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銀河英雄伝説 管理人の文章【93】
トリューニヒトの存在感がしゅごい……醜悪なキャラだけどクリーチャーとしての魅力たっぷり

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トリューニヒトの存在感がしゅごい……醜悪なキャラだけどクリーチャーとしての魅力たっぷり 2015/2/13
 
キャラ別 トリューニヒト

弟子(´ω`)提督!
トリューニヒトが読者から人気があるそうです!
マンガ版を読んだら、ナルシスト気味でお茶目なトリューニヒトがいました!

 先生(´・ω・`)な、なんだってぇー!

http://dic.nicovideo.jp/a/ヨブ・トリューニヒト人物

描いた本人が言うのも何だが、上記の略歴のどこを読んでも政治的生命力および悪運の強さを物語るエピソードばかりであり、一部読み飛ばしたところで彼の悪辣ぶりは隠しようもない。その不気味なまでの生命力と洞察力は、彼を毛嫌いし軽視していたキャゼルヌやロイエンタールでさえ「悪魔と取引でもしたのか」「フェザーン人も驚きの商売人」と畏怖をもって語っている。

鵺的で妖怪じみた人物像はラインハルトでさえ(と言うかラインハルトだからこそ)把握ができず、高等参事官職につけた際は「トリューニヒトの羞恥心の質と量を誤解していた」と評されるほど。ラインハルトも決して人間として政治家として完璧な訳ではなく失敗もいくつか犯したが、その中でもキルヒアイスの死に次いで痛恨の失敗だったと言える。ラインハルトは民主政治の欠点として彼の存在を例として考えていたが、当の専制政治ですら彼を排除出来なかったのである。

能力的には政治力(俳優にたとえられた美顔と演説に必要な美声)を除いて満足行くものではない。特にエルウィン・ヨーゼフ2世の亡命と銀河帝国正統政府樹立は彼の本来の無能・凡庸さを露呈したものである。ただ、これはウィルスや寄生虫が寄生に必要な能力以外を削る進化を志すようにあえて捨てたのが真実なのではないのだろうか

実際、他人の生命を養分にして吸い付くし、それが枯れると今度は他の勢力や人物にすり寄る様は寄生虫そのものである。具体的に餌食となったのは同盟だが、その過程で大量の将兵はもちろんのこと、ヤンやビュコック、レベロなどの政敵、さらには自分の味方であったハズの政治軍人たちも多くが世を去った。にも関わらず、彼だけは平然と生き延びる様には多くの者が戦慄を覚えたとされる。

彼自身には政治思想と呼べるものはいささかもないのだが、戦争を賛美し憂国騎士団と呼ばれた私兵を使った政治手法から右派であったとは言える。しかし、自身は安全な場所からそれらを操り、戦争や政治によって生まれる利益や利権を独占し地位の向上を図り続けた。これでもなお自分を支持することから、内心では大衆を馬鹿にしており「所詮は風にあおられる凧に過ぎない」とまで断言している。

さすがの同盟市民も帝国の侵攻を前にした職務放棄で彼の能力に対する疑問を抱きはじめ、それは自身の身の安全を優先した降伏劇で確信に変わったとされる。だが、時すでに遅く、トリューニヒトは新たな宿り木を帝国に定め同盟の存続価値と大衆の支持などもはや問題ではなくなっていた。

その帝国でも散々救われてきた地球教をあっさり売り渡し、さらにロイエンタールを巻き込んで自己の栄達を望んだ。最終的な野望は帝国に憲法を作らせ、その政治機構の中で自らが宰相として振る舞うと言うものだったと言う。これは後世の歴史家の間でも実現可能であったかどうか意見が分かれているが、憲法についてはユリアンやヒルダたちの政治的志向と合致していたこと、ラインハルトの死後に帝国は立憲制に向かった描写があることなどから不可能ではなかったハズである。だからこそユリアンは衝撃を覚え、同時に民主政治の善悪について深く思いを馳せたと言う。

また、善政であったラインハルトの専制政治・同盟の民主政治・ラインハルト死後に必然的に訪れたであろう立憲政治…いずれも「善意」に基づく制度であることに着目して欲しい。原作では少年兵や志願した少女の看護婦、傷病兵を見舞って手を取り合ったため、反対派でさえその情景を盾にされて口をつぐんだと言う描写も存在する。こう言った善意こそが彼のよりどころであり養分であったのだ。これを絶ったのは(ラインハルトへの忠誠心がその動機とは言え)ロイエンタールが放った「悪意」の銃撃であり、トリューニヒトは死の恐怖よりもその理不尽さを咎めるような表情で死を迎えると言う皮肉な最期を遂げる。

