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第九十六話 「別れ」 --ルシアはエリー達と合流し、今までの偉そうな大魔王っぷりが演技だという事がばれてしまった。
そして、情報を交換する事でこの世界が滅び去った『現行世界』だとわかり、ダークブリングマスターには現行世界そのものを創造する力がある事を知る。
つまり、マザーはその力で新しい世界を主人公さんに作ってほしいツンデレヒロインさんだったのだ!
原作のルシアが並行世界を滅亡させた後に生存する方法が判明したのである!
でも、並行世界から連れて行ける人間が主人公+1人なので、どっちみち絶望的だった。
マザーから見れば、並行世界の人間は偽物に過ぎない。 --
『いや、再生という言葉は気にくわんな……創造と言うべきか。うむ、こちらの方が神々しい感じがするし何よりアナスタシスの奴を連想せずに済む』
「そんなことはどうでもいいんだよ! それよりもどういうことだ!? そんな話、俺はこれっぽっちも聞いてねえぞ!?」
『おや、そうだったか……? 確かに話したことはなかったか……まあ我もついこの間まですっかり忘れておったのだがダークブリングマスターには並行世界を消滅させることともう一つ、この現行世界を創造するという役目があるのだ』
「現行世界を……創造……?」
『そうだ。少し考えれば分かることじゃろう。現行世界がこのざまでは例えお主を連れてきたとしても生きることはできん。そのために我ら、いや六星DBは存在しておるのだ』
(´・ω・`)なんて凄いツンデレなんだ。
第九十七話 「喜劇」 --マザー達を誤魔化して、エリーやハル達を守るのに限界があったが、幸いな事に時の番人ジークか彼らを隠してくれているので戦いが勃発していない。
あとは
『真実のレイヴ』
『聖剣レイヴェルト』
『エリーの記憶』
『時空の杖』
これをハル達が奇跡的に全部入手してくれる事を願うだけだ。
そうじゃないとエンドレスが目覚めている以上、この並行世界は終了である!
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(仕方ねえ……これは分かり切ってたことだ。だがハル達が最低条件さえ満たしてくれればまだやりようはある……! 要は俺が負ければいいんだ! 初めからこの戦いはエンドレスを倒すための戦いなんだ……!)
知らず拳を握りながらルシアは自分に言い聞かせるエンドレスを倒すこと。それがこの世界を救うための条件であり、答え。そのために自分は必死に抗ってきたのだから。もはやルシアは察していた。エンドレスが完成することは恐らく避けられないであろうことを。
『九月九日』
(´・ω・`)主人公側の戦力が圧倒的すぎて、敗北したいのに敗北できないわ!
第九十八話 「マザー」
-主人公がルシアに憑依した始まりの地、『メガユニット』の廃墟へと帰ってきた。
ここをマザーの力で脱出し、ルシアは今の力を手にしたのである。
マザーがここに主人公を連れてきた理由は、主人公と二人っきりで話し合うためだった。
そして、マザーの口から、主人公がルシアに憑依したのは、ルシアが既に死亡していたのでエンドレスと適正がある主人公の魂を呼んだだけ!という事が判明した!
まさに諸悪の権化!
でも、マザーは主人公の願いを一つだけ何でも叶える事ができる契約をしていたので、主人公は並行世界を壊さずに現行世界へとマザーと一緒に行く願いを叶えてみようかなぁーと試しに言うと、マザーがシンクレアである限り、その願いを叶えれないという言葉が返され、もうすぐ最終決戦である。 -
「……じゃあ、この並行世界を壊さないで、俺と一緒に現行世界に行くってのはどうだ……?」
エンドレスにとって、シンクレアにとって禁句、タブーである言葉を。
『――――――』
瞬間、時間が止まった。瞬きすらもできない程の静寂が全てを支配する。ルシアとマザーは言葉を発することなく、ただ見つめ合う。身動き一つできない、金縛りにあってしまったかのよう。心臓が凄まじい鼓動を打ち、滝のように汗が流れて行く。この世界にやってきてから初めてかもしれない程の極限状態。次の瞬間には自分が死ぬのではないかと思えるような感覚。もしかすればウタとの戦いでの死を感じたことすらも子供だましに思えるほどの、精神的な極致。
(´・ω・`)石コロと最終決戦前にこんな恋人のような雰囲気で会話じでいる時点でっ・・・・!
主人公ざんが可哀そうっ・・・!
第九十九話 「崩壊」-主人公がエンドレスを倒そうとしている裏切り者だとばれてしまった!
更にマザーもそれを手助けしているヒロインさんだという事が判明し、このままじゃ主人公は死んでしまう!
強力な味方だったはずのシンクレアがほとんど敵になってしまった!
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『ふふっ、その様子じゃ本当に気づいてなかったのね。あの子も報われないわねえ……信じられる? あの子はあんたが裏切りを、自分を殺そうとしてるって知りながら見逃してたのよ? それどころかあんたがそうしやすいように動いてまでいた。当の本人は知りもしないって言うのにね。なのにあんたはあの子を敵だと思って四苦八苦してたってわけ。ねえ、どんな気分? 敵だと思ってたマザーが味方だったのに、それを知らないまま無様に這いずりまわってた道化だった気分は? ふふっ、あはは、あははははは!!』
(´・ω・`)石コロを人質にとられて、主人公が頑張る姿が健気だ。
(´・ω・`)なんて斬新なヒロインなんだろう。
第百話 「目前」
本当の最終決戦目前なので、四大魔王全員が人間界に向かっていた。---
第百一話 「完成」--対極であるレイヴマスターがいない限り、ダークブリングマスターな主人公さんには誰も勝てない。
時の番人ジークでも、逃げる事すらに出来ない!
最後のシンクレアを手に入れた事で、エンドレスとシンクレア達は元の姿へと戻り・・・・マザーが消滅した!
やっと、メインヒロインさんを助けられると思ったら吸収されて完全消滅!
次元崩壊のDB『エンドレス』が完成して最悪だ! -
そうこれは単純な話。エンドレスとシンクレア達が元の姿に戻った。ただそれだけのこと。
シンクレアの役目は担い手を見い出し、全てを集めること。ならば役目を終えたシンクレアは消え去るのみ。
アキはただその場に膝を着き、首を垂れるだけ。涙すら出ない。声にならない叫びを上げることしかできない。最後まで道化でしかない自分を呪いながら。残ったのは唯一つ。ただマザーが消滅したことだけ。
(´・ω・`)メインヒロインさんが消滅した。
つまり、最終的に最後あたりに美少女になって戻ってくるフラグ。
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