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東方Project【10】-【6】 【六章 萃夢想編】【前篇】
東方先代録E 
 


全員死亡してもいいから、幻想郷を暴れまわって殺し合いやりたい!
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            /ヘ\ ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾヽ::::::::::::::::::::::::::::::::r―ゝト:::::ヽ.
(´・ω・`)100匹の鬼が幻想郷のルール無視して大暴れしたせいで、地底の管理者のサトリが尋常じゃないほどに警戒されちゃう【六章 萃夢想編】【前篇】だよ。
サトリ本人は完全に無罪なんだけど、先代巫女を上手く操っているゲスだと思われて、凶悪な妖怪だと幻想郷の実力者達に勘違いされているんだ。


 だからこそ、ただ一点――あの時のさとりに関わった瞬間に抱いた、自分らしからぬ先代の言葉への不信感と反感を、紫は違和感として捉えていた。
 先代の尊い信念。
 それを巧妙に摩り替えて、自らの利益としている者がいる。
 それが、あの古明地さとりではないのか?
 やはり今夜の宴会。その始まりから、全てさとりが関与していたのではないのか?
 もしも、そうであるのならば――。

 

 ――許すことは出来ない。決して。

(´・ω・`)折角、皆で仲良くなるために宴会を開いた直後に、この悪い意味での超過大評価な有様だよ!

●美鈴→先代巫女と一緒に閉鎖された空間で、鬼の軍勢と戦って成長した。
●マリサ→鬼と1対1で死にそうになりながら、一撃でも当たれば敗北っていうルールで勝利し、鬼は自殺した。
●マリサ→妖夢に勝利して、妖夢のプライドのズタンズタンのボコボコにした。人間に負けて悔しいっ・・・!ビクンビクンっ・・・!
●先代巫女 → 鬼の集団と戦って、限界まで消耗したら覚醒し、更にチートになった。
●輝夜 → 蓬莱人になってくれたら、先代巫女の事を好きになっても良いよ!ってプロポーズした。百合
●鬼  → ほとんど死亡した。あちこちで虐殺されまくり。

最終決戦 → 萃香が体を二つに分けて、とってもラスボス臭たっぷりに先代巫女と霊夢相手に激戦やってる。
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  東方先代録 【六章 萃夢想編】【前篇】   pixiv 作者:パイマン    26-33話   2013年10月19日(

   幕間「永夜先代録」  --先代巫女は、エーリンの治療で傷ついた足が動くようになったので完全復活していた。
エーリンは先代巫女がどれくらい強いのか試しに戦ってみると・・・・・エーリンが長い時間をかけて築き上げた合気の技で、先代巫女の攻撃を上手く利用しながらの二人の激戦が始まった!
先代巫女から油断や奢りが全く感じられず、エーリンは躊躇なく全力攻撃してくる先代巫女に驚愕し、戦いそのものは、周りが止めたことで引き分けで終わる。

だが、問題はそんなことではない。
先代巫女が波紋の呼吸をやめたら、1年以内に細胞が死滅しすぎて死に到るという事がエーリンの口から判明する。
いずれ、霊夢よりも先に死ぬために波紋の呼吸をやめる事を宣言しており、先代巫女の意志は強かった。
エーリンは、先代巫女から母親としての強さを感じたように想い、長い人生で母親になった事がなかったなぁと感心している。

永遠亭を発った先代巫女は、育て親がいる妖怪の山に訪れた。
育て親のハタテと出会い、言葉を少しだけ交わして別れる。
未だに、育て親がハタテだという事を先代巫女は知らない状態であるっ!
そのまま、
妹紅と慧音が笑顔で迎えてくれる自宅へと帰った! 
 --
「私は霊夢の母親だからな。親として、最後の仕事を果たしたい」
「親としての仕事とは?」
「人が生まれて、いずれ死ぬと教えることだ」
「――」
「あの子がいずれ、子供を生んで、親になった時に知っておかなければならないことだ」
「――」
「人間が、これまでずっと繰り返してきたことなんだよ」

(´・ω・`)ここまで勘違いさせっぷりをやっているけど、長い人生を生きるのが怖いだけな気がぷんぷんする。

其の二十六「宴」 --燐は、先代巫女が超絶チートすぎるので警戒していた。
そんな化物と、ご主人様のサトリが友好関係を築いている事を危険視して監視したら・・・・・先代巫女がサトリに土下座している!
実際は、後処理や誤解を全部サトリにぶん投げて放置した事で、サトリまで先代巫女のように周辺から勘違いを受けて、強大な妖怪だと思われてしまっている事に激怒していただけだった。
いつの間にか、旧地獄から心を読んで支配してたり、陰謀を企む妖怪扱いされている。

