第五十二話 良い思い出が無かったな---リヒテンラーデ侯の姪の手で、主人公の元嫁アンネローゼが暗殺されてしまった。
主人公のせいで一族が没落したので、それが殺害の理由になっている。
甘い罰で貴族達を国外追放した結果がこれであり、最初から情け容赦なく殺していれば、こんな事にはならなかったはずだから後悔した。
とりあえず殺人犯を生き地獄に味わせるために、売春宿にプレゼントし、平民達の性奴隷にしてあげた。
そのせいで恐怖政治っぽい雰囲気になっている。
殺人犯が殺してくださいって懇願するような環境にし、それを銀河帝国内に公表したので主人公に逆らう奴は酷い目にあうって事だった。 -
馬鹿な女だ、フェザーンで大人しく暮していれば良いものを……。俺の処分が不服か?
だがな、原作に比べれば遥かに寛大な処分の筈だ。流刑に比べれば国外追放の方がましだろう。それに無一文で国外に放り出したわけじゃないし処刑したのは二十歳以上の男子だけだ。甘かったのかな、手厳しくやるべきだったのか……。だがなあ、必要以上に人を殺すなんてのは気が進まない……。やはり甘かったんだな、俺は……。
殺らなければ殺られていた、殺られたくないから殺った。その事を後悔はしていない。エルフリーデ、お前に恨まれる様な事じゃない、恨むのなら俺では無く油断したリヒテンラーデ侯を恨むべきなのだ。だがお前には分からなかったようだ。仕方ない、お前にその事を後悔させてやる。ヒルダとヴァレリーが俺を気遣わしげに見ている。心配しているのだろうが鬱陶しい視線だ。気付かない振りをして決裁文書に視線を向けた。
(´・ω・`)フェザーンは大量虐殺ルートな雰囲気。
第五十三話
忠告は遅かった--アルバート・ベネディクトの引き渡しをフェザーンに要求した。
ここで対応を誤るとフェザーンは終了しちゃう。
そして、フェザーンは対応を間違えた。
アルバート・ベネディクトを車ごと殺害して、口封じしちゃったのだ!
忠告が遅すぎたぁっー!
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引き渡しを要求したのはフェザーンが口封じをしたと皆に思わせるためだ。フェザーンが引き渡しを渋れば渋る程ベネディクトが事件の黒幕であると、フェザーンがそれに関与していると皆は思うだろう。そして口封じの疑いは強くなる。ケッセルリンク、どうやら俺の忠告は少し遅かったようだな。お前達はこの男を怒らせてしまった。これからどうなるかはオーディンのみが知る事だろう。
(´・ω・`)どっちにしろ、どの選択肢を選んでも終了しちゃっているだけに、詰んでた。
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