29.『華蝶、陳留に舞い降りるのこと』^偽物の指導者達を打ち取ったが各地の黄巾党が独立して、それぞれに戦闘を行っていたので、数万単位の黄巾の残党が変わらず、各地で略奪しまくり、軍勢の数を増やしていた。
彼らは元は農民。
生きて食べて行くために、賊になる事を選んだ事もあって、現状だと黄巾党を放置すれば勝手に増える。
これと話は関係ないが、趙雲が華蝶仮面を名乗って、謎の仮面美少女として正義を行おうとしている姿を主人公が見て、とっても感心していた。
^^
求む声を聞き、悪を倒すべくここに推参!』でしたよね?」
そうして、ばっ、ばっ、と華蝶仮面が先ほど見せた無駄に洗練された無駄のない無駄な動きを完全に再現し、拓実も高らかに名乗りを上げた。天賦とまで云われた模倣の才を、これでもかと無駄に使っている。
じゃきーんっ。ポーズを決めた拓実を見て、周囲の通行人たちには先ほどの幻聴が再び聞こえていた。
「お……おお! おおおっ! そうかっ! そうだな! ああ、いやいや。確かにこの槍を振るうまでもない相手ではあったが、見れば少女も中々の手際だったぞ、うむ」
「そんなぁ! ボクなんてまだまだですよう!」
(´・ω・`)何か可愛らしい男の娘が、華蝶仮面の前で微笑ましいやり取りをしている!
魏じゃなくて、蜀陣営の方が主人公は幸せだったかもしれないね。
30.『典韋、曹操の誘いに応じるのこと』--主人公が武将【許定】の演技をして食事をしていると、季衣の幼馴染の典韋と親しくなった。
演技した季衣と同じ雰囲気を纏っているせいである。
そんな時に、南皮の袁紹から反董卓連合軍への参加要請の手紙が曹操の所にやってきた。
袁紹主導で各地の諸侯を集めて連合軍を結成し、暴政を首都で敷いているとされる董卓を討とうとしている。
つまり、主人公さんが武将として本格的に活躍する場が、また到来したという事。
鍛錬しまくったおかげで、超一流相手以外だと通用するようなレベルになっている。 -
けれども、そうではない。確かに勝算はないに等しいが、拓実は季衣や典韋と戦えていないわけではない。
はっきり言ってしまえば拓実の攻撃力は低い。しかし、自衛能力だけを見るならばいつの間にやら凪たちのそれを上回っている。聞けば、十分程度であれば春蘭をも相手に出来るとの事である。もちろんそれは打ち合うことせず、避け、受け、逃げに徹してのことだ。 生来よりの軽い身のこなし、小回りの聞く体躯、咄嗟の反応速度に、高い動体視力。そこに、警備で鍛えた持久力と、強者との鍛錬を経て打たれ強さが身についていたのだ。
拓実を効果的に運用するなら不意をついての暗殺や毒殺などの刺客、あるいは潜入しての斥候要員としかならず、単純に武力のみを評価するには不安は残る。いざ対峙すれば負けを引き伸ばせても、絶対に勝てないからだ。だが、それでも時間稼ぎするには充分である。敵将からの一騎打ちを受けでもしなければ、あるいは春蘭や噂の呂布のような豪傑を相手にしなければ、戦場に立たせて十分に通用する段階にある。
(´・ω・`)主人公、あっという間に強くなっちゃって・・問題点があるとしたら、演技している人物に成り切ってしまう描写とか後々の無謀フラグ・・・げふんげふん
31.『曹操、荀攸と入れ替わるのこと』-主人公は影武者として曹操を演じられるのかという試験で、なぜか曹操を逆に指南する展開になっていた。
なぜなら、曹操を演じる主人公に不自然なところが見つからず、逆に荀攸を演じる曹操の駄目なところを指摘しまくったから・・・曹操の負けず嫌いが発動した!
このまま一方的に演技で敗北するのはプライドが許せぬぅっー!
