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3話 猫さんの名前はなーに?
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この世界の常識

パンツは・・・下着じゃなくて凶器。
投げる投擲武器。。
履く奴は頭が可笑しい奴扱いされる。

アイス「アタイはパンツ履いているよ!」

一般人「「「「「へ、変態だぁっー!
あそこの妖精さん、パンツ履いているよ!
危ない人だから近寄っちゃだめだよ!」」」」」」
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猫さんに完全に見下されている事が、今までのやり取りでわかったの。
妖精って、この世界じゃとても命の軽い生き物って奴なんだね。
そういえば、僕は猫さんの名前すら知らない。
聞いてみる事にした。キラ☆

「ねぇ、猫さん。
猫さんの名前は何っていう名前なの?
さっきから怒ってばっかりだと、ストレス溜まっちゃうよ?」

私の問いに猫さんは、とても偉そうに踏ん反り返っている、
モフモフな猫さんだから可愛らしいよ。

「吾輩は、ゆんやー神の眷族にゃっ!
故に名前はないのにゃ!」

「さっきから何度も聞いたりして気になったんだけど・・・ゆんやー神って何?」

気になって聞いてみたら、場の雰囲気が凍った。
なんだろう、殺意って奴が向けられて、身体が恐怖でガクンガクンブルブルしているの。
この感じが気持ちいっ・・・!ドキドキ
殺されるかもしれないっていう恐怖で恋に落ちているような感じがたまらないよぉっ・・・!

「ゆんやー神を知らないのにゃ?
ゆんやー神の加護を受けている癖に、ゆんやー神を知らないのにゃ?
冒険者なら新人でも知っているような内容にゃ?
これはどういう事にゃ?」

「この世界に来たばかりで、よく分からないの。」

そういえば、さっきのメッセージの一覧に、ゆんやー神の説明って書いてあった気がするの。
でも、面倒くさいから見たくない。
少しすると猫さんはヤレヤレという感じで首を振って

「無知なマスターは、これだから困るのにゃ。
わかったにゃっ。わかったにゃ。」
吾輩が唯一にして、至高の絶対神の説明をしてあげるにゃ。
お礼はマグロの寿司でいいにゃ。」

さっきから馬鹿にされすぎて辛くて・・・身体が気持ちいい気がする。

「ゆんやー神は、この世界を創造した神様の名前なのにゃ。
人間もモンスターも・・・・ナイアーラトテップなどの例外を除いて、ありとあらゆる生命を創造したのにゃ。
眷族である吾輩も、ゆんやー神の手で作られたのにゃ。故に名前なんて要らないのにゃ。
無知で馬鹿なマスターも、これで簡単に理解できたにゃ?
なら、吾輩に感謝するがいいにゃ。」

「また、知らない単語が出てきたよ。
ナイアーラトテップって何?」

「知るだけ無駄にゃ。
とっても恐ろしい何かだと思えばいいにゃ。」

猫さんに相手にもされなくて、僕辛い。
でも、こんな関係が心地良くなってきたの。
モフモフした可愛らしい猫さんに見下されて・・・ドキドキ。

「そういえば、まだ聞いてなかった事があったにゃ。」

「?」

「あんたの名前は、何なのにゃ?」

そうだ。僕の名前を言ってなかった。
でも、恥ずかしいな・・・・昔の偉人の名前だから、硬すぎてユルユルな名前じゃないの。
僕の名前は、巴御前。
トモエが名字で、御前が名前。
平安時代の女性武将の名前なの。

「僕の名前は・・・ゴゼン・・・いや、トモエだよ!
僕の事をトモエって呼んでくれると嬉しいな!」

名字の方が可愛らしいから、これでいい。
って思ったら顔を猫さんに殴られた。痛い。痛くて気持ちいい。
舌を噛んじゃって、口から血の味がする。
血ってしょっぱいけど、生きているって気分になるよ。

「それは名字にゃっー!
嘘を付くなのにゃっー!
この世界では、名前は頭上に表示されるのにゃっー!
カマをかけてみたら、こんな常識もを知らないマスターな事に吾輩は絶望したのにゃっー!」

「へ?」

僕は自分の頭上を見上げた。
そこには青色のメッセージボックスがある。
『巴御前  妖精Lv1』 
あ、本当だ。
僕の名前が表示されてるの。
この世界って、相手の名前を紹介されなくても簡単にわかっちゃうんだね。
あと、名前と名字の違いくらいで殴ってくるなんて・・・猫さんはとっても暴力的すぎるの。
これは抗議するしかないよ!

「猫さん!
少し間違えたくらいで、女の子の顔を殴るのはよくな・・・ひでぶっ!」

パン!

「嘘は犯罪者の始まりなのにゃっー!」

猫さんに殴られて、僕の身体がバラバラになっちゃった。
猫さんの筋力ってどれくらいなんだろう。
殴るだけで美少女をバラバラにできる時点で可笑しいの。
幽体離脱して、また全裸で幽霊な身体を世界に晒しちゃった☆
可愛すぎる美少女でごめんなさい!

【冒険者トモエは、猫に殴られて死亡した
復活しますか?(レベル20までペナルティは発生しません。)】







あとがき

(´・ω・`)殴られるのが気持ちいいっ・・・!まぞになりつつある。


 

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