第07.5話 酒の雫と友の声 -シロッコ・シャア・ガルマの3人は、地上で本格的に戦闘になる前に、暇が今の内に一緒に酒を飲んで語り合っていた。
士官学校でシロッコが大量に酒を持ち込み、先輩にも配って融通が利くように気配り。
おかげで連邦軍の基地襲撃事件を成功させている。
現時点でシャアにはララァ、シロッコにはロリ娘ハーレム、ガルマは女なし状態のリア充。
原作と大幅にズレが出来始めていた。
そして、ガルマは、二人のおかげでザビ家のガルマではなく、ガルマとして生きる事が出来て、幸せだった。
でもっ!
この二人っ!
ザビ家打倒を目指す奴ら!
このままだと、ガルマは将来的に殺されちゃうわ!
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しかし……『ザビ家のガルマ』ではなく、ただの『ガルマ・ザビ』は復讐の対象か否か?
「……今、考えることではないな」
私は頭を振って、その思考を振り払う。
今、自らの為すべきは成果によって地盤を固めること。
発言力を増し、確固たる地位を築くこと。
なんの準備も出来ていない今、自らが為すべきはそれだ。
私やシャアが何かを為すまでには、まだまだ時間はある。
だが……できることなら……。
「ガルマ、地上での君を見定めさせてもらおう。
そして、いつか来るその時には……『ザビ家のガルマ』ではいてくれるなよ」
私はそれだけ呟いて、帰路を急いだ……。
(´・ω・`)ロリコンのシロッコ、マザコンとシスコンのダブルコンビのシャア、家の事を全く考えずに結婚相手を選ぶガルマ。
どれもこれも女にかんしては癖物揃い。
第08話 重力の井戸の底へ--戦争序盤だけど、シロッコの部隊はドムがある。
つまり重装甲・高機動でチート。
その戦力で、連邦軍のニューヤークの航空基地の制圧に向かっている。
おかげで、連邦軍はその移動の速さに動揺し、ドムのジャイアント・バズを撃ちこまれて一方的に虐殺されていた。
この大活躍でドムが大量生産される事は確定。
シロッコのおかげで、ドムは原作以上に生産される事になる。 -
「素晴らしい戦果! さすがはシロッコだ!」
地球に降下したばかりのガルマは、シロッコによるスコット航空基地占拠の報告を受け、その内容に手放しで賞賛の声を上げる。
連邦軍の航空補給路の要となるスコット航空基地の占拠によって、北米戦線だけではなく欧州戦線も連邦の抵抗力は弱まったはずである。それにそこから手に入れた物資は膨大なもので現在のジオン軍にはありがたい。それになにより嬉しいのはスコット航空基地の大量のミデア輸送機やガンペリー輸送機を無傷で鹵獲できたことである。
陸戦兵器であるモビルスーツは、歩行によって移動するためその行動半径は思ったよりも小さい。当然ジオンでもモビルスーツの輸送を考えたガウ攻撃空母やファットアンクル輸送機などは設計されているが、今現在はそういったものがないのだ。だが、連邦のミデア輸送機やガンペリー輸送機はその大積載量によってモビルスーツの輸送も可能である。モビルスーツ隊の機動力を大幅に上げる輸送機の奪取に、ガルマは小躍りして喜んだ。
(´・ω・`)ドムが早い時期に普通に量産されたら、ガンダムは沈んでしまうお・・・(序盤のアムロ精神的に参ってるし。
第09話 キャリフォルニアベースの日々 -ジオンが地球の半分を制圧して、戦局が膠着状態になった。
幸い、シロッコの活躍のおかげでドムの量産が決定!
更に強力なモビルスーツをシロッコは作りあげる気だった!
具体的には
1.ドムの改良型、『ドワッジ』の設計。
2.『ハイゴッグ』の設計。
3.『ビームライフル』『ビームサーベル』の基礎理論と設計。
(ドムの拡張性がないから、ザクUで代用)
これをなせれば、原作よりも有利にジオンは、連邦軍と戦える。
更にダイクン派にドムを大量にプレゼントして、ジオン軍内部でも人脈を作り上げていた。(ザビ家打倒 --
ドムは優秀なモビルスーツだが、それだけでいつまでも戦線を維持できはしない。だが、地上の重力戦線は現在、ドムの量産体制に入っている。そのため、そのドムの改修型でさらに陸戦に特化した『ドワッジ』の設計を持ってきたのだ。これなら完成したものも改修するだけで戦力アップが見込めるし、生産ラインの大幅な変更は無いためスムーズに移行できる。
2つ目は、7割が海である地球を攻略していくためには水陸両用モビルスーツはどうしても必要となる。そのためのモビルスーツだが、ツィマッド社が現在設計・試作している『ゴッグ』は些か問題があった。それなら最初から、のちにゴッグを再設計しなおして優秀な機体となった『ハイゴッグ』の方を早期に投入すべきだとして、設計を持ってきた。
3つ目はそろそろ今後を見据え、本格的に『ビームライフル』と『ビームサーベル』の開発をすべきであると考えたためである。今のところ強力な実弾兵器であるジャイアント・バズで事足りているが、その期間もそう長くは無い。ビーム兵器優勢の時代はすぐそこまで来ているのだ。だからこそ、早い段階でその投入に踏み切るため、開発を始めようと思う。
(´・ω・`)ドムが好きだから、個人的にはこの小説嬉しい。
もっとドームでチートやってもいいんじゃよ。
第11話 軍人は負け犬にあらず--シロッコは、戦車乗りのデメジエール・ソンネン少佐を助ける機会に恵まれた。
この人は、戦車に拘り続け、MSと戦車の両方の形態を持つモビルタンクで戦おうとする猛者である。
現にシロッコが救援に駆けつけるまでの間に、ザクU5機と61式戦車2両撃破して、エースパイロット並の活躍をしていた。
ジオン軍の主力は、現時点だと戦車なので、こういう人材はありがたい
ソンネン少佐を モビルスーツとも戦える戦車隊のための計画に参加させ、戦力を更にアップ!-
ガタガタと揺れる機体と大音響ドラムのような120mmザクマシンガンの銃声を聞きながら男……デメジエール・ソンネン少佐は薄く笑った。感じる全てが、今、自分が戦場にいるということを伝えてくる。
ソンネン少佐は元は戦車教導団の教官を務めるほど優秀な戦車兵であった。
しかし、時代はモビルスーツの時代。戦車はモビルスーツに主力兵器の座を奪われ、それにともない多くの戦車兵がモビルスーツへの転科適正試験に受かってモビルスーツ乗りという戦争の主役の座を得た。
しかし、ソンネン少佐はモビルスーツへの転科適正試験には受からなかった。新時代の兵器モビルスーツに拒否された、旧時代の古参戦車兵……それがソンネン少佐である。
そのことで自堕落な生活を送り、糖尿病も患った。ドロップがなければ痙攣発作すら止まらない壊れた身体……しかし、それでも軍人としての魂は腐ってはいなかった。
自分はまだ戦える。時代に取り残された戦車乗りでも……モビルスーツとでも戦える!
そしてその相棒も時代に取り残された兵器だった。
モビルタンク『ヒルドルブ』……半モビルスーツ形態への変形を可能にする、超弩級戦車である。しかし、モビルスーツの汎用性によって必要無しと判断された過去の遺物だ。
(´・ω・`)きっと、マゼラアタックの後継機や新型戦車をシロッコが作って、戦車部隊無双をする気じゃな(コストはMSよりも安いはず
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