28/再会の物語-魔法少女まどかまぎか。
それは暁美ほむらがマドカを救うために無限ループする鬼畜世界。
そこには、『名も無き魔女』っていう謎の転生オリ主さんがいて、ループの度にホムラに話しかけてくる。
魔女だけど理性がある例外的な存在。
完全無欠のハッピーエンドを目指している。
だがっ!役に立たない!
ソウルジェムの穢れをむしゃーむしゃー食べる事ができるが、実力は最弱の魔女。
出来るのは、無限ループしまくるホムラの相談相手になる事だけ。
なかった事にされた時間軸の事は、一切観測できない。
でも、ホムラが無為にした時間軸の話を聞いて、違う目線で分析する第三者の存在は精神衛生上、非常に有り難かった。
既に、『名も無き魔女』は親友以上の存在。
、『名も無き魔女』がワルプルギスの夜を乗っ取り、永遠の生き地獄を閉じこもって過ごす事で、『名も無き魔女』以外全員ハッピーエンド!っていう鬼畜ルートを進んだから、ホムラが後悔して、また無限ループを開始しちゃう。
まどかを救うと、『名も無き魔女』が永遠の生き地獄
『名も無き魔女』を救うと、まどかごと地球滅亡☆
ほむらは、両方を救おうと行動したから、原作以上の難易度ルナティックになってしまった。
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「……ねぇ、ほむら。私は貴女と組む前に一度だけ、他の『魔法少女』と組んだ事があるの。ソウルジェムの穢れを食べるという発想が生まれたのはその時の賜物ね」
確かに一度だけ聞いた事があるが、深く聞けなかった事だった。
黙るほむらの表情から読み取った『彼女』はくすりと、『魔女』のように邪悪に笑う。
「――結果から言うと、その『魔法少女』はいずれ『魔女』に成り果てる真実に辿り着いて破滅した。過程は然程大切じゃないから省略するけど、問題は私自身の感じ方の変化だった」
『彼女』は笑っていたが、同時に、涙を流してないのに泣いてるような顔になっていた。
「その緩やかに滅びる過程を見て、私はね、信じられない事に――極上のワインを味わうように『愉悦』を感じていた。綺麗で美しくて何一つ欠点の無い完璧な彼女を、私は気づかない内に妬んでいた。親の敵のように憎んでいた。まるで他の『魔女』のように呪っていた。そして彼女が『魔女』に堕ちる過程を、私は心底楽しんでいた……!」
(´・ω・`)転生オリ主のせいでー、原作以上の難易度になってしまったマドカマギカー
29/とある第八位の風紀委員--とある魔術の禁書目録出身のオリ主【赤坂悠樹】は、今の身体がしねない体だという事に気付いた。
自分の能力で自滅するはずなのに死ねない。
自殺しても死なない。
NARUTO世界の穢土転生の術の存在知らないから、未知の法則で身体を支配されている事に動揺していた。
だから過去視で過去の時間軸の事を見る。
かつて赤坂悠樹は、双子の妹を殺した犯人とか復讐するために、学園都市230万人の学生の人生を永遠にゆっくりさせようとした事がキチガイ。
学園都市ですら止められない最強最悪の能力者になった彼を止めたのは、上条さん。
イマジンブレイカーの存在を知らなかったので、赤坂悠樹は能力を無効化され、演算の処理をし切れずに脳味噌破裂してドカーン。
勝手に自滅して人生終了していた可哀そうな奴だったそうな。
その過去を見て自分が死人だと自覚し、既に死んでいるのに、今も生きている事に困惑する。
今の身体なら、自滅しないから、世界の終末まで演算できる上に、赤坂悠樹はハヤテとの会話で、自分とは全く違う道を辿った【もう1人の自分】を見てしまった事で暴走して、世界が危なかった。 -
――それは即ち無限に『加速』させられる事でもあり、無限に『停滞』させられる事でもあり、無限に『停止』させられる事でもあり、無限に『逆行』させられる事である。
今、この瞬間にも赤坂悠樹は世界の終末を演算出来るのだ。
46億年前の原初の地獄を地球全土に『再生(リプレイ)』する事も可能であるし、引力と斥力の時間を色々弄って月を地球上に落とす事も可能であり、地球の自転・公転運動を無限に『加速』させて太陽系から脱出させる事も可能であり、それらを無限の思考加速によってタイムラグ無しで即座に実現可能であり――お望みの『世界最後の日』を演出する事が出来る。
(――はっ、これが『学園都市』が求めた『絶対能力(レベル6)』の境地って処か? ああ、最高に最悪にくっだらねぇ……!)
神に匹敵する万能感はそれを上回る絶望感に押し潰されて虚無感となり――何の未練無く世界を自分ごと握り潰すその前に、確かめておかなければならない事が一つあった。
この似ているようでかけ離れた世界での唯一の接点、唯一自分を知る存在があの少女であり、それだけは問わなければならない事だった。
「……お前は、オレの何を知ってやがる……!」
(´・ω・`)真実は毒にしかならぬ!
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