26話 ヤン代将のある一日ー近年同盟の天敵となったラインハルトが大将に昇進。
最近、同盟軍はラインハルトに蹂躙されすぎて恐怖している。
しかも、新しい戦が発生しそうだった。
同盟がサイオキシン麻薬を帝国に流しすぎたせいで、帝国が激怒して地球教を大弾圧。
更にフェザーンへ侵攻しようとしている。
同盟とフェザーンは同盟関係にあるので、そうなると戦いは必死だ。 ー
「イゼルローンに要塞が作られつつあるという情報は、かなり早い段階で同盟情報部はつかんでいたらしい。
それを妨害しなかったのは、その要塞を完成前に奪ってしまおうという軍部と政府のスケベ心があったらしいからな。
そんなスケベ心を一顧だにせず、完成前に小惑星をぶつけて破壊してみせて、あそこに要塞が置かれる事の無意味さを提示して見せたんだから、あの人頭おかしいよ」
ヤンの言葉に一同なんともいえない顔をする。
まともな軍人上がりの考え方ではない。
「唯一の回廊に要塞で蓋をされた?
逆に考えるんだ。蓋をされたならば、開ければいいんだ。
閉めたままにする?
同じ事を考えているやつがいたらどうする?」
(´・ω・`)原作で多くの人が考えた、あの案をやってしまった人がいるお・・・
第一次アイゼンヘルツ会戦-同盟軍は傭兵艦隊という形で、フェザーンの援軍に向かった。
戦場はフェザーン回廊。両軍とも商業惑星のフェザーンを戦場にしたくないから、フェザーンから離れた場所で殺し合い。
帝国軍は指揮系統が二つあるという最低最悪の状態だったが、ラインハルトが総予備として控えていたから負けなかった。
同盟軍の艦隊がアンドロイドが居て強いなら、戦場の主導権そのものを握って、帝国軍を有利にしてしまえばいい、その発想でひっくり返され、18万の同盟軍人が戦死する。 ---
「コンピュータに勝つ為にはこれしかないだろうね」
そう言って、ヤンは3Dチェス版を回転させたのである。
それにあっけにとられた参謀が笑ってそれまでになったが、きっとそれが答えなのだろう。
なんとなく理解した副官の為にヤンは言葉を重ねた。
「ルールを決められた上では人はコンピューターに勝つのは難しい。
だから、ルールをこちらで決定するんだ。
勝負というよりも詐欺の部類だね。こりゃ」
ヤンの言葉に副官もデータを指差しながら補足する。
「ローエングラム艦隊は最初から最後まで、主導権を握り続けていました。
この場合、ゲームのルールの決定権は彼の手にあったんです。
彼の艦隊がフェザーンを直接目指す行動を取ったから、フェザーン艦隊は出てこなくてはいけなくなり、背後を突くそぶりをする事でフェザーン艦隊を躊躇わせ、彼の艦隊が傭兵艦隊を叩いたので勝敗が単純に双方の数になりかかりました。
それをひっくり返したのはイゼルローン回廊に進入した同盟艦隊の存在です」
(´・ω・`)さすがヤン、頭がいいな!
28話 アスターテ会戦?--C万隻の同盟軍艦隊を、アスターテに誘導してラインハルトは艦隊ごと逃げた。
これにより、フェザーン回廊での決戦に、同盟の大増援が参戦できなくなり、フェザーン軍と帝国軍は双方2割の大損害を出して痛み分けで、第二次アイゼンヘルツ会戦を終える。 -
なお、同時期に発生した第二次アイゼンヘルツ会戦において、フェザーン軍54000と帝国軍60000の大会戦は双方二割程度の損害を出して引き分けと判定された。
アスターテ星系における出撃空振りについては同盟議会内部で追及の手があがったが、アスターテ星系防衛の為の必要措置という事で追求を乗り切る事に成功している。
(´・ω・`)勝てないなら逃げれば良かろうなのだぁー
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