73

2015/2/2

【韓国 】 韓国軍「韓国新首相の次男が兵役逃れしていた件」

ミラー

http://ja.wikipedia.org/wiki/ヨブ・トリューニヒト

物語本編開始時点では国防委員長。同盟の最高評議会を構成する評議員の一人。卓越した政治的能力を駆使し、権力の座に上り詰める事だけを志向する人生を送った。ヤン・ウェンリーが嫌う「愛国心や戦争を賛美して他人には死を強要しながら、自分は安全な場所に隠れている輩」を具現化したといえる存在である。

コミック版担当道原かつみの一番のお気に入りであり、コミック版では薔薇を持たせたり、ナルシストめいた発言をさせていた。

略歴[編集]

宇宙暦755年2月13日生まれ（コミック版のデータより）。長身で姿勢の良い美男子で、服装や動作は洗練され、行動力と弁舌に優れ、国立中央自治大学を主席卒業した秀才である。時系列上の初登場は、外伝「螺旋迷宮」で宇宙暦788年に執り行われたアルフレッド・ローザスの葬儀に参加した時。この時は若手で最も有名な代議員・新任の国防委員として登場している。本編開始の宇宙暦796年の時点で国防委員長となっており、同時に過激な国家主義団体・憂国騎士団を自らの「影の軍隊」として操るような裏の権力も有していた。

ヤンがイゼルローンを攻略した後に提案された帝国領への侵攻作戦では主戦派の一員ながら反対票を投じ、作戦が失敗した事によって賛成票を投じた議員が全員失脚したが、反対票を投じたトリューニヒトは逆に評価される事となり暫定政権首班の座に就く。

さらに翌年の救国軍事会議のクーデターでは地球教に匿われて地下に潜り、反戦派議員（反トリューニヒト派）のジェシカ・エドワーズがスタジアムの虐殺で救国軍事会議側に殺害され、ヤンが救国軍事会議を打倒した直後に登場、ヤンの成果に便乗する形で政権を固めた。「クーデターを起こされる」ことは本来政治生命を断たれかねないものであるが、それでもトリューニヒトは全く傷付かないどころか逆に体制を強化したのである。この際に同盟政府のほぼ全体を自派で占めることに成功したが、自分に与しない最前線のヤンや実質的な軍のトップであるビュコックには手が出せなかった。

また、議長就任後はマスコミ・警察も完全に支配下に置き、自分への批判を弾圧した。例として亡きジェシカの意思を継ぐ反戦団体エドワーズ委員会が「政・財・官界の重役たちがその地位を利用して子弟を徴兵逃れさせている」ことを調査し質問状を出したが、完全に黙殺しあらゆるジャーナリズムにも同様にさせた。そして委員会は合法的なデモに訴えるが、憂国騎士団に襲撃させ、しかも一方的な暴力を振った騎士団が去った後に登場した警察は重症のデモ参加者を騒乱罪で逮捕、「会員同士の内紛が流血沙汰となった」という説明が通ってしまう、そんな全体主義的な社会を作り上げた。

同年8月の銀河帝国正統政府樹立とラインハルトの宣戦布告に対する挙国一致体制の宣言に乗じて、トリューニヒト派のドーソンを統合作戦本部長に据え、さらにイゼルローン要塞の人事に干渉してヤンの勢力を削ごうと画策したが、帝国軍が予想に反して12月にフェザーンを制圧し、翌年にはフェザーンを足がかりに同盟領侵攻を開始するという危機的状況下で、トリューニヒトは再び行方をくらませ、職務を放棄して責任回避を図る（これ以降は、ウォルター・アイランズ国防委員長が実質的に政務を取り仕切った）。

それまでヤン・キャゼルヌなど一部軍幹部のみしか気づいていなかった彼の権謀術数と保身最優先の言動が顕在化し、同盟市民も彼に疑惑を抱き始める。最後にはヒルダの提案にのった帝国軍の双璧によるハイネセン制圧作戦で、地球教徒に評議会メンバーを監禁させる逆クーデターを起こし、ヤンに停戦を命じた。トリューニヒトは同盟を帝国に売り渡す形で、バーラトの和約を締結したのである。これによって同盟市民はトリューニヒトに怒りを向け、トリューニヒトはそれを口実に家族と財産を抱えて帝国領に逃げ込み、保護を求めた（双璧・ヒルダともに冷淡さと反感をもって対応し、ラインハルトは生涯トリューニヒトと対面を行わなかった）。

帝国に移住してしばらく後、ラインハルトの行幸先であるハインリッヒ・フォン・キュンメル男爵がラインハルトの暗殺を企てていることと、その背後で地球教が糸を引いている事をケスラー憲兵総監に直接面会して密告した（キュンメル事件）。この後に地球教オーディン支部が憲兵隊に制圧され、生存者に対する尋問の結果、暗殺計画が地球教の本部で計画されたことが判明する。

その後同盟は滅亡し、ヤンやビュコックなどが世を去る。トリューニヒトは自らラインハルトに仕官を請願した。ラインハルトは新領土（旧同盟領）総督となったロイエンタールの高等参事官に任ずる不可解な人事を発表した。この人事は元同盟の人々だけでなく、ロイエンタールの部下ベルゲングリューンですら即座におぞましさを直感したほどであったが、これはトリューニヒトが拒否すればそれを口実に公職追放することをラインハルトが意図した人事だった。しかし、その思惑に反してトリューニヒトはこの人事を受諾したため、ラインハルトも仕官を認めざるを得なくなる。こうしてトリューニヒトは政界に復帰し、旧同盟に帰還した。

ロイエンタールは当初、トリューニヒトに関する部下の進言には苦笑するだけであったが、後に本人と対面したときに、その正体と危険性を明確に認識する。トリューニヒトは、ロイエンタールが叛逆した際には対イゼルローン共和政府との交渉の取引材料として拘禁されることになる[1]。第2次ランテマリオ会戦で敗れハイネセンに帰還したロイエンタールに呼び出された際、ラインハルトを侮辱する発言をしたため彼の逆鱗に触れ、「お前如きに侮辱される人間に仕えていた訳ではない」と吐き捨てられ、射殺される[2]。

死後に、帝国において立憲体制を敷く事を企図していたことが判明。（理念は異なるが）同じ構想を持っていたユリアンを戦慄させる。もし成功していれば、トリューニヒトは「全人類（この場合はローエングラム朝銀河帝国）の首相（帝国のポストで言うところの帝国宰相）」になった可能性が作中で記述されている。