そこで先代巫女は、全ての勢力と宴会をするべくサトリに提案した。
原作のように皆が酒を飲んで仲良くなれば・・・・先代巫女の娘の霊夢を中心に、コネが出来上がるので、それを先代巫女が期待している。

問題点があるとしたら、鬼達が集団で地上に喧嘩を売るべく移動している事と、八雲紫がサトリに心を読まれることを警戒しすぎていることだった。
 --
「さっきからそればっかりですね。実は事の深刻さを理解していないんじゃないですか?
 苦労するのは私なんですよ。貴女がある事ない事勝手に吹きまくって、辻褄合せやフォローを私に丸投げして……挙句、それをしなきゃいけない相手が全員一筋縄ではいかない大物ばかり!」

(´・ω・`)今までの誤解を解くための行動をしているけど、一歩間違えれば戦争になりそうな状況な有様だよ。

其の二十七「百万鬼夜行」 --幻想郷中の有力者達が宴会のために集まろうとしていた。
だが、顔を合わせれば冷徹な視線をぶつけたりする権力闘争の場になりそうだったので平和ではない!
場は重い雰囲気になり、日常会話をやるような場所じゃなくなっている。

さとりと先代巫女は、そんな状況を改善するために、先代巫女復活ぅっー!と叫び、周りの皆がそれに同調して叫んでくれたので、皆の心の壁を吹き飛ばし、一気に酒を飲んで騒ぐ宴会が開催され、円滑に進んだ!
おかげで・・・・全てをさとりの策謀だと判断され、サトリがどんどん怖い人物だと勘違いされる結果を残してしまう!
 --
 しかし、紫のどの予想とも、さとりの行動は違っていた。
 彼女は理屈ではなく、意味のない勢いで、参加者の心を掌握したのだ。
 話術や策謀などとは正反対の位置にある手段だった。
 これまで抱いていた古明地さとりの印象を、あっさりと覆す強引なやり方である。
 どちらかといえば、傍らの鬼の勇儀がやりそうな方法だ。
 それが結果的に、さとりの思惑を警戒していた人妖の心を掴んだのである。
 だからこその『予想外』だった。
 古明地さとりが、智謀に長けた妖怪であるという予想はあった。
 しかし、その予想の範囲から、全く違った形で彼女は抜け出したのだ。

(´・ω・`)アホっぽい行動やっても、普通に勘違いされて、サトリの評価がぐんぐん高くなっている有様だよ。

其の二十八「萃夢想」 --娘の霊夢と勇儀がとても和やかで素晴らしい雑談をやっている事に、サトリは感動した。
だがっ!よく考えたら漫画のセリフ!
元ネタが漫画であり、昔の先代巫女さんが格好つけるためにやった黒歴史なのだと気づいて哀れに思っていた。
さっきからの先代巫女の発言も、漫画の受け売りばっかりだ。

サトリは騒がしい宴会から離れて、物置のように心が静かなアリスの隣でゆっくりする。
しかし、アリスの心の声を読んでいく内に魔界の神【神埼】の名前を叫んでしまったので盛大に地雷を踏んだ!
更に地底から100匹の鬼が幻想郷のルールを無視して暴れており、皆で仲良くなる宴会まで破綻しそうになる。
地底の支配者だとサトリは勘違いされているので、サトリの企みだと判断されてしまった!
サトリの権威に従わない鬼達を処分するついでに、幻想郷へと戦争吹っ掛けたと思われている! 
--
「私の戦争は終わった」

 いつか、紫に言った時のように偉大な老兵の言葉にあやかる。

「だが私にはまだ、やらなければならない事が残っている。それを成しにゆくだけだ」

 ――まあ、さすがに彼みたいに自殺するわけじゃないしね。
 陰ながら霊夢を支援しよう。親として、そして先達として。
 私の決意を聞いて、紫は『ありがとう』と泣きそうな微笑を浮かべた。
 ふつくしい……。
 やる気出てきた。

