第12話 パールハーバー、血に染めて^^ ジオン公国軍司令、ガルマ・ザビ大佐は、連邦軍の太平洋の要所ハワイ攻略をシロッコ達に命じた。
連邦軍は大軍をハワイ基地に配備しており、戦闘機を大量に運用して空中戦で圧倒する気だったが・・・ジオン軍が使ったのは!
水陸両用MS!
シロッコのおかげで完成したハイゴッグだ!
連邦軍は、そんな新型MSで攻撃されると思ってなかったので、基地を奇襲攻撃され、シロッコが率いる部隊に、航空戦力のほとんどを地上で撃破され、ジオン軍の本隊に抵抗できなくなったのでハワイは容易く陥落。
これにより、ジオン軍は『南米―オーストラリア』間の補給ルートの遮断に成功する。 -
ハワイの攻略に置いて、ハワイが四方を海に囲まれた天然の要塞であることはこちらも分かっていた。
正攻法でモビルスーツの空輸による占拠をしようとした場合、敵戦闘機と護衛戦闘機との戦いになり、確実に数機は輸送機が墜とされてしまう。いや、地球をホームグラウンドとする連邦との航空戦では最悪逃げ場のない海上で全滅させられる可能性すらありえた。
そこで私は、ハワイの連邦軍航空基地への奇襲によるハワイ防空網の破壊を提案した。
ガルマはドップを中心にした護衛戦闘機を集めており、ザンジバル機動巡洋艦を投入するという情報を意図的に流す。
そして連邦の注意を空へと集中させ、そのうちにキャリフォルニアベース攻略戦時に鹵獲したユーコン級潜水艦3隻に各種テストを完了させたハイゴッグ先行量産型6機に搭乗した我々リザド隊が航空基地を強襲、ハワイの防空能力を奪うというのがこの作戦である。
「よし、全機攻撃開始! 基地施設を破壊する!!」
シャア(´・ω・`)ジオン十字勲章もの功績だな。シロッコ
憑依シロッコ(´・ω・`)既に持っとる。
(´・ω・`)きっと、第二次世界大戦中のドイツみたいに、勲章の種類が足りない事態になる。
第14話 フェニックス大会戦(その1)--連邦軍の大攻勢が始まった。戦車600両にビックトレー級陸上戦艦2隻と『連邦版ハイザックカラーのザクU』20〜30機が攻め込んできた。
ザク鹵獲しすぎだろ!とジオン兵達はツッコミを入れた後に、連邦軍の攻撃で次々と死亡。
普通ならジオン軍は原作以上に詰んでいると言ってもいい状況だが、この世界には憑依シロッコさんがいる。
携行式ビーム兵器の実験して、ビームライフルとビームサーベルとビームスナイパーライフルを作りあげて、MSの武装関連で革命を起こしていた。
更に主力MSは高性能なドムとドワッジ。
機動戦に持ち込めば、時間を稼げて勝機もある。
ただ、ジオン軍の兵器生産工場が現場にあるので、ビックトレー級陸上戦艦2隻を撃破する必要に迫られた。 -
……ガルマ、それをまさか本気で言っているのではないだろうな?
同胞を疑いたくない気持ちは分かるが……その感情は冷静な判断の妨げになる」
「……」
私の言葉に、ガルマも黙った。
常識的に考えてこれだけのザクが鹵獲されるほどジオン軍は馬鹿ではないと思いたいし、そうは考えにくい。
となればこれらのザクUは連邦で『生産』されたものであるとしか考えられない。
ザクの詳細な設計図という、最重要軍事機密が漏えいしたことになる。当然、軍内にも何かしらの内通者がいることは間違いないし、それを調べることは重要だ。
だが、それは今すべきことではない。今すべきは、この大攻勢をどのように乗り切るかということだ。
「……ガルマ、こちらの戦力は?」
「正直に言うが……かなりマズイ」
(´・ω・`)連邦軍がザクUを大量生産する頃には、ジオン軍は憑依シロッコのおかげでゲルググクラスのMSがうようよしている未来が余裕で想像できるんだ・・・
第14話 フェニックス大会戦(その2)-ガルマ・ザビ大佐はキャリフォルニアベースの稼働可能な部隊のほぼすべてを投入し、フェニックス近郊の砂漠地帯で迎え撃つことにした。
連邦軍の物量は、戦車が多すぎる的な意味で圧倒的。
幸い、空での戦いでは、航空戦力で優勢なジオン軍が勝利できている。
だが、連邦軍はほぼ全戦力による物量のゴリ押しをしてくるから、ジオン軍はひたすらもドムとドワッジの高性能MSの機動戦による一方的なボコ殴りを行った。
でも、連邦軍にザクUがあるから、戦車部隊を壊滅させる前に、ドムを撤退させざる負えない状況に追い込まれて、決定的な勝利をおさめる事ができない。
だからっ!
