一日目^厄介な事に次の対戦相手は、今まで会話をした事があるラニだった。
しかも強敵。
でも、主人公のマスターはこの状況に慣れつつあり、それが嫌になっていた。 ^^^^
――と、私たちの対戦相手はラニとなった。
先日まで、手助けをしてもらっていた存在だけど、これを想定していないわけじゃない。いずれは戦うことになると思っていた。――ラニが実力者だということは知っていたし、私が勝ち残れば必然起こりうることだと思っていた。予想ができているのなら驚きはない。だけど――
――どうも、しっくりこない。
しっくりくるとか来ないとかじゃないとは思うのだけれど……なんだろう、何か違和感を感じる。今までの戦いとは違うものを感じる。それは、ラニという存在の特別さを示しているものなのかもしれないけれど。なんにしても、ここで負けるわけにも――
(´・ω・`)今度は、助けてくれた知り合いを手にかける事になるのか。
(´・ω・`)それなんて、言峰キレイが大喜びするような展開
二日目--ラニが人形みたいな奴を周りにうろつかせていたから、主人公のマスターがラニのサーヴァントの情報を知れないって感じで困っていた。
4回戦まで勝ち進めたという事は、既に3人の英霊と3人の人間を殺している猛者という事だけに、これは辛い。
だから・・・・こちらから仕掛けて、人形潰してサーヴァントを引き摺りだすという選択肢を選び、まずは腕1本破壊する!
「それはごもっともな疑問だかな。それを解決するためのあの人形なのだろう。サーヴァントの姿を見せず相手と戦い情報を集める。――あの人形は戦闘用というよりは情報収集用ということだ。最も、だからといって戦闘を行うことができないとは言えないけどな」
「――なら、私たちが今やるべきことは」
「――ああ、俺たちが今やるべきことは」
――あの人形を叩き潰して相手のサーヴァントを引きずり出す
(´・ω・`)はくのんちゃん、すっかり好戦的な娘になっちゃって・・・
三日目--遠坂凛が近くにいたから、ラニの人形について聞いてみる事にした。
凛、まじでお助けキャラ。
どうやらラニの人形は、サーヴァントの力じゃなくて、ラニの力っぽい。
その証拠にサーヴァントが作りだしたにしては弱かったのだ。
結局、何もわかってないも同然なので、ハクノンちゃんは、主人公に聞いて作戦を立ててもらう事にした。
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「二つ目は……?」」
「ああ、二つ目は敵の正体を知る前に殺す」
「……え?」
「二回戦のアーチャーと同じように、学校内で遭遇した時にマスターを殺すってことだ」
――あれは、ダン的には許せない行為だったのだろうが俺に言わせれば勝つためだ。負けてマスターが死ぬよりは何倍も良い。――正しいかは、別として。
(´・ω・`)相手を殺すために積極的なハクノンちゃんだ。
四日目-月の聖杯戦争は合計七回戦なので、もう半分が過ぎた事になる。
主人公達は、待ち伏せして、正々堂々とラニの人形を斬り伏せ、少しでもラニのサーヴァントの情報を集められるように 努 力 し た !
その結果、ラニのバーサーカーが出てきてやばい!
主人公は恐怖をバーサーカーから感じるくらいに、バーサーカー!
