40.『連合軍、洛陽を制圧するのこと』
40.『連合軍、目的を果たし解散するのこと』 --連合軍は洛陽をゲットしたが物資のほとんどが奪われていた。そのため更に遠征するための物資が乏しいので連合軍が解散に近い状態になってしまう。
そんな中、曹操は長安へと向かっている董卓軍への追撃と、洛陽での炊き出しを一気に出来るように主人公を使い、ダブル曹操状態で初めてチートを発揮するのだった。
主人公は初めて、曹操の影武者として活躍する事になる。--
帝を救い出すに当たって、帝には華琳の顔を覚えてもらう必要がある。民に援助するに当たって、諸侯らと並んで華琳の姿を晒す必要がある。
洛陽の食料分配を選べば、華琳は反董卓連合に参加した意義を失う。かといって長安に向かえば、残る諸侯は一人違う思惑で動く華琳を疎ましく思うことだろう。
華琳一人では両方をこなすことなど出来ない。本来であればどちらかを諦めなければ成り立たない状態である。しかし、華琳に限って言えばそうではない。
「さぁ、『華琳』。もう一人の私。ついに、といったところかしら。あなたに、本当の意味で私の真名を預ける時がきたわ」
「ふふっ。ついに、ではなくようやくよ。ねぇ、華琳。これは忠告になるのだけれど、出来る限り早く戻ってきた方がいいわ。私に、あなたを取って代わられていたくないのならね」
「構わないわ。その時は、また奪い返すだけでしょう?」
笑みを浮かべて挑発的に声を掛けた華琳に対して、拓実も姿は違えどまったく同じ笑みと挑戦的な声色を返す。そうして、二人は不敵に笑みを向け合った。
なるほど、確かに。
華琳の言ったとおり、これは紛れもない拓実の影武者としての初仕事であった。
(´・ω・`)よっしゃ!
とうとう曹操の影武者として活躍する出番がきた!
41.『影武者、洛陽にて動き出すのこと』 --曹操は軍勢を二つに分け、1つを洛陽の復興、1つを帝を救出する部隊に分けた。
曹操が二人いる状態なので見事な感じに曹操(影武者)が洛陽を復興支援し、追撃部隊にいる曹操が帝と顔を合わせる事で発言力とかを強めるつもりだったが・・・・本物の曹操が率いていた5000の追撃部隊が壊滅してしまった!
史実通りに追撃部隊は壊滅ぅっー!--
「しかし、この洛陽において率いる者も私でなくてはならない。諸侯らが揃うこの場において、『行動を共にする』というただそれだけのことが他の諸侯との今後の大陸の動向を左右することになるでしょう。
だから私は、必要だからそうしたに過ぎない。追撃部隊を率いる者が曹孟徳であり。そして洛陽で復興を行い、民草の意を汲む者もまた、曹孟徳であるということよ」
(´・ω・`)上手い事やったなーって思ったら失敗してた。な、なにをいっているかわからないかもしれないが、各個撃破されただけだった。
42.『曹操軍、洛陽を発ち進軍するのこと』 --本物の曹操が指揮していた追撃部隊は敗退したが、帝をゲットしていたので官軍から追撃を受けていた。
偽曹操(主人公)はその事に手紙と状況から気がつき、捜索のために戦力を分散している官軍800を5000の軍勢で各個撃破!
官軍は強行軍で疲弊していたから、この奇襲で大打撃を受ける。
本物の曹操も発見されて無事であり、ダブル曹操無双状態で活躍できるのぜ!--
「春蘭と秋蘭はともかく、少なくとも桂花には話したわね。『曹孟徳は、あなたたちの目の前にこうして立っている。そして追撃隊の方も、あちらの曹孟徳が指揮を執る以上は悪い結果は出さないでしょう』とね。
『私』は、隊を瓦解させながらも追撃部隊の目的を達したようよ。であるなら、その臣下であるあなたたちはどうやって『私』に報いるというのかしら?」
(´・ω・`)よし、本物の曹操が何時戦死しても、この主人公が居れば、魏は安泰だ。
(後継者も男だからたくさん作れてハーレムも可)
43.『曹操軍、曹操と劉協を保護するのこと』 --偽曹操(主人公)が本物の皇帝と曹操を救出する事に成功したから、曹操が二人もいる事がばれてしまった。だが、知ってしまった英と月を家臣として迎えたので、特に問題はなかった。
今回の騒動で、家臣達にも曹操が二人いるとばれてしまっている。
現実なら対立派閥があるから、あちこちに情報が漏れちゃうけど、恋姫の魏陣営だから問題ない。 -
「「月ぇ……ボクたち、絶対早まったわ……。人がうろたえている様を見て、こんなに屈託のない笑顔を浮かべられるだなんて絶対に碌な人間じゃないわよぉ……そんなのが二人もいるし……」
「駄目だよ、詠ちゃん。これからは、曹操さん……曹操さまは私たちのご主人様になってくれる人たちなんだから、あんまり酷いこと言っちゃ」
「これから仕えることになっちゃったからこそ、不満が出てくるんじゃない。だいたい、何で二人いるのよ。双子の姉妹? それだって普通はここまで似ないわよ。月は大丈夫そうだけど、ボクはこの二人に苦労させられる予感があるわ。もう、仕える前から先が思いやられているなんてぇ」
肩を落としては項垂れ、愚痴をこぼす賈駆を、董卓はよしよしと慰めている。
随分な言われようなのだが、それを心外とは思えない。拓実もやっておきながら趣味が悪いとは自覚しているのだ。それでも影武者となっていると止められないのだから、業は深い。
そうしてしばらく。最後に大きくため息をついた賈駆はそれで気を取り直したようで、二人は揃って拓実と華琳に向き直り、跪いた。
「それでは曹操さまたち、これからよろしくお願いいたします。今日から董白と名乗ります、真名は月です」
「どっちが本物か知らないけど、どちらも本物だと言い張るつもりならもうそれでもいいわ。ボクの名前は賈駆、字は文和。……月が預けたことだし、それに助けてもらったこと自体には感謝してるから、ボクからも『曹操様』に預けとくわ。真名は詠よ」
(´・ω・`)主君が二人も居て大変だ。
しかも、片方にはパオーンが生えている。
(´・ω・`)後世の歴史家はきっとこういいました。
「曹操は男の娘だった!男の娘!」
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