今は主人公が曹操で、曹操がその部下という演技をやっているから、曹操がとってもストレスを感じている。
幸い、大抵の知り合いを騙せるが・・・桂花は騙せない。
だから、事前にばらしておく事で、周りに連鎖して露見する展開を防ぎ、食事会☆
曹操の演技をするチャンスが現状では少ないので、貴重な体験だった。
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「……なんや、沙和。その『ネコ実ちゃん』っちゅーけったいな名前は」
「だってだって、副隊長の許定ちゃんも拓実ちゃんで、荀攸さんも拓実ちゃんでしょー。呼ぶ時わからなくなっちゃうから、荀攸さんはネコ耳の拓実ちゃんでネコ実ちゃんなのー」
「まぁ、確かにここじゃ真名で呼び合うっちゅー決まりやから、おんなじ名前やと呼びづらいのは確かやけど。流石にそれはちっとばかりどうかと……はっきり言わしてもらうとアホっぽいなぁ」
「そうだ。沙和、そんなふざけた名前じゃ失礼だ」
「ぶー、可愛いのにー。ねぇねぇ、荀攸さん。荀攸さんのこと、ネコ実ちゃんって呼んでもいいでしょー?」
その場にいるほぼ全員から駄目出しされ、沙和は頬を膨らませて荀攸へねだる様に声をかけた。当然、馴れ合いを嫌っている節のある荀攸は断るかと思いきや、何か思いついたかのように晴れやかな顔をして口を開いた。
「いいわよ」
「は? い、いいのですか?」
「構わないわ」
(´・ω・`)同じ真名を持つ人間がいる事がばれてしまっている時点で、気づかれちゃうフラグ!
32.『拓実、試験を終えるのこと』 ーー本物の曹操は辛い料理が大嫌いだけど、華麗に主人公は誤魔化かした。
苦手な辛い料理を克服するという言い訳をして、周りを納得させ、次から辛い料理出してね!と要求する。
明らかに本物の曹操への嫌がらせ!
現に、本物の曹操に辛い料理を食べるように仕向けて料理を食べさせ、本物の曹操は・・・・・これほどまでに自分は周りを振りまわしている奴なんだなぁって、鏡のような気分で見ていた。
試験終了後に、皆に、本物の曹操を影武者として主人公は紹介し、またもや皆を振りまわす。
どっちが本物で、どっちが偽物なのか、見慣れた奴らでも区別がつかない。 ー
こうまでしてやったが、それでもおそらくは拓実のこと。言われたとおりに華琳の寝室までは来ても、頭を下げ、侘びを入れてでも同衾を断ろうとするだろう。
もしも今回に限りそのまま押し切れそうならば、手加減なしに一晩中弄り倒してやろう。これまで焦らされたのだ。完膚なきまでにこの曹孟徳の虜にしてやる。
あくまで断るというなら、それはそれでいい。『私では恩賞とはならないのか』『私では不満なのか』なんて言いがかりでもつけて、一晩中責め立ててやる。曹孟徳になり切っている状態ならともかく、演技を止めた拓実であれば上手い言い逃れも出来ずに困り果てるに違いない。
責められ小動物のように弱った拓実の姿が華琳の脳裏に思い起こされ、華琳の胸が締め付けられるように疼いた。次いで涙目の拓実が浮かんで体が熱くなり、つい艶かしい吐息が口から漏れ出てしまう。最後に己そっくりな姿が自身の手で乱れる様が頭を過ぎり、倒錯したような妙な感情がわきあがる。
自室へと向かう華琳の足取りは軽く、顔には絶えず悪い笑みが浮かんでいる。どうやら、拓実の無理無体なちょっかいで今日一日蓄積されるばかりであった華琳の鬱憤は、どう転んだとしても十二分に晴らすことが出来そうであった。
(´・ω・`)ここで曹操が妊娠している可能性もある訳か。
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この主人公、初見の人間の記憶とか素で読み取ってるよな。
返信削除知らないとマネできない部分までコピーしてるし。
そのうち超能力ネタになりそうな。
(´・ω・`)
削除どらえもん「人格コピー機〜
この男の娘はね!
相手の人格をコピーする秘密道具なんだ。」
のび太「それって何に使うの?」
どらえもん「敵対する陣営に所属する人間の人格をコピーすれば、一方的に相手の手を読んで、戦争に勝利できるんだよ。」