単純に強過ぎて、普通にやったら返り討ちにあうから、主人公達は逃げるという選択肢を選ぶ! ---
――一回戦は、巨大な武器。大砲を使い火力で攻めてきた。
――二回戦は、繊細な技巧。毒に弓矢とこちらを追い詰めてきた。
――三回戦は、魔術の砲撃。固有結界と魔術が実現する弾幕を放ってきた。
――四回戦は、そのどれとも違う。大砲がごとき武器も、繊細な技巧も、魔術だってありはしない。単純なる、強さ。
力が強く、攻撃されても倒れない。そういう類の単純なる強さ。ああ、そうだ。この戦い方こそが、この大雑把にして最強の戦闘方法こそが。
(´・ω・`)圧倒的なパワーの前に!どんな力も無意味!ってセリフを言えそうな雰囲気
五日目-主人公のマスターが、ラニとそのサーヴァントの事を頑張って考察しようとしていた。
既に、主人公の頭の中に原作知識があるから、特に意味はない。
でも、実際に遭遇してラニ達と殺し合いになったら、真っ向勝負じゃ主人公では勝てなかった。
リターンクリスタルで撤退し、対応策を考える必要がある。 --
「まあ、そうでしょうね。こちらとて、今回はサーヴァントを連れてきているわけですし。――それにここは闘技場(アリーナ)、戦わないのはナンセンスというものでしょう」
「――確かにな、結局のところ決戦場出なかったとしてもここは戦闘、いや戦争の場所だって話か」
――なんて、二人は話しているものの私の意識はその会話にはなかった。
いや、私とセイバーの意識は、の方が正しいか。話していながらもセイバーの視線はラニを捉えてはいない。となれば、その視線の先にいるのはただ一つ。
――バーサーカー。
(´・ω・`)原作知識があっても、勝てないほどに絶望的な有様か。
六日目-ラニと凛から、主人公は凄い評価をされていた。
発展途上の完成されてない英霊なのに、英霊の座に君臨できる実力を持っている化物。
だから
まだまだ、成長して強くなれるのぜ!って的な意味で、主人公は驚異に思われている。 --
「――そうね、基本的に英雄は完成されているもの……というより完成したものが英雄になれるって言ったほうがいいかしら?ともかく基礎完成しているものであるはずの英雄。その英雄と同じ存在でありながら完成していないあのサーヴァント。これから分かることは、推察できることは一つだけ」
「――未だ完成していないにも関わらず、英雄の座に君臨する実力を持っていた」
「結局、成長の余地があるってのが一番怖いのよね。漫画なんかでよくある『戦闘のなかで成長』できるやつが、結局一番強く、相手に有効的――」
――可能性。成長の可能性。
私が、悩むところであるその『成長』ということを、セイバーもしているという。私からすれば完成されたセイバーも、セイバー本人からすればまだまだ上にいけると思っているのかもしれない。
「最も、まだ完成していないわけですし私が戦うのは完成していない英雄ですからね。幾分、楽に進めると思いますよ」
(´・ω・`)主人公は戦えばっ・・・!闘うほどっ・・・!
(´・ω・`)今までなかった新鮮すぎる人生経験を積んで強くなる(ドーン!
決戦日--バーサーカーの基礎ステータスが高すぎて、主人公の宝具で攻撃してもダメージを与えるのが困難で詰んでいた。
だから、主人公のチートスキルが発動した。
とても誓約が厳しいが、発動するとステータスEがA+になる。
これで相手と対等に渡り合える事に成功し、見事にラニのバーサーカーを打ち破り、ラニをJ殺してしまった。
はくのんちゃん、よく知っている少女を自分の手で殺したから号泣して、死にゆくラニと会話し、最後まで生き残ろうと決意する。 -
「わだし……いぎるからっ!ぜったい、ぜったいっ!」
そういうマスターを安らかな笑みで見つめるラニは、俺から見ても普通の女の子にしか見えなかった。
「――そういえば、セイバーに聞きたいことがありました」
――俺に?
「はい、最後の一撃。同時に心臓を狙った一撃で……どうして、セイバーはあれを避けれたんですか?」
――避けた、なんてものじゃないが……最後の一撃、俺が勝った要因はそこにあり、単純にバーサーカーの攻撃を心臓以外に少しずらしただけなのだが。
「最後のあれは間違いなく狂化、であれば相手の攻撃を避けるなんていう理性は、残っていないはずだと思います。あそこまでのステータス狂化を実現できるのなら、なおさらのこと」
(´・ω・`)仲の良い娘を殺しちゃったね(ゲス顔
それなりに登場して会話した娘との殺し合いだから、ゆっくりできたよ。
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