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5国目 ダンジョン探索の国なのです 中編
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「さぁ、ヴィクトリア。
力を抜いてゆったりして、僕に体を委ねるんだ」

今、私は石の地面にスカートを両手で抑えて座り込んで、すぐ真後ろに師匠がいます。
何処かを揉んでエネルギーを注入するらしいんですけど、胸がドキドキです。
この体勢で揉む場所なんて……たぶん、一つしかないのです。
あ、師匠の両手が伸びて、私の大事な所を触って揉み揉みし始めました。
最初はあんまり気持ちよくなかったんですけど、揉まれる回数が増えるごとに、師匠から濃密なエネルギーが流れてきて……気持ちいい。
揉まれた場所から少しづつ体全体が熱くなって凄く良いのです。
光の精霊さん達と触れ合う心地よさとは全く違った、新鮮な快楽がそこにはありました。

「ヴィクトリア。
気持い良いかい?」

「……ふぁい……凄……く……はぁ……気持ち……いい……の……です。
私……気持ち……良す……ぎて……嬉しい……です……」

「なら揉む速度をあげるよ」

「ひゃうんっ!」

その言葉とともに揉む速度がどんどん上がってきました。
しかも先端をコリコリされながら揉まれるせいで余計に気持い良いのです。
こういう事を男性にしてもらうなんて、初めての経験で顔が真っ赤になりそうで……しゅごい。
まさかこんなに気持ちいいなんて……ありえないのです。ありえないのです。
揉まれるだけで天国に昇るような心地よさ。
エネルギーで全身が満たされていく快楽に、病みつきになりそうなのです。
師匠がこんなにもテクニシャンだとは……思わなかったのですよ。
どうしよう。
私、このままじゃ、師匠なしじゃ生きて居られなくなる。
いや、それで良いんですけど、今以上に師匠に依存したら師匠に嫌われちゃう……。
でも、揉まれる度に、エネルギーが注入されて心と体が満足しちゃうのです。
この圧倒的なまでの充足感のせいで、ずっと師匠と暮らしたいと心の底から願ってしまいました。

「どうだい、ヴィクトリア?
まだエネルギーは足りないかい?」

「はぁ……はぁ……まだ……足りない……もっと……もっと……揉んで……欲しい……の……です」

「どうやら6割ぐらい回復したようだね。
これからヴィクトリアの体調を整えるために、揉む速度を下げるよ」

「ふぁい……」

揉む速度がゆっくりになっても気持い良い事に変わりありませんでした。
ゆっくりゆっくりと揉みほぐす快楽が逆に気持ちよくて、はしたない声をあげそうになるのを必死に必死に私は堪えます。
師匠に下品な女だなんて思われたくないのです。
でも……でも……気持いい。
先端をコリコリされながらゆっくり揉まれて……もう……快楽と熱さで……私の心は師匠にメロメロです。
揉む速度はどんどん遅くなって快楽が減りましたが、その代わり、満足感が私の体を支配しました。
好きな人に気持ちよく揉まれる。
私、幸せ者です。
このままお嫁さんになれたらいいなぁ。
はふぅー、師匠のテクニックは世界最高峰なのですー
毎日、揉んでほしいのれすー

「はい、耳マッサージおしまい」

「……ふぇ?」

その言葉とともに師匠はマッサージを終えました。
私はもっともっと揉んで欲しいのに、こんなのあんまりなのです。
欲求不満です。

「あの、師匠?
もっと揉んでいいのですよ?」

「ヴィクトリア。
マッサージはほどほどが良いんだ」

「うう……」

先ほどまで耳をモミモミしていた手が、私の頭を撫で撫でしました。
耳マッサージがこれほど天国にも昇るような気持ちになる素晴らしい行為だったなんて知らなかったのですよ。
エルフ耳には謎が詰まっているのです。
エルフ耳の先端をコリコリされながら揉まれると凄く気持ち良かったんです。












…………定期的に私のお腹が空いたら、師匠の耳マッサージでエネルギーを注入するを繰り返しながら、私達は、それから何日も何日も、どこまで続くのか分からない地下通路をひたすら歩きました。
光の精霊さんが居ないせいで、パンツもワンピースドレスも汚れて臭ってきて辛いのです。
でも、師匠はそんな事を気にせずに、私の手を握って散歩してくれました。
この真っ暗闇の空間で私を安心させてくれるのは、師匠との温もりと、少ない光の精霊さん。
私を不安にさせるのは、頻繁にやってくるオーク達。
定期的にオークの集団と遭遇するので困ったのです。
しかも、私を犯そうとした闇の精霊魔法使い……もといボスオークが、部下を引き連れて毎日のように

「ぶひいいいいいいい!!!!!!
ヴィクトリアちゃんにプロポーズしに来たブヒイイイイイイ!!!!!
俺のお嫁さんになって欲しいブヒイイイイ!!!
初恋に答えて欲しいブヒイイイイイイイイイ!!!!!!
大事にするブヒイイイイイイイイ!!!!!」

「「「「みんなの共同妻にするブヒイイイイ!!!!!
乙女が夢見る逆ハーレムを体験させてあげるブヒイイイ!!!
早くこっちに裸になって来るブヒイイイ!!!!!!
逆ハーレムが乙女の願いなのはわかっているブヒイイイイ!!!!!
俺たちが優しく孕ましてあげるブヒイイイイ!!!!!」」」」

