プロローグ --主人公は両親が調査兵団に所属していて、巨人に食べられた人だった。
両親へとかけられた臆病者の汚名を晴らすために、調査兵団に志願し、奇跡的に今日まで生きてきた人物である。
分隊長まで出世して、部下を率いていたが・・・・巨人達が部隊に襲いかかってきたので、損害を減らすために自身を犠牲にして、部下達を逃がすという人生最後の選択をした! --
戦闘 --奇跡的に巨人達相手に勝利したが、10体の巨人が近くに迫っていた。
その絶望的な状況でも逃げて逃げて逃げまくり、必死に主人公は死なないために逃げて、部隊に合流するために移動する。 --
SIDE.副隊長 --主人公が囮になった事から、部下達が心配していた。
部下達の眼からは、主人公はとても勇猛果敢で、巨人と対等以上に戦える勇者に見えている・・・が、それでも生存は絶望的だと思うほどに状況が厳しい。 --
そんな私の思考を読んだかのように、隊長は言った。心底楽しそうに。
「俺が負ける・・・と? 面白すぎるぞ、オズマ」
(`・ω・´)内心と違って、行動がとてもイケメンだ。
虚偽の安寧 --主人公は負傷した事で、壁の中で平和な時間を過ごせて安心していた。
このまま虚偽の安寧に浸かりたいと思いながらも、周りから臆病者だと言われるのが怖くて、調査兵団をやめようにもやめられない。
しかも・・・・今日は壁がぶっ壊される最悪の日であるっ! --
(`・ω・´)
第5話 --トロスト区に巨人が大量に入ってきた。主人公は怪我した状態で戦闘しないといけず、恐怖でガクンガクンブルンブルンしている。
巨人は万全の状態で闘っても怖いのに、今回は不完全の状態で最悪だ。
でも、周りから臆病者だと言われるのが怖くて、主人公は闘っている。---
`・ω・´)立体機動装置って、負傷した状態で使うと、手足を痛めて酷い事になりそうだね。なんという無理ゲー。
もはや兵士ではなく --主人公は、目の前で巨人に身体を食い破られて瀕死になっているクライスを見た。
立体機動装置で助けられるのは、クライスの母親だけであり、主人公はクライスの命を自ら絶って、その命を背負わなければいけなかった。
主人公は自分の臆病者っぷりを嫌悪して、辛い目ばっかりである。 -
「そうか・・・ありがとう、クライス。もしお前が兵士になったなら、きっと素晴らしい英雄になれただろう。お前と知り合えたこと、俺は、誇りに思う。クライス。俺が伝えよう。お前は戦士だったと。英雄だったと。・・・・・・さようなら、だ。クライス」
`・ω・´)まさに、この世界は地獄だ。なんて後味の悪い救出方法。
7話 遭遇--幼い少年の命を絶った事で、主人公は冷静さを欠いていた。
自分が相変わらず臆病者で、勇敢にはなれないんだと思い込んでいる。
そのまま15m級の巨人と闘った事で主人公は死にそうだった。
このままじゃ、巨人に食べられて死んでしまう --
変わろうという意思も、とうの昔に尽き果てた。もう、心の何処にも居場所がない。
・・・・・・いや。
「変わろう、などと。本気で、思っていなかったのかもな」
呟いたその言葉が、真実に一番近い気がしていた。
`・ω・´)主人公は臆病者だけど、戦いに逃げてない分、勇敢で格好いいきゃらくたーだと思うよ。
8話 怒れる巨人 ----絶対絶命のピンチだと思ったら、エレンな巨人さんだった。
巨人が巨人を殺戮するという光景に主人公は驚愕し、自身の臆病さと情けなさを再確認してしまった。
この巨人には絶対に勝てない。
でも、ガスがないから立体機動装置で城壁に逃げる事も出来ない。
主人公は確実に死ぬと分かりながら、新兵達を纏めるべく、最後の最後まで生きるために戦おうとしている。 --
俺の本質。
「俺(クズ)、か」
恐怖を撃滅し、英雄になること。それは、選ばれたごく僅かな人間が成しうることだ。
俺のような負け犬は。怠惰に堕ちて、弱者になることを肯定した負け犬は。
`・ω・´)主人公さんが自身を卑下しすぎて、自殺しそうなくらいに鬱そうな人間に思えてきた。
9話 模倣
--主人公は新兵達を叱咤した。
巨人を殺せずに死んだ連中を負け犬だと言い切り、自身の退路すら言葉で断ち切っている。
兎に角、覚えている新兵達を動員して、補給所の周りの巨人を排除して補給しない限り、全滅確定だ! -
「弱かったからだ! 己の命一つ守れない愚鈍さが、約束を交わした家族の元に帰ってくることもできない脆弱さが、お前の父を終わらせた! それは誰の責任でもない。そいつ一人の、どうしようもない弱さが、そうさせた!