(´・ω・`)先代巫女。さっきから映画や漫画のセリフばっかりでパロディやりすぎて笑った。

其の二十九「鬼退治」 --鬼達は人間を食えなくて残念に思っていた。
家の囲いがあると鬼は入れない上に、どの家も鬼対策をしてあるので、今のところ、犠牲者ゼロ! 
満月の日だったので慧音がハクタクになり、過去の鬼対策の歴史を読んだおかげである。 
鬼達と慧音は交戦状態に陥り、レミリア達も鬼と交戦して、あちこちで殺し合いになっていた。
鬼は勝負で死ぬ事すら楽しんでいる戦闘狂っぷり。
完全に損害度外視で暴れまわっている。 

しかも、地底の支配者のサトリをぶっ殺すために鬼の強者達がやってきている。
サトリは自身の実力を勘違いされすぎて涙目!
周りにアリス達が居なかったら人生が終了している所だった。   
 -
「ハクタクの能力を使えたおかげで、忘れ去られた鬼の歴史を探れたことは幸運だった。
 鬼の生態や弱味を、断片的にだが解析させてもらった。急ぎ人里中へ広めたが、見る限りこれは有効だったようだ。お前達鬼にとっては、不幸だっただろうがな」

 慧音は真相を明かした。
 鬼達が悔しげに唸る。
 しかし、そんな鬼達の様を見ても、慧音は得意になるどころか苛立つように表情を険しくさせるだけだった。

(´・ω・`)ハクタクじゃない日に攻め込まれたら、里人がほぼ壊滅しちゃうような大事態な有様だよ。

其の三十「六里霧中」 --鬼達を駆除するためにチルノ達も協力した。
次々と異変で関わった連中が、人里の人間を守るために参戦し・・・・鬼の耐久力が異常なのが問題になっている!
焼いても平然としているのだ!
幸い、妹紅が先代巫女の修行を受けて、漫画のようなチート技を持っている事もあり、一撃で殺害できる手段があった。
鬼は一撃浴びるだけで身体に穴を空けて絶命するしかない!


先代巫女の方は、鬼達が見るだけで恐怖している。
勇儀と戦った時のチートっぷりを知っているので、一撃で瞬殺されるのを理解していた。
でも、死ぬのが怖いんじゃなくて、何かする前に瞬殺されるのが嫌なだけである。
鬼達は全員で先代巫女に襲いかかって戦う手段を選び・・・先代巫女は次々と鬼達を殴り倒して超強かった。
鬼の方も耐久力の面で圧倒的で、このまま長期戦になると先代巫女が敗北する可能性がでてくる。
そんな時に、役立たずとしか思えない美鈴が来た事すら、先代巫女には幸いだったのである。
一撃でも浴びれば、先代巫女も死亡するクソゲー的な意味で。    
--
「貴女と対等でいたい、などと。不相応な、おこがましい話であることは分かっています。
 だけど、せめてそう思い続けることだけは、止めたくなかった。貴女と同じものを、同じ視点で見ていたいと、いつも思っていました」

 かつて、先代と対峙した時に、美鈴は喜びを感じていた。
 その偉大な背を見ているよりも、正面から向き合うことを望んでいた。
 先代巫女が自分よりも格上の存在であると分かっている。
 それを自覚し、だからこそ敬うのも当然である。
 しかし、そこに甘んじ続けることだけは、常に拒否してきたのだ。

「貴女と同じ場所に居たかった、其処を目指し続けていたかった……だから、私はここへ来ましたっ」
(´・ω・`)美鈴が可愛らしいキャラだ。そして、この難易度ルナティックなクソゲーに挑める事を光栄に思う時点でやばい格闘娘だった。

其の三十一「鬼神」 -美鈴には鬼の集団は辛すぎた。
防御しても大ダメージな時点で無理ゲーである。
先代巫女の教えを思い出して、戦闘中に技を洗練させて戦ってくれるのが幸いである。
先代巫女にとっても美鈴がいる事はありがたい。
鬼の耐久力が異常すぎて真正面から戦うと、先代巫女すら死亡確定なだけに、弾幕で煙幕してくれたり、援護してくれる美鈴は最高のチャイナ娘だった。 