作中での不気味な存在感と他の作品では見受けられない政治に特化した悪役であることから、憎まれ役でありながら読者の間では好悪含めて圧倒的な人気がある人物。漫画版の制作者である道原かつみは特にお気に入りのキャラとして彼を挙げており、作中ではバラを加えてナルシストめいた発言をするなど原作よりもビジュアル面で目立った描き方をしている。また、ネットではポピュリズム的な政治家が話題に上ると、ガンダムのギレン・ザビに次いで彼の名前が挙がることも多い。


 

トリューニヒト(´・ω・`)よし、同盟で権力を得るぞ。
同盟は帝国への大遠征で大敗北するから、ここで反対票を投じれば次の政権で元首になれるな。


トリューニヒト(´・ω・`)なに?グリーンヒルが軍事クーデターをした?
なら地球教徒と一緒に隠れて、ヤン元帥が事件を解決するまで雲隠れする。

トリューニヒト(´・ω・`)やったー、和平派の連中が上記の騒動でくたばったーやったー

トリューニヒト(´・ω・`)なに?私に反対する民衆がいる?
じゃ弾圧して刑務所に放り込んでおけ。
同盟中の全メディアは私の支配下だ。


トリューニヒト(´・ω・`)なに?同盟が新銀河帝国軍の圧倒的すぎる軍事力に敗北しそう?
なら同盟を売ろう。
地球教徒の皆さん、私と協力して売国行動をやってくれ。

トリューニヒト(´・ω・`)ラインハルト皇帝陛下ー
地球教を売るから、私に地位くださいー
(地球教に散々助けてもらったけど、もう用済みだ。)

トリューニヒト(´・ω・`)やったー旧同盟領の高等参事官職だぁー

トリューニヒト(´・ω・`)民主主義も公平な専制主義も私を排除する事ができなかった。
私は強者に寄生し、その生命力を吸い上げて生き延びるクリーチャーなのである。

トリューニヒト(´・ω・`)あ、ロイエンタールさんどうしました?

ロイエンタール(´・ω・`)帝国のためにゴミ掃除しようと思ってな。

ターン!

トリューニヒト(´・ω・`)☚悪意ある銃弾で死体になった。
きっと生きていたら、立憲君主制にしてそこで権力を握り、栄華を極めていた可能性があるヒト。

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●http://suliruku.blogspot.com/2015/02/blog-post_76.html

7 件のコメント :

(´・ω・`)パルメ2015年2月25日 16:21
ラインハルト(´・ω・`)恐ろしい奴だった。

キルヒアイス(´・ω・`)でも、この生存能力っぷりが人気なんですよね。
漫画版担当した作者は、ヨブちゃんって愛称で呼んでますし

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匿名2015年2月25日 17:23
帝国がナチス並の暴論でフェザーンに侵攻した状況の同盟では、取れる政策なんてほとんどないに等しいのだが・・・
勝利のために辺境数億の臣民を飢餓に落としたりする金髪よりは、市民の命を人質にとられて降伏したトリューニヒトの方が圧倒的に人間的にマシだわな。
たぶん金髪がバーミリオン星域会戦で死んでたら、帝国軍が暴走してハイネセン以外の有人惑星も攻撃していただろうしね。

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匿名2015年2月25日 19:42
そういう観点から見れば最悪の民主主義は最善の専制政治を上回っていたわけだな

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匿名2015年2月25日 23:26
>最善の専制政治

金髪の仔僧は、姉が春を売るか農奴堕ち寸前の貧乏暮らしから救ってくれた皇帝を逆恨みして簒奪を行い、辺境数億の臣民を飢餓に落としているから、最善の専制主義と言えるとは到底思えませんね。

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匿名2015年2月26日 0:38
製作された時期からすると風見鶏大勲位閣下を連想してしまう

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匿名2015年2月26日 10:49
やっぱり今太閤や風見鶏、ハリウッド俳優や鉄の女がモデルなのかね。
今書き直したら間違いなくキャラが変わるな。

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匿名2015年2月25日 17:53
創竜伝でも居たよねこういうクリーチャー
他は平気でボコるチート主人公共がさっさと殺れば良かったのに銭形みたいな扱いでダラダラ生かしてたせいで恩人巻き添えで死なすとか。●

 

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