17話 --主人公は戦略級の活躍しちゃった事で敵国から恐れられていた。
魔人とよばれ、敵軍は砦にいると思って警戒して攻めてこない。
主人公の方は、士官アカデミーに通うために、ガリランドへ移動しているから戦地にいないのだ。
相手が情報収集に時間をかけている間に、大魔道士エリディブスが主人公に会いに来ちゃうくらいに前線が暇になっている。 -
大魔道士エリディブス、現在のイヴァリースにおける最高位とも言える魔道士だ。単独で一つの軍隊とも渡り合えると言われ、その圧倒的な魔力と破壊力から現在のイヴァリースのロマンダ・オルダリーアという二正面での戦いを支えている人物の一人である。
(´・ω・`)面倒事を持ってきそうなフラグだ。
18話-主人公が恐ろしいくらいに色んな種類の魔法を使えるせいで疑問視されていた。
普通・・・そんな風にめちゃくちゃな覚え方しねぇだろぉー!という覚え方をしており、さすがに主人公は素直にゲームシステムで覚えたなんて言えなかった。
それよりも街の方で貴族に喧嘩を吹っ掛けられ、お互いに戦ってみる事になる。 --
「全然ピンと来ないかな……詠唱を見ても頭に浮かんでこないし」
お手上げだと言わんばかりに両手を挙げている。
エリディブスは僅かに拍子抜けした印象を受けていた。てっきり簡単な魔法であれば、その場で扱えるようになるものかと思ったのだ。勿論、普通に魔法を学んでいる人間であれば、初級の魔法であっても始めたてであれば数ヶ月はかかるし、2つ目以降であっても系統が違っていれば、またそれなりの時間がかかるものだ。そう考えれば納得は出来るのだが……。
ここでもひとつの違和感を感じながらも、それを表に出すことなくエリディブスは続けていく。
「では、折角だからウォータ系の魔法でも教えようかの。今で十分ではあるが、水の魔法は扱えて損はない。……勿論、そこの二人にも一緒にな。」
その言葉によって、エリディブスとトリスタンの関係はゆっくりと始まっていった。
(´・ω・`)なんて久しぶりの更新なんだぁー!
19話^^黒獅子であるゴルターナ公爵の息子ザルバック・ベオルブと戦う事になった。
この家は ゲームの主人公のラムザの家であり、ラムザはそこの3男。
勝負は剣と魔法によるハイレベルな戦闘になってしまい、お互いに本気バトル。
主人公は次々と魔法を放つが、ザルバック・ベオルブはどんどん突撃しまくって間合いを開けさせないように頑張り・・・結果、主人公の勝利。
でも、主人公は転生チートオリ主の類なので、こんな化物相手に善戦できるザルバック・ベオルブが化物だった!
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「もしかしてさ、君って結構……脳ミソ筋肉で出来てる?」
「……頭の中がファイアで出来てる魔道士に言われたくないな!」
返す言葉もない……いや、せめてファイガ……もっとだ、ファイジャと言って欲しい。だってかっこいいじゃないか。ストップやスロウ、ドンアクなんて使って勝ったって、それを試合と言えるだろうか。まぁ、ドッカンドッカン魔法撃つのが好きなだけだが……。
「よいしょっと……さて、流石に騒ぎすぎたみたいだ。私はこれで失礼するよ、どうやら迎えも来たみたいだしな」
「ああ、うん。ていうか、なんで僕たち戦ったんだっけか……まぁいいや、こっちも迎え来たみたいだしね」
(´・ω・`)戦った後はマブダチなのぜ!
20話--主人公は活躍しすぎたから疎まれて、大切な軍の作戦会議の席で発言権なしになった。
その席で味方ごと魔法を撃つような主人公さんは要らないのぜ!と馬鹿にされたがスルーしてお菓子を食べまくり・・・主人公は功績をアピールする事よりも、自身の生存率をあげて、戦争に勝利する道を選択した。
すなわち、旗を掲げずに雑兵に紛れ、魔法を撃ちまくるである。
分かりやすく家の旗を掲げると大勢の兵士が殺到して対応が大変なので、この配置になったが、話が上手く行き過ぎて不安な気分になっている。 -
地図の端へと目をやる。旧ゼラモニア領南部、東バグロス海に近い位置でも戦闘は続いている。そちらはランベリー領から抽出された兵に、東天騎士団が当たっている。報告によれば戦力はこちらが優っており、最低でも現状維持は可能という見通しである。
しかし、気になることもある。先月頃に要塞から一部の兵が移動したという報告がある。鴎国の王子が別の戦線に移動したという情報も入っているが、確証には至っていない。しかし、こうも上手くこの地での優位性を確保できたのも疑問が湧いてくる。
(´・ω・`)また、大勢の敵兵が主人公さんの魔法で殺されてしまうわ!
(´・ω・`)これはもう、主人公さんを倒す方法は暗殺するしかないねぇ。
第21話--ゼラモニア大平原で、 イヴァリース南天騎士団・総数7万、対するオルダリーア西部方面軍・総数8万が衝突した。
主人公はイヴァリース南天騎士団に所属しており、遊兵として運用されている。
主人公は初撃からメテオを放ち、敵の前衛を蹂躙!
