22話 名探偵ヤン艦長の推理 人形師のお宝を探せ--「最終的には、戦艦一隻に一人人間が要ればいいんじゃないかな。
全員機械だと反乱された時に手がつけられないぞ」
同盟はアンドロイド運用しすぎて・・・いや、他作品ネタがたくさんある。
無責任艦長タイラーネタ。
ワンピース。今回はネタたっぷり。
そして、とうとうヤンは転生者な人形師が残した財宝へとありつく。
それはニルヴァーナプログラム。
同盟の優勢を支えているアンドロイド達を無力化する初期化プログラムウイルスだった。 -
「マスターコンピューターか?
欲しけりゃくれてやる。
探せ!
惑星ナーサティアに私の全てを置いてきた!」
(´・ω・`)ワンピースか!
23話 名探偵ヤン艦長の推理 人形師のお宝を探せ その二 - ニルヴァーナプログラムに気付いたのはヤンを含めて38人。
ヤンは全員が生存しているかどうかをアンドロイドに聞き、殺す必要もなくて半分以上が生存していた。しかも、アンドロイド達は、この初期化プログラムウィルスを既に自分達の手で対策済み。
既に戦場で使われた事もあり、今回の出兵はニルヴァーナプログラムの回収の意味がある。
それに、アンドロイドが人間の男性と結婚する時代という事もあり、このプラグラムは・・・・理想の嫁をなくすという意味でもあったので、そうそう使いたがる奴なんていない有様だよ。
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パスワード照合時に、複数のアンドロイドが必要になる。
そして、その複数のアンドロイドの一つはきっと探索者にとっての文字通りのパートナーだったに違いない。
そんな彼女を殺すものが財宝だったと知った探索者にとってそれを公表するのか?
ましてや、巨額な金が動く同盟政府地方振興の公共事業の柱の一つだ。
正解者が口を噤む程度の金銭なんぞ、余裕で出せるという事か。
たとえば、戦艦並みの製造費用がかかっている最新型アンドロイドの供与とか。
もちろん、欲をかいて殺されたやつもいるのだろう。
ヤンは拾った宝くじが当たったかのような顔で、ため息をついてみせる。
「ニルヴァーナプログラムを公表する事による君たちのデメリットを」
「現状、七割以上の私達はニルヴァーナプログラムへの対策を済ませています。
むしろ、戦場で回収したものを使っていたり、密製造している帝国側にはこの対策が無いのでダメージを与える事ができるでしょう」
(´・ω・`)嫁を殺せないっ・・・!なんて良い時代なんだろう。
24話 名探偵ヤン艦長の推理 人形師のお宝を探せ その三ー帝国のサイオキシン麻薬捜査のデータを見たら、帝国兵の三割がなんだかの精神障害を抱え、その多くが麻薬をはじめとした薬に手を出していた!
しかも、明らかに同盟が海賊の行動を黙認し、帝国に麻薬を大量輸出していたので帝国の弱体化を図っていたのである。
でも、現在のイゼルローン回廊には帝国の要塞がある関係で、帝国に輸出できなくなった麻薬を海賊が同盟内にばら撒こうとしたから、その動きを掴んでいた同盟軍が摘発のために軍隊を投入しているという状況だった。 ーー
飢餓航路……その近隣に作られたサイオキシン麻薬製造プラント……それを運ぶ海賊……うわぁ……」
繋がったあまりにどす黒い糸に途中から声が漏れた事に気づいて、ヤンはあわてて口を塞ぐ。
その為、戦局が悪化していた帝国軍将兵に蔓延していたサイオキシン麻薬の供給元が海賊達であり、おそらくは同盟政府もそれを掴んで黙認していたという結論は声に出される事は無かった。
それが変わったのも、イゼルローン回廊に要塞がやってきたからだ。
今までより帝国領内に行くのがはるかに難しくなった海賊達はその麻薬を同盟領内にばら撒こうとし、そのからくりを知っていた同盟はその動きを見逃さなかった。
かくして、この茶番……もとい海賊の取り締まりに繋がる訳だ。
(´・ω・`)ヤンが原作で言っていた通り、戦争は鬼畜の所業だわ!
名探偵ヤン艦長の推理 人形師のお宝を探せ その四--ラインハルトとの戦いで、同盟は3倍の軍勢を投入したが、返り討ちにあった。
ヤンの部下は次からは6倍の兵力を投入しないといけないなって冗談を言い、ヤンは詰んでしまった状況を変えるために・・・・シェーンコップ少佐を英雄にする。
宝の発見者という事にし、増援を司令部からプレゼントしてもらった。
更に、マスコミを引き連れてサイオキシン麻薬の現場へと突入。
カリオストロの城の銭型警部のようにわざとらしくサイオキシン発見の報を同盟中にながしたのだった。 --
「こ、これは、さいおきしんまやくではないかー!」
当人ノリノリでこの棒読みである。
画面を見ていたセントルシアのみんな『わざとらしくやりやがって……』と苦笑するが放送は止められない。
なお、これを仕掛けたのが船長机の上であぐらをかきながら苦笑するヤンである。
帝都宮廷内における権力争いに生き残る為の材料を求めてミューゼル提督がここまで来たのならば、それを与えてやれば彼は撤退するのだ。
そして、帝国とフェザーンの決定的な決裂は軍事行動を発生させると同時に、軍事の才能を見せ付けたミューゼル提督はその才能ゆえに生き残る事ができる。
「偵察衛星より報告。
星系内に突入していた帝国軍が反転し撤退を開始したとの事」
(´・ω・`)カリオストロの城なんて懐かしい
閑話その二 同盟国防委員会 国防委員室にて -『マーキュリー資源開発がサイオキシン麻薬製造プラントを所有していた』
同盟内部でニュースになり、同盟はこの機会に地球教をたたく事にした。
自分達がサイオキシン麻薬を製造して帝国に流していたのだが、全部、地球教徒のせいにし、ロボットの物量で、テロ組織認定した地球教を消し去った。
アルマン・ド・ヴィリエ氏は、司法取引にサインして、自分だけが生き残る道を選択する。
転生オリ主は死んだ後も、この後の展開のために遺言を残し、原作知識無双をやっていて凄かった。
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「いつからだ?
いつから気づいていた?」
ソファーに腰掛けたド・ヴィリエ大主教がフェザーンが地球教の隠れ蓑である事に気づいたのかを尋ねると、帰ってきた言葉は想定外の時間だった。
「第二次ティアマト会戦で、アッシュビー提督が戦死した時から。
焦りましたな。
戦場で消すのではなく、スキャンダルで政治的に失墜させれば、彼らは気づかなかったでしょうに」
「彼ら?」
ド・ヴィリエ大主教の不思議そうな声に、トリューニヒト国防委員は犯人を告げる名探偵のよう気分で、その名探偵たちの名前を告げた。
「730年マフィア」
思わず、ド・ヴィリエ大主教がソファーから立ち上がり、最終調査報告書が片づけ中の床に散らばる。
それに目もくれずに、彼は叫ばずにはいられなかったのだった。
(´・ω・`)死んだ後も大活躍する転生オリ主だ。
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