でも、鬼が特攻攻撃してくるので先代巫女は限界だった。
短期決戦に持ち込むしかないと判断し、三倍界王拳で戦闘力を3倍にする。
おかげで身体は超ボロボロで鬼が半分くらい残っていて最悪だった!
しかしっ!先代巫女は漫画のキャラを参考に、ここまで頑張ってきたチートキャラっ!
ここからが本番!
完全に消耗しているはずなのに、3倍界王拳使っている時よりも強くなるという異常現象を起こしていた!
既に死にかけなのに、鬼達を一撃で殺害しまくり、鬼の集団戦に大勝利!
美鈴が先代巫女の方を余計に尊敬して感動しちゃうレベルのチートっぷりだった。 
--
ベルセルクのガッツは、何も考えず、心臓の鼓動だけになるまで剣を振って切り抜けた。
 バガボンドの武蔵は、一つの所に留まらず、川の流れに身を任せるように動き続けろと言っていた。
 いや、この場合自分自身が流れるように動く、だっけ?
 武蔵が使ってたのは『攻めの消力』だったっけ? ガッツは錆びた刀で竹を斬って明鏡止水の修行を……いや、違う。なんか混じってる。
 意識が朦朧としてきて、よく思い出せない。
 へへっ、なんだ。私もとうとう化けの皮が剥がれてきたな。
 だけど、意図せずして私は彼らと同じような境地に立っているのかもしれない。
 なるほど。
 つまり、余分なものを取り払った先に真理はあるのかもしれない。

 ――明鏡止水。
 ――水の心。
 ――そうそう、妹紅に教えた『穿心』も忘れちゃ駄目だな。

(´・ω・`)完全に消耗してからが、本当のチート覚醒発揮とかすげぇキャラだ。

其の三十二「彗星」--紅魔館に攻め込んできた鬼達相手に、パチュリー・ノーレッジは迎撃に当たる事になった。
罠だらけの図書館を戦場にし、有利に戦いを進めている。

だがっ!萃香が奇襲攻撃かけてきたので安全地帯が危険地帯になった! 
このままじゃ小悪魔がぶっ殺されて、パチュリーも危ないって所でフランドールも参戦してくれる。
問題点があるとしたら、全力で破壊の力をフランドールが使って勝利したら、そのまま暴走して、周りの皆を虐殺する可能性が高い事だった。
どっちが勝利しても酷い事になる。

先代巫女の方は、鬼は撃退したが消耗しすぎて死にそうだった。
藍が先代巫女を抹殺しようと企んでいる。
先代巫女が八雲紫と一緒に生きるという道を選択しなかったので、将来的に八雲紫が先代巫女の死を悲しんで大変な事が想像されたからだった。 
 --
その是非を証明する為に『蓬莱人になれ』なんて言わない。
 軽い気持ちで――いえ、例えどんな信念を持って決断をしたとしても、それでも『永遠』というのは重過ぎる。退き帰しの効かない道なの。
 私自身が、痛いほど分かっている。だから、『証明してみせろ』なんて言えないことも分かっている。だから、私はずっと貴女が嫌いなままなの。きっと、これからも好きになることはないでしょう。貴女が生きている間はもちろん、寿命を全うした後も」

 先代からの返答はもちろん、反応も返ってはこない。
 輝夜自身もそれを期待していないかのように、捲くし立てるように喋り続けた。

「もし、貴女がこれまでの人生の中で掲げ続けてきた信念を、無理矢理にでも捻じ曲げる決意をしたなら。
 その結果、周りの人や妖怪、そして何よりも娘を裏切って、全てのしがらみを捨ててくれたのなら――私は、貴女を好きになれる。永遠に、貴女を好きになってあげる」

(´・ω・`)輝夜との百合カップルIFルートフラグか。モテモテだ。

其の三十三「萃鬼」--『博麗霊夢』は捨て子だった。
先代巫女さんが拾って子育てしたのである。恐ろしいほどに手間暇がかからない不思議な子。
その過程で先代巫女は母親としての道を選び、八雲紫を共に選ぶ道を放棄しちゃったのだ。
色んなしがらみが出来て、ハーレムルートなんて現実には存在しなくて、先代巫女には辛かった。

残った問題は萃香だった。
分身だらけで、どれが本体か分からない。
鬼そのものは各地で駆除されまくって、味方が合流したり、天狗も参戦したりしてくれて収束に向かいつつある。
リンチにされそうなサトリとかは、アリスが偽の人形を用意して場から逃がしてくれたので、騒動の種にならない。 
 --
 ワーハクタクへと変身した慧音を見て、妹紅は眼を剥いていた。
 慧音が半人半獣であることは知っていたが、二本の角と尻尾を生やしたもう一つの姿は衝撃的だった。
 半『獣』である。
 妖獣としての正体が一体何なのか、普段から妹紅は疑問と興味を抱いていたが――。

「予想の一つだったけど……やっぱり、牛?」
「もぉーこぉーっ! 聞こえているぞ、誰が普段から牛並みの乳かっ!」
「いや、そこまで言ってない!」

(´・ω・`)ケイネは凄まじい巨乳娘だったんだよ!

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