銀河英雄伝説[24]_I
銀河英雄伝説 仮定未来クロニクル I
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(´・ω・`)新銀河帝国の鉄壁のミュラーが、ヤンの部下達から色々と教わり、一番偉い皇帝が一番楽をしようとした時が暴君になってしまうって事を教えられた短編さんだよ。
つまり、今の善政は、将来も善政である事を保障する担保ではないってお話さん。
帝政だと、一人の罪で家族や友人まで連座して、大量に処刑しちゃうから、それを死んだヤンが危惧していたんだ。
実際にゴールデンバウム王朝とか、人口を洒落にならないレベルで減らすほどに殺しましたし。
(´・ω・`)民衆の半分くらいを味方に回せば、確実に政策が通り、罪は個人に帰結する共和制の方が、ヤンはゆっくりできると思って、死ぬほど頑張ったという事だね。
銀河英雄伝説 仮定未来クロニクル 『十章 宇宙暦809年初夏 As Time Goes By』【完結】 |
ハーメルン 作:白詰草 |
SSS |
7話 |
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時の翼が越えるもの--バーラト自治政府の政権がヤン夫人の手から離れて、後任の者達に委ねられていた頃、新銀河帝国は大変な事になっていた。旧同盟領との技術格差問題である。次々と腕の良い職人が旧同盟領に逃げてしまうから、帝国に腕の良い技術者が残らないのだ。 --
「金のために金をかけるのは、もったいないとしか申せません。
金は人間のために使ったほうが、また金を生んでくれますからね。
経済は生き物です。先帝陛下の構想時点ではちょうどいいサイズの服でも、
育ってしまったらもう着られません。小さな型紙は捨てておしまいなさい」
(´・ω・`)このままじゃ、新銀河帝国は貧困層(新銀河帝国)と、富裕層(旧同盟)に別れちゃうね。
サムシング・フォー ラプソディ --ユリアンとカリンの結婚式。イエロージャーナリズムに邪魔されないように周りが頑張っている。 二人に英雄としてではない平凡な幸せを掴んで欲しいと願っているのだ。
でも、賛辞とか普通に新銀河帝国のトップからやってくるので目立っていた。 --
「この人はお金持ちの子だったってんだなあって、あの時実感したわ。
自分にとって使う価値があると思えば、お金を出すことに躊躇しないのよね。
でもね、主婦にとっては怖くって、とても身につけられないでしょう。
給料の三週間分にしてもらったの。それでも一万ディナール、少佐の給料だと三か月分。
五万の結婚指輪だと式までにできあがらないって、お店の方も言ってくれたのよ」
(´・ω・`)ヤンは確かにお金に苦労してなさそうなイメージがあるね。仕官学校で学費無料。その後は、出世しまくりですし。そもそも軍隊にいれば、金を使わずに生活できる。
魔術師の左腕--ミュラーは、ヤンの部下達から、どうやってヤンが新銀河帝国に対処していたのかを知った。それは事前に複数の作戦プランを用意しまくり、将来の事態を考えて変態的なまでに事前準備をやりまくったからだった。
ヤンは、過労死しそうなほどに忙しい日々でも、事前の準備を全くかかさないっ!
ヤンのチート頭脳がないと無駄にしかならないやり方だった! --
「着任して二ヶ月で帰還兵歓迎式典に往復一月半ハイネセンへ出掛け、
帰ってきて二週間もしないうちにクーデターで半年以上留守にして、
翌年の三月に旧同盟政府の馬鹿どもに召喚された人間が、
何度も哨戒や演習に同行できると思いますか?
山ほど書類の決裁があって、当政府の事務総長にやいやい言われている時に」
(´・ω・`)ヤンのチート頭脳がないと、全部無駄に終わりそうな事前準備だと思うんだ。ヤン以外がやったら手間隙が増えるだけで、ストレスでマッハになると思う。
ポーカーフェイスのメモワール
---ユリアンは、ヤンが余裕そうなそぶりを見せる中、内心では苦労しまくっていた事を改めて知った。
同盟の皆が名君ラインハルトの治世に慣れる前に、共和制の芽を残そうと、あの時期に新銀河帝国軍を200万人も殺したのである。
もしも、ヤンが頑張らなかったら・・・・ラインハルト亡き後の新銀河帝国で暗愚が君主になれば、また地獄状態になる可能性が高いからだった。 --
「あの時の最適な戦略は、回廊を封鎖して我々の枯死を待つことでした。
その間に、ローエングラム王朝が盤石の体制を築き、
我々を時代遅れの共和主義者にしてしまえばよかった。
皇帝ラインハルトは、理想的な専制君主でした。若く、美しく、天才だ。
そんな輝ける王者が何でもやってくれる世の中なら、みんな政治に参加するのが面倒になる。
ヤン先輩が、もっとも恐れた戦略でした。
それは、オーベルシュタイン元帥がもっとも望んでいた戦略だったはずです」
(´・ω・`)ゴールデンバウム王朝の暗君とか、不思議にやったことを覚えてる。
動物に人間の肉を食べさせたりとか、目茶苦茶酷い粛清ヒャッハー統治やりすぎて人口を減らしまくり、最後は本人も動物の餌になってた。
(´・ω・`)それを知っていただけに、ヤンは頑張っていたんだね。
過去からのリンク --ミュラーは、ヤンの部下達から色々と教えられた。名君が続く事は珍しく、何時、功績が罪となり、大逆罪で一斉に処刑したとしても皇帝を止められる奴がいないと、ゴールデンバウム王朝みたいに悲惨な歴史になる。
もしも、新銀河帝国に暴君が誕生したら、旧同盟領の皆が激怒して、また戦争の日々に戻る事だった。--
「俺は、あの五年間に至る潮流を追っていきたいと思っています。
だから、親父とは書くものは違いますし、跡を継いだわけじゃない。
政治家になりたくとも、選挙で勝たなきゃなれませんが、
辞めたい時には辞められるのが民主主義のいいところです。
相応の守秘義務はあるにせよ、あとの人生は自由だ。
食っていかなきゃならないが、それでも好きなことをやっていい」
(´・ω・`)色々と考えさせられるお話さんだね。人間が運用しちゃっている以上、腐らない政治体系って出来ないですし。
(´・ω・`)後世の事は、後世の人間に全て任せた(キリッ
宇宙暦810年〜8XX年 二番目のPEACE-ヤン・ウェンリーが、エル・ファシルから脱出する時に許した荷物【薔薇】は、『ヤン・ウェンリーの薔薇』と呼ばれていた。第二次世界大戦後の平和を願った遥か昔から続く薔薇の末裔なのである。 --
あの苗は、私の農場の品種改良用のマザーオブローズであった。今手放したら、この脱出によって困窮するだろう私ではなかなか入手できないこと、また宇宙空間で宇宙線による遺伝子変異を防止するためには、育苗ケースに入れなくては持ち運べないこと等々。
(´・ω・`)なんて懐かしい。この話を読むまで、完全に忘れるくらいに懐かしいお話さんだった。
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