幕間 負け犬達の隠れ里 -吸血鬼はこの世界では負け犬だった。ヴォルデモート卿が仲間にしないほどの弱小!
そこに女主人公さんが訪れ、吸血鬼の不死の秘密を探ろうとしている。
代価は処女の生き血。
女主人公さんの世界最高級の血をくれてやり、吸血鬼そのものを配下にした!
将来的に吸血鬼の弱点とかを解消して、最強になる気だ! --
自分で自分を世界最高、などと言ってしまうのはどうかと思うが、しかし否定する事は出来なかった。
理性で抑えようと思っても目は血走り、喉が死ぬほどに乾く。
だらしなく舌を垂らし、気付けばその真紅の液体に釘付けとなっていた。
いけない、アレを飲んでは駄目だ。
あれは悪魔との取引だ。引き換えせぬ魔道への誘いだ。
「さあどうする? ここで誇りを失ったまま惨めに生き続けるか。
それとも誇りを私に預け、未来への道を切り拓くか。
私はどちらでも構わんぞ? 断るならば、力づくで奪い取るまでの話だからな」
(´・ω・`)この女主人公さんにかかれば、将来的に全員
「ウリイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!」って叫びそうだ。
第13話 猶予期間 --クィレルを部下にしたので、 ヴォルデモートの情報を聞きだそうとしたが、大した情報は所持してなかった。
ヴォルデモートは肉体が死滅しても生きている化物だという事がわかっただけである。
でも、使い道はある。
クィレル先生が法の裏をかくのが得意なら・・・魔法省から魔法を使った事がばれないように隠蔽することも可能なはずだ。
女主人公さんが不死になるための儀式を一年以内にやる予定なので、クィレル先生は重大な責任を負うことになる。
失敗したら死より酷い処刑だ! -
「い、一命を賭して必ずやご期待に応えてみせます!」
煙突飛行で実家に帰る彼女の背へ力強く宣言し、クィレルは屋敷から飛び出した。
猶予期間は一年!
その間に何としても主人の要望に応え、魔法省を誤魔化す手段を見つけなくてはならない!
己が人間であり続ける、その為に!
「蟲は嫌だあァァァァァ!!」
(´・ω・`)本人にその気がなくても部下を死の危機感で全力で働かせる王者!
(´・ω・`)ちゃんと働いてくれる部下には、褒美をプレゼントしてくれる良い主君です。はい。
第14話 異なる思想 -女主人公さんは純血が素晴らしいという思想を粉々に壊す気だった。
優れている者ですら純血ではないという事で穢れた血呼ばわりされる現状はゆっくりできない。
完全能力主義社会を作るには、魔法使いの意識改革が必要である --
(*M*)<オレハウソガダイキレエナンダ
皆様こんばんわ。東方SSを読み漁っているウルトラ長男です。
結構憑依ものとか好きなんですけど、なかなか見かけませんね。
おぜう様憑依の長編とかどっか転がってないものでしょうか。エタってないやつで。
(´・ω・`)理想郷のうそっこおぜうさま(キリッ
第15話 無知という罪
-マルフォイは最新型の箒を取り寄せて、女主人公さん相手に調子に乗るつもりだったが、女主人公さんの箒は生産中止された名品だったので、箒の格比べで敗北した!
でもそんな事よりも、ロックハート教諭が無能教師だった事の方が問題だ!
出てくるテストが教授の過去ばっかりで勉強にならない!
本そのものが作り話だ! --
マダム・フーチ「ヒィッハアアアァァァァァッ! このシルバーアローとなら行けるぜえ!?
スピードの“向こう側”によォ!?」
マクゴナガル「マダム・フーチ正気に戻ってください!? マダァァァァァァムッ!」
イーディス「……どうしてこうなった」
※マダム、シルバーアローに乗ってご満悦中。
(´・ω・`)箒で空を飛べるなら、空を飛ぶレースとか出来て新しい競技になりそうだ(キリッ
第16話 亀裂
--2年目となる今年も、タイミングが来るまでは待つ姿勢である。
つまり、スリザリンの遺した遺産や思想なんざ世界征服に邪魔だぁっー!という事なので、好機が見たらギタンギタンのボコボコにする気だ!
