との距離を詰め、一気に解き放つっ!
「「「「「ヒャッハー!」」」」」」
ロープは、大男の体の各所に引っ掛かり、モヒカン達はバイクをフルスロットルにして大男を荒野で引きずりまわそうとしてくる。
しかし、大男がモヒカン達とは正反対の方向に向けて
「虐殺タックルっ!」
無意識に口から出る言葉とともに、ロープごと身体を時速200kmの速度で移動し
「アベラっ!」「ユベシッ!」「ゲベラっ!」「ユナバッ!」「サブジっ!」「ガコンッ!」「ユギバッ!」「ギビッ!」
モヒカン達を全員地面へと強制的に勢い良く引き摺り下ろした。
普通なら全員が重態な所だが、これぐらいでは核戦争を生き抜いたモヒカン達が死ぬ事はない。
大男は痛みで悶絶している彼らの傍へと歩いて近寄り、正義の鉄拳を高く振り上げて
「小さい女の子を性欲の対象に見るようなクズから、真っ当な人間に修正してやるっ!
これはただのパンチではないっ!俺の心の涙だぁっー!」
次々とモヒカン達の身体を思いっきり殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴りまくる。
途中で歯が何本か砕けたりするが、そんな事は全く問題がないっ!
「「「「「「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」」」」」」
「このパンチは核戦争への俺からの恨みっ!これは妖精さんをレイプしようとしたお前達へ俺の悲しみっ!
俺を人肉だと見なした事への心のショックっ!人に死ねと普通に発言できる精神を叩きなおすためのパンチっ!
妖精さんがおっぱいがボインボインなのに成人女性サイズじゃない事への悲しさーっ!」
「そ、それは関係な・・・アベラっ!」
何を言おうが大男の気が済むまで問答無用で殴られまくるしかない。
モヒカン達は一生涯残るトラウマを精神に残す事になったのだった。
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●モヒカン10人が主人公の手下になった!でも、致命傷を負って3人が死亡した!
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*レベルは悪いことをすればするほど上がる。強さには全く関係ない!
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●レベル1 種族:巨人 身長3m 名前 【偽りの天才 アミ○】
●装備 世紀末ズボン 世紀末シューズ
●スキル @虐殺クラッシュ A虐殺キック B虐殺パンチ C虐殺チョップ
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サポートキャラ妖精さん。
●レベル34 種族:妖精 身長10cm
●可愛らしい妖精服
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あとがき
(´・ω・`)ヒャッハー!モヒカンだぁー!