精霊さん!この豚達に電灯レーザー攻撃!
電灯の光を可能な限り収束させたレーザーが、闇の精霊達の防御を突破して、オークの肉を焦がしました。
そのままレーザーを横薙ぎに移動させて放って、前方にいたオーク達の皮膚を次々と焼いたのです。
えへん!光を収束させれば、少ない精霊さんでも凄いのですよ!
何度も何度も闇の精霊魔法使いと戦っている内に、私はちゃんと戦い方を学習したのです!
この地下空間で何度も続く戦いで、思うだけで光の精霊さんにお願いできるようになったのが私にとっての最大の収穫。
おかげで無駄に殺生せずに済みました。
1匹も殺さずに撃退が出来るのです。

「また来るブヒイイイイ!!!!
その時こそ、俺の子供を孕む日ブヒイイイイイイ!!!!」

「「「痛いブヒイイイイイイイ!!!!
逃げるブヒイイイイイイ!!!!!!!!
もうお前なんかお嫁さんにしないブヒイイイ!!!!
こんな暴力女なんて要らないブヒイイイイイイ!!!!
嫁き遅れになって、年増になってから後悔するが良いブヒイイイイイイイ!!!!」」」」

そう言ってボスオークとオーク達は逃げました。
豚のお嫁さんになる趣味は私にはないのです。
豚だらけの逆ハーレムなんか、私の方からお断りです。
私の将来の予定は、師匠のお嫁さんになる事なのに失礼にも程がありますよ、ほんと。
あと、オークって♂ばっかりなんですかね?
♀のオークに一度も会いませんでしたよ。

「ヴィクトリア。
光の精霊の運用の仕方が上手くなったね?
よくやった」

あ、師匠が私の頭を手で撫で撫でしてくれました。
相変わらず、子供扱いされてますけど、何時か、一人前の女として認めてもらいたいと思うのが、今の私の目標の一つなのです。
でも、こんなにも素敵な男性なのに、なんでお嫁さん居ないんですかね?
紳士だし、私に手を出さない事から浮気もしないだろうし、お金持ちだし、世界最強クラスの風の精霊魔法使いなのに師匠って独身なんですよね。
この世界はほんと不思議なのです。








暗い地下通路を歩く途中、道が複数に分かれて分岐していた事が何回かありましたけど、師匠が一瞬で探査して判断して歩く道を選んでくれるから、楽なもんです。
私は少ない光の精霊さんをバランスよく配置して、最低限の防御を固めてあるから、オークに奇襲攻撃されても迎撃できてヘッチャラ。
幸い、オーク達の持っている武器は、石による投石や、石の斧くらいしかないので、対処しやすいです。
……あとはまぁ、なんでこんな地下空間があるんですかね?
どう見ても自然にできたものじゃありません。
今まで歩いてきた道は、車が通れるように整備された跡がありました。
これって完全に、重機か何かで岩を削って穴を掘って、人工的に作った通路なのです。
気になった以上、隣にいる師匠に相談するしかないのです。

「……師匠。
この通路って人工的に作られた通路ですよね?」

「ああ、どうやらそのようだね。
僕達が通らなかった分岐点での狭い道は手作業で掘られている跡があったけど、この石の道は人間達がよく使う機械……工作用の重機で作ったものだ。
しかも、風の精霊魔法で探査したら、ここから1日ほど歩いた場所に、チタン合金製の戦車が3両ほどあるから、恐らくそいつらがこの地下空間を作った創造主なんだと僕は思うよ」

「どうしてこの通路を作ったんでしょうね?」

「さぁ、それは僕にも分からない。
ともかく、行ってみれば分かるさ。
戦車くらいなら余裕で対処できるしね」

なんか盛り上がってきましたよ。
謎の地下ダンジョン。
なぜか大量に生息しているオーク。たまに遭遇するゴブリン、触手、スライム、ミノタウロス、エイリアン、ホビット、ケンタウロス、ドラゴン、吸血鬼、グール、ゾンビ、スケルトン、トロル……えとこの二週間で遭遇したモンスターの種類が多すぎるから数えるのやめます。
師匠との素敵な散歩デート。
ゲームっぽくてワクワクしました。
あとは素敵な宝物があると良いですよね。
結婚生活にはお金が必要……いえ、家族関係を維持するには、人間の場合はお金が必要ですけど、エルフの場合は愛だけあれば良い気がしました。
精霊さんが衣食住の三つの要素を全て無償で提供してくれるも同然ですから、お金要らないんですよね。
精霊さんは本当ありがとうありがとうなのです。







……1日地下通路を歩くと、師匠の言った通り、3両の戦車が見えました。
近づくと砲塔から砲弾を撃ってきましたけど、師匠の風の精霊魔法は、風の玉を大量に生成して砲弾にぶつけてエネルギーを完全に殺して地面に落とし、次の瞬間には風の刃で戦車三両が真っ二つになって地面にゴロンと転がりました。
精霊魔法最強なのです。風の精霊さんありがとうありがとうです。
正直、光の精霊魔法よりも風の精霊魔法使いになりたかった今日この頃です。
師匠と私は手を繋いだまま更に先に進むと、金属製の大きな門を発見します。
門は私達が何もしてないのに、勝手に向こう側から開き、そこから溢れんばかりの人工の光が大量にありました。
つまり、大量の光の精霊さんがいるという意味であり、私の汚れたパンツもワンピースドレス、髪も身体も全部、綺麗に洗濯しにやってくるという意味なのです。
あー全身が気持ち良いのですーー
光の精霊