その次に何でも切り裂いちゃうオーディンを召喚して、敵の召喚獣ごと数百人の兵士を虐殺していた。
おかげで敵の陣は崩れ、そこに味方の軍勢が突っ込んで大被害を出させる事に成功する。
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黒魔道士が気になる? だってソーサラーよりも魔法AT高くなるし……。
それはともかくとして、いつの間にか立派な能力値になっている……いや、戦闘中に時折頭の中でテーテテッテーみたいな効果音が……流れていないな、気のせいだろう。しかし、思い返してみればアカデミーに行っても自主トレーニングは続けていたのだ。ただ、環境の変化や忙しさであまり自分の強化を行っていなかったのも事実である。
思い返すなら、初陣で錯乱した後に強化をしてから放置……なんて状況になっている。いや、今の状態で十二分に目立ってしまっているからアレなのだが。しかし、レベルに対してJpが貯まっていないのは最早お約束なのだろうか。そしてレベル先行させて後悔するまでがワンセット……現実となった今ではあまり起こりえない事だが。
一先ず、自分の能力を確認出来たところで体中に倦怠感が襲ってくる。まだ戦いは続くのだ、未だ慣れない寝所に入り私は眠りに落ちていった。
(´・ω・`)戦争、それは手軽なレベルアップ方法な有様だった。
薙ぎ払えー
第22話--畏国の戦果は主人公のおかげで大きかったが、何故か敵軍が要塞に籠らずに、この前と同じ布陣で挑んでくる。
敵軍は何もかも可笑しくて、行動が合理的ではない。
中級の魔法は集中運用せずに、バラバラに撃ちまくり・・・・主人公の所に要塞騎士ハルログが切りこんできた!
厄介な主人公を殺すための罠である!
さすがに主人公じゃ勝つのが難しく、時間をひたすら稼いで、自身の傷をケアルラで回復して援軍を待つが、主人公は致命傷を負って、戦場で意識を手放してしまった。
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「その油断は致命的だな!!」
最早思考が追いつくことはなかった。しかし、反射的に構えた手は確かに攻撃を受ける体勢になっていた。何も持たないが、それでも尚日頃の訓練は私の体を動かしてくれた。
直撃する刹那、光と共に現れた赤い刀身の剣は私の心臓へと向かう槍の一撃を僅かに反らし、絶命を免れる。
だがそこまでである。黒騎士の一撃は私の左胸を貫き、体重でもって肋骨を砕いていった。その衝撃は私の意識を刈り取るには十分過ぎる威力であり、この最前線で私は地に伏せる事となった…
(´・ω・`)回復魔法あるから、意識さえ戻れば大丈夫だろうけど、主人公のヒットポイントは限界よ!
第23話--主人公は味方の最高戦力に助けてもらったが、敵の傭兵卿ジークフリードが商船に紛れ込んで攻撃してきたから砦がおち、大変な状況になってしまった。
このままだと挟み撃ちにされて主人公達は全滅ENDだから、撤退戦をする嵌めになり、友軍はボロボロ。
領土内の街も敵軍に襲われて、鬼畜エロゲー状態。
主人公は超絶チートオリ主だけど、それでも1人で戦争の行方を決めるほどの力はない事を自覚し、自分が弱かったせいで略奪と凌辱を受けた街を見た。
弱いって事はよぉっー!
守りたい民草を守れないって事なんだよおおおお!!!!
必死に努力して、残りの民草を守ろうとしたが、その民草からも、救助が遅すぎる事を非難され、
主人公の闘うための目的がなくなった。
戦争の9原則で最も重要だと言われる 闘う目的がない。
戦場だから、これは自殺に等しい状況だ。
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目的の場所に到着した時、そこは私の知っているフィーナスではなかった。
街の至る所で火の手が上がり、至る所で悲鳴が聞こえ、至る所に死体が転がっている。
「……なんだこれは」
「あん? なんだ、まだ金もってそうなのがいるじゃねぇ――」
目の前に出てきたボロ切れを着た男を、背中に下げていた剣を振り抜き、首を切り裂く。視線の先は倒れてくる男ではなく、男が歩いてきた方向。そこにはまだ年端もいかない少女が血を流して倒れている。
ゆっくりとその少女に近づいていく。足元がふらつくが、構うことではない。
そっとその少女に触れれば、その目からは生気が失われている。
「一体なんだよこれは……!!」
少女の体は無残な状態だ。殴られ、切られ、そして慰みものにされたのだろう。泥で汚れた顔には涙のあとが残っている……。
きっと、戦争というものを知識として知っている人も、実際に体験した人もこういうのだろう。
そして、多くの人がそう答えるであろう言葉を返してきたのは、肩で息をしているレミアさんだった。
「これが…………戦争です」
(´・ω・`)移動砲台として主人公を運用できなくなったでござる。
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