弱い奴に何が守れる。弱い奴に何が救える! 巨人に勝てない兵士など、虫けら以下だ。闘え。巨人を殺せ。貴様らの全てがそれであり、それが貴様らの全てだ!」
`・ω・´)傍目から見ると、超凄い歴戦の兵士さんだ。
10話 兵士と負け犬の境界 --エレンの事を死んだ弱者だと主人公が断言しちゃった事でミカサと殺し合いに発展しそうだった。
だが、主人公は今まで死から必死に逃げて逃げて、巨人を狩ってきた猛者だけに謝罪なんてしない。
そのまま新兵達と一緒に補給拠点にいる巨人を駆除しに・・・・そこで死にそうになっている芋女を助けたりしながら鬱のまま闘っていた。
主人公は鬱病患者さん! -
「変われないさ…………俺如きが」
呟く。無意識に。過去何度もしてきた自問自答の解答を。誰にも届かない声で。
変われない。どうせ、変わることなど出来はしない。俺だから。負け犬だから、変われない。
やりもしない。やろうともしない。何もしないまま、無理と決め付けて、諦める。吐き気を催す、負け犬の思考。
それが俺だ。初陣から今日まで、何一つ進歩していない。こんな俺と、仲良くしてくれた少年が死んでも。密かに期待していた新兵が死んでも。ついさっきの、あれを見ても。
変われない。負け犬は、変われないから、負け犬であると。もう、それを考えることも疲れた。もういい。今は、生き残ること。己を嘆くのも、自分を蔑むのも、生きて帰ってからでいい。
`・ω・´)鬱になりそうな思考のまま闘っているから、本人の士気は常に最低最悪の状態なままで、このスペックな有様だよ。主人公化物だ。
11話 負け犬の隊長 --補給拠点へと上手く入る事に成功した。
これで新兵達と一緒に主人公さんが生き残るための道筋が見えてくる。
主人公は補給拠点内部にいる巨人を散弾銃で何とかするつもりだった。 -
ガス補給室の巨人共については、金髪が作戦を立てた。狭い場所であり、立体機動が行えない。だから、重く、行動が阻害される立体機動装置は外し、生身で挑む。リフトで大人数を降下させ、巨人共が集まった瞬間に発砲。視界を潰してから、天井の鉄骨から一斉に斬りかかる。
仕留め損ねれば、そいつはかなり危険な状態になるだろう。巨人の至近距離。立体起動は不可能。相手が3、4m級であっても、死の危険は付きまとう。
`・ω・´)生きる希望とか見えてくると、この主人公さんの場合、死亡フラグのように見え・・・げふんげふん
12話 壁の中へ --補給拠点内部にいる巨人を新人達が撃破する姿を見て、将来有望な奴らだと主人公は思った。
だが、主人公は怪我人だったので腹から激痛を感じ、そのまま意識を手放してしまったのである!
次に目を覚ました時、トロスト区が壊滅状態で人類の未来が暗くて鬱だ!--
頼れる人間が、沢山いるのだ。その中で、クズ以下の負け犬に出来る仕事などあるだろうか。精々、囮として喰われるのが関の山。それすら、恐れているくせに。
「クソが…………」
嗚咽の如く吐き捨てる。俺に、俺自身の殺意が牙を剥いた。
かと言って、死ぬ勇気など、有るはずもないが。
そう自嘲し、嗤(わら)った。
`・ω・´)今日も主人公さんは、鬱状態で大変な人生だ。
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