女主人公さんの友人は、そんな危険思想すぎる事を残念に思っている。
スリザリンでは純血思想が根強いのに、それに全く迎合しない女主人公は孤立していた。 --
「友は何にも勝る宝なのじゃよ、ミラベル。失ってからでは遅いのじゃ」
この少女の可能性は無限大だ。
選ぶ道によってはヴォルデモートにも自分にも、グリフィンドールにもスリザリンにもなれる。
それどころか過去の偉人のどれとも違う、歴史上最高の英雄になる事だって夢ではない。
だからこそ、かつての自分のように歪んだ生き方をさせたくないのだ。
「……要らぬ世話ですよ、校長」
(´・ω・`)最終的に友がいないボッチすぎる人生が辛すぎる事を思いだして後悔しそうだ。
これはダンブルドアに同意するしかない。
第17話 決闘クラブ----決闘クラブで弟の成長っぷりを確認しようとしたら、グリフィンドールの最優と、スリザリンの最優である女主人公さんが対戦する事になった。
本気を出したら一瞬で終わるから、長引いて楽しめるように遊んでいる。
最後は肉弾戦に持ち込んで、魔法より拳の方が早いのだぁっー!を実践して大勝利!
最大の問題点は、女主人公が存在感がありすぎるのに・・・・・ハーマイオニーが女主人公さんの姿に変身して、スリザリン寮に潜入しちゃったせいで簡単にばれちゃった事だ!
-
あの一件以降、ミラベルとイーディスの仲は敬遠となっていた。
前まではほぼ毎日のように行動を共にしていたというのにそれがパタリと止み、まるで話そうとしなくなったのだ。
クディッチの試合も、それでスリザリンが敗れた事も、そしてまた新たに『継承者』の犠牲が出た事も、二人の心を揺らす事はなかった。
別に大喧嘩したわけでも、口論したわけでもない。ただイーディスがミラベルに話かけなくなったという、それだけの事なのだ。
(´・ω・`)ハーマイオニーがフレンドリーな女主人公さん?を演じれるなら、きっと勝手に復縁して、仲良くなれる(キリッ
第18話 共闘--ハーマイオニーは女主人公じゃないと簡単にばれてしまった。
女主人公さんは常に相手の家名で呼ぶので、名前なんて呼ばないのだ!
このままじゃハーマイオニー達は退学の危機である!
だが、スリザリン生から犠牲を出さないために共闘できたので利害が一致し、スリザリンの継承者探しをやってくれる戦力が原作より増える事になった。
あと、女主人公はさり気なく友達を助けてやるツンデレ! -
だが気のせいか、いつもよりもほんの少し……自分しかわからないくらいのわずかな差で、その瞳には怒りに近い感情が見て取れた。
そうして彼女が立ち去って数十秒後に、ふと、気付く。
(……あれ? もしかして今……私が杖を向けられた事に怒ってくれてた?)
慌ててミラベルが立ち去った方向を見るも、もう遅い。そこに彼女の姿はすでになく、真意を伺う機会を逃してしまっていた。
(´・ω・`)これは良いツンデレ。普段はラスボスみたいな雰囲気でもいざという時は助けてくれる。
第19話 スリザリンの怪物-女主人公さんの友人がバジリスクに襲われた。
スリザリン生を襲わないと思ったのに、 『スリザリンの怪物』がスリザリン生を襲った事でスリザリン寮に動揺がはしっている。
そのせいで女主人公さんは激怒した!
