ep17ー女主人公さんは昔の事を思い出していた。
母親が生きていて、娘である自分にとっても優しい夢。
普通、娼婦は自分の子供を放り出してしまうものだが、この母親だけは子供を手放さずに日々を生きている。
そんな過去を見たせいか
女主人公さんは恐ろしい量の莫大なオーラを得て、超絶チートな存在になる。
でも、普通に能力を使えば使うほど、自身も傷つく オーラを爆弾に変える能力だったので長期戦は不利っぽいが・・・・全オーラを爆弾に変えたら、街ごとドカーンと吹き飛ぶ量だったので、敵対している大量破壊兵器の製造者ダミアンは恐怖した。
もしも、女主人公に自爆覚悟で自爆されたら、ダミアンまで死亡してしまう。
ダミアンは女主人公は天才だと思ったが、こんな破滅的な念能力を身につけているからキチガイだと判断し、恐怖でガクンガクンブルブル。
しかも、実際に女主人公は自爆しやがった。ダミアンは盾を用意した上で場から逃亡したが爆風で身体の半分が潰されてゆんやー!
女主人公さんを中心に爆発したので、女主人公さんの身体は超ボロボロ。
近くに仲間のお医者さんがいるが、瀕死の重傷だった
女主人公さん側の組織のボスが豚に拉致されて手足を切断されて奴隷にされていたが・・・このボス、操作系能力者さん。
400年も500年も生きているロリババァであり、操作対象は身体に取りついている悪魔(ガン細胞)。
そのため、このロリババァには操作系の念能力は通用せず、豚野郎が逆に酷い目にあう事になった。
豚はロリババァを解体して食べていたから、ガン細胞の塊を体内に入れている。
ロリババァなキャスリン・ボーモントの大勝利!
このロリババァなら、女主人公さんも蘇生できる雰囲気だった。
ー『永延の少女(アリス・イン・ナイトメア)』
それは、全身の癌細胞を常時操作し続けることで、正常な細胞と同じ働きを代行させる、ただそれだけの能力。小児癌に侵され、実の両親に殺されかけた子供が、死に物狂いで身に着けた、生き延びるためだけの力。
ただし、そのせいで彼女は子供を産むことが出来なくなったが。
「・・・この体になってよかったと思った事は一度も無いけど、まあ、便利なことは確かだね。そう簡単には死なないし、こいつをちょいと操作すれば、腕だろうが足だろうが、その気になれば臓物や脳みそすら無限に作り出せるから」
ひょいと上げられた手の平に、ドクンドクンと脈打つ肉塊があらわれた。心臓だ。
さらに、白くて華奢な少女の腹肉の上を、解剖済みのカエルのような腸(ハラワタ)が縦横無尽に蠢きながら泳ぎ回り、小ぶりな乳房に現れた唇がケタケタと笑い声をあげる。
(´・ω・`)ロリババァは偉大やで。
(´・ω・`)なんという全身癌細胞人間。
(´・ω・`)よく見たら万能細胞さんだ。羨ましい。
epilogueーーヨークシンシティが壊滅しそうになる抗争は、主人公達側の組織の大勝利で終わり、逃げようとした敵も制裁して殺しておしまい。
今回の事件で寝返った海パンは、ロリババアのキャスリン・ボーモントと久しぶりに再会する。
プロハンターのリッポーとの仲介で、ロリババァの保護下に置かれ、海パンことアレクサンドル・ミュラーは・・・素直に承諾しないと、人生終了させられるか、刑務所送りだったので、大人しく承諾したのだった。
女主人公さんの方は、瀕死だったが生きており、ヨークシンのハーレムにある安アパートで暮らしている。
バイトで稼いで生計をたてている普通の少女になっており、事件の大怪我のせいで記憶喪失だった。
しかも、膨大なオーラを消費しすぎたせいで、寿命も短くなっている。
ダミアンに勝利するための奇跡の代価が、寿命と記憶だったのだ。
おかげで全部忘れて普通の少女さんになった。
組織の皆がとっても優しいおかげで、今を生きている。
ロリババアのキャスリン・ボーモントの血の繋がってない息子は、老人の体を捨てて、他人の体を使って若い女の子の姿になってる。
ロリババアと情報を交換しあい、飲む麻薬D・Dの供給元が、ミテネ連邦、ネオグリーンライフ(NGL)の自治領だという事を伝えた。
豚からの供給は絶ったが、いずれ別経由でD.Dがヨークシンシティに流れてきそうな上に、供給元を断つのが難しい。
そして、マフィアン・コミュニティーが力をつけすぎた。
かつてロリババァが作り出した巨大組織は力をつけすぎて暴走し、表舞台の介入を招いて破滅しそうである。
だから、流星街の幻影旅団を使うという案が出たので、ロリババァは息子に任せる事にする。
ー
刻から始まる仮営業のバーよりも、売り上げも上なのだ。
「アンヘルちゃん、それ終わったら、今日はあがっていいわよ」
「はい、店長」
コーヒーや紅茶を扱う店なので、渋がつかないよう洗物には気を使う。バイトの娘が水道を捻って、洗剤の泡を洗い落とすたびに、制服のミニスカートがふりふりと揺れた。
こじんまりとした店だし、どうせ趣味のようなものなので一人で切り盛りしてもよかったのだが、バーの方の古馴染みが訪れたりと、そこそこ忙しい。そこで、リハビリがてら働く場所を探していた女の子の面倒を見る羽目になったのだが、そのウェイトレス姿が妙に似合っていて、はからずも結構な数の男性客を呼び寄せてしまった。
もう、いっそのこと、このままカフェの営業を続けて、バーの深夜営業を自粛しようか。そうすれば、もっと子供と一緒にいられる時間が増える。それに、旦那はあれでコーヒーにはうるさい男だ。きっと嬉々として力になってくれるだろう。
(´・ω・`)記憶喪失のおかげで、今までのしがらみが綺麗さっぱり消えて、普通の少女に戻れちゃったよ。
|