憑依シロッコ大活躍!
この時のために、低コストの戦車を改良して、 『ヒルドルブU』1両に『マゼラ・ストライカー』12両を用意している。
マゼラ・アタックの欠点を全てカバー。
連邦軍を蹴散らし、爆弾つきのカーゴを突撃させて、勝利!
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ガラスキャノピーを廃止し装甲化。
車高低下。
マゼラトップ砲塔部の旋回可能。
マゼラベースへのミサイルの増設。
という改装が為されている。
だがそれと同時にもう一つ、野心的な機能が取り入れられた。それが『マゼラトップ分離後の戦場での再接続可能』である。これによってマゼラ・ストライカーは単体で地上と空との3次元攻撃が可能になったのだ。
もっとも『航続距離5分』『整備性が悪い』などの解決していない問題はある。しかし、十分な火力を持ち、幅広い応用が利くマゼラ・ストライカーは、モビルスーツですら倒せる強力な戦車になったのである。
「よし! このまま戦果を拡大する!!」
『『『了解!!』』』
´・ω・`)戦車が十分に活躍できる。それを見せ付けたら、生産力チートの連邦軍が真似して、後でやばい事になると見た!
第16話 フェニックス大会戦(その3)ーーシロッコ達は、連邦軍の物量差をカバーするために、連邦軍の上層部がいるビックトレー2機を襲撃した。
そこには連邦軍の戦車部隊100両、護衛のエースパイロットつきのザクUがいる。
連邦軍の人材が凄すぎて、さすがのシロッコのハーレム部隊からも犠牲者さんが出る寸前!
だって!
敵は!
不死身の第4小隊!ー
彼ら3人を率いるサウス・バニング大尉である。
『戦場で手柄の話などするな!
そんなことを気にしている暇があったら、敵を倒し生き延びることに集中しろ!!』
『『『りょ、了解!!』』』
いかにモンシア、ベイト、アデルの3人とて、バニング大尉には敵わない。萎縮し、借りてきた猫のように大人しく返事をするとモンシアとベイトは目の前の3機のドワッジへと意識を集中させる。
モンシアとベイトの足止めによって時間ができたせいで、61式戦車部隊が集結しつつある。
´・ω・`)少しでも足を止めると、戦車部隊の火力の餌食になるだけに、戦場に不死身の第四小隊まで居て、これなんて無理ゲー
第17話 フェニックス大会戦(その4)--さすがに少数のドワッジ部隊だけで、連邦軍の本陣に斬り込むのは無理があったが、ここにきて、憑依シロッコのチートがまた炸裂する。
最強ニュータイプのマリオン+ 宇宙戦艦の主砲並の威力と、超長射程を誇る『試作ビームスナイパーライフル』。
これで連邦軍のエースパイロットさんや、ビックトレーが容易く次々と撃破。
残ったビックトレーは不利と判断して撤退を開始したがその先には外人部隊と闇夜のフェンリル隊がいたから、ただの死亡フラグである。
ジオンはこの戦いで勝利し、連邦の不死身の第四小隊を虐殺、ザクU全機撃破、戦車も80両残して壊滅させ、フェニックス大会戦で大勝した -
こうして、この戦争の序盤戦の天王山とものちに言われる『フェニックス大会戦』はジオンの勝利で終わった。
連邦はこの戦いで投入したザクUは全機未帰還、戦車も無事に撤退ができた数は80にも届かない数であり、連邦の北米奪還は完全に頓挫。各地の連邦勢力も攻勢を終了させ、北米地域のジオンの勢力基盤は盤石なものになっていく。
しかし、この戦いで連邦はザクUとはいえモビルスーツの量産体制が整ったことを意味していた。
モビルスーツを手に入れた連邦……これからの苦しい戦いを誰もが感じていたのだった……。
´・ω・`)バニングさんっー!
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