眼をつむったままバジリスクとバトルをやり、瞳を潰して無様に逃げ惑うバジリスクを一方的に痛めつけて虐殺し、原作の展開をぶっ壊してしまった! --
「アーッハハハハハハハハハ!! アーッハッハッハッハッハッハッハッハ!!」
美しい少女の姿をした怪物は、ただ嗤い続ける。
何が面白いのか、心の底から愉快そうに嘲笑し、必死に逃げようとする蛇の王をねじ伏せ、叩きのめし、蹂躙し、その返り血を自らの化粧としながら残酷極まる処刑を長々と続ける。
それを止める者は誰もいない。
いや、仮にいたとしても手出しなど出来ない。
彼女こそがこの場を支配する化け物なのだから。
(´・ω・`)やっぱり、この娘はツンデレだわ。友人が犠牲になって激怒して、バジリスクを虐殺しちゃう所なんか友情に熱い。
第20話 トム・リドル-女主人公さんがバジリスクをバラバラ死体に変えてあげたので、スリザリンに200点加点された。
そして、第2のヴォルデモートになる可能性が高いと判断され、恐ろしいくらいに警戒されている。
実際に今回の事件を利用して、ロックハートの忘却呪文をハリーやハーマイオニーにかけさせて、そこから教育して自分好みに洗脳する気満々だっただけに危険人物だ!
結果は、残念な事に記憶を忘却されたのがロナルド・ウィーズリーだったので成果なし。
ロックハートはアズガバン行きが確定した。 --
「そっくりなのよ、あの男の眼は!
バジリスクを嗤いながら引き裂いていた時の――あの、ミラベル・ベレスフォードとッ!」
トム「え? いや、僕はそこまで残忍じゃない……と思うんだけど」
ハリー「流石にあれと一緒は可愛そうな気が……」
ハー子「……そうね、流石に言い過ぎたわ。御免なさい」
(´・ω・`)つまりっ!女主人公さんとヴォルデモート卿の危険度は対して変わらない!
第21話 未来の帝王ーートム・リドルは、未来の自分がどうして二回も敗れたのかを聞くために、ハリーを尋問した。
その結果、女主人公さんが二回目を妨害しまくった事を知り、女主人公さんを殺す事を決める。
でも、ハーマイオニーが授業で女主人公に格闘戦を挑まれた経験から、トム・リドル相手に近接戦闘を実行し、マグルの格闘技で勝利した!
トム・リドル!まさに屈辱!魔法を使わないマグルの近接格闘戦で敗北!
更に逃げようとしたが、近くに女主人公さんがいたから、トム・リドルは消滅して死亡した!
ゆんやっー! ーー
正面から杖を突き出してきたトムの腕を取り!
手首を掴んで、最小限の力で外側に反し、投げ崩す!
これこそミラベルが使った技の正体。力の無い女子供でも大の大人を投げ飛ばす護身術だ。
トム・リドルが歯牙にもかけない『マグルの技』だ!
「ぐっ!? おのれ、マグル如きの技でこの僕を……!」
(´・ω・`)マグルの技で敗北させて、撤退すら許さずに殺してあげるなんて、とっても屈辱的な内容だわ!ビクンビクン。
第22話 光と闇--石化を解除されたイーディスは、女主人公さんが自分のために頑張ってバジリスクを倒し、励ましてくれた事を理解した。
そう、この女主人公さんは言葉がツンツンしていて覇王だが・・・・言ってる内容はただのツンデレ!不器用なだけだ!
ダンブルドアはこの交友関係を維持させれば、第二のヴォルデモート卿にはならないはずだと思い、二人の仲を積極的に支援する。
そして、女主人公さんの配下になったクィレルは、魔法省に気付かれないように儀式が出来る準備を整えたので、女主人公はヘブン状態!
これで実の兄とか乙女を犠牲にして、儀式を試せる! -
「――強くなれ、イーディス・ライナグル。そうすればそんな悔しい思いをせずに済む」
思いもよらなかった言葉にイーディスの思考が停止しかけたが、すぐに再起動して考えた。
これは……これはひょっとして励ましてくれてるんだろうか、と。
優しさなどまるでない、いかにもミラベルらしい物言いだが、それでも自分を元気付けようとしてくれているような気がした。
そう思うと、自然と顔が綻ぶのを止められない。
(´・ω・`)相変わらず、ツンデレな女主人公さんね!覇王だけどやっている事はツンデレ。
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