3話 彼方から聞こえる、パパパパパウワードドンー主人公がM歳になった頃。
ここが地球なのか、別の惑星なのか気になったので、この世界の1年が365日なのか確かめようとした。
1年の間、観測を続け、1年が360日の暦の作成に成功する!
村の人数も40人を超え、鉄器を持つ民族にも遭遇した。
鉄は農具や戦闘にも使える戦略資源なので、主人公は鉄器で革命を起こそうと、数年の時間をかけて鉄を作り上げ、文明を更に発展させた。
更に造船技術まで入手し、次々と命知らずが海へと挑戦していた。
主人公は仲の良い少女を嫁にし、家庭を持ち、人生は万々歳! ーー
……話は変わるが、俺は結婚することになった。相手はもはや同棲状態の少女だ。
何を言っているんだと、俺でも思う。唐突すぎるだろう、と。
結婚 夫婦 素敵なマイホーム――――そんな単語が頭の中をグルグル回っては消えていく。
なんというか、そう、現実感がまったくないのだ。だって俺、いままで畑作ったり、炭作ったり、塩作ったり、暦作ったり、鉄作ってただけだし。いつフラグがたったのか……
というか、もてないだろうこんな男。
なあ、そこんところどうなの? え、うれしかったから? …………あ、そうなんだ、うん…………。
きっと顔が真っ赤になっているような気がした。
我がことながら、こんな俺のどこがいいんだろう? そっけないし、女の子が喜びそうな事も言えないし。
後日、鉄の輪に銅の玉を取り付けた指輪をペアで作って結婚指輪として送った。
不思議なことだが、俺が送った指輪をぽろぽろ涙を流しながらありがとうと言ってくれる彼女を見ていると、自然と「ああ、これが結婚なんだな」と思うようになった。
俺も男だ、覚悟を決めるよ。
こんな俺だがよろしく。
(´・ω・`)リア充になれた。きっと、こんなにうれしい事はない。
4話 --主人公達は交易して、村の規模を数倍にし、平和的に周りと共存しながら発展していった。
だが、とうとうまぬかれざる客がやってくる。
その豊かさに目を付けた北方の騎馬民族が襲撃してきて、村一つ、主人公の嫁を殺した。
守れたのは息子と僅かな命だけ。
次々と周辺の村は蹂躙されて略奪され、主人公は激怒する。
周りが降伏しようというが、主人公は許せないから、騎馬民族と徹底抗戦する気だ。
襲われた村の住民達も吸収し、騎馬民族が何処を通るか予測して、武器を作り、村人に訓練を施す。
まず、馬の機動力と弓の利点を潰すために、森を戦場にした。
騎馬民族を馬から罠で落とし、槍でくし刺しにして殺処分。
未来の禍根を絶つために、こちら側から逆に侵略しかえし、平地での戦いを避け、要塞を築き、主人公が40歳になる頃には、周辺の村々を吸収して大きな勢力となり、騎馬民族が生活できないように放火しまくったから、戦争に勝利した。
騎馬民族を数十年奴隷にし、次は建国をスタート。
文字を作り上げて、普及させ、識字率を50%まで引き上げる。
更に国民を纏め上げるために、宗教も作り、神話をでっちあげ。
生涯、人間に考え続けさせる哲学みたいな宗教が誕生した。
主人公が90歳になる頃には、主人公の孫が広大な大地を支配する皇帝と呼ばれるようになり、 --
まず信じる神を作る。村の人間は銅と温泉を持ち上げ、最近では公益で大きな利益をもたらした塩と鉄にまで、信仰心のようなものを持ち始めているのでこれを利用する。
宇宙に住まう神々が大地の地母神をつくり、その次に太陽をつかさどる天空神、そして魚たちの王である海神を生み出したとする。
その後、地母神と天空神、そして海神が盛んに新たな神を生んでこの世界を満たしたという、どこかで聞いたような設定にした。
次に、彼らは自分たちに模した人間を作り、大地に住まわせた。そして人間に対して盛んに質問をするのだ。なぜ岩は硬いのか、なぜ空は青いのか、なぜ海は荒れるのか。
それらを問われた人間は、神の力であるからと答えるが、それに神は満足せず、新たな問いを投げかけ続け、生涯考え続けるようにと人間に命令した。
そして人間は、その問いに対する答えを一生を通して考え、自分なりの答えを見つけ出すのだ。
これは宗教が科学の発展を阻害する事に対する対策として、逆に科学技術の振興を宗教が推奨する、「神権科学主義」とでも言うべき思想を神話の中に盛り込んだのだ。
これと同時に自然崇拝の教えを随所に入れることで、環境破壊を防ぐ。
こうして新宗教の雛形を完成させた俺は、この教えを山の上で神から教えられたという触れ込みで布教する。
(´・ω・`)ハーレムをやろうと思えば出来たけど、やらなかった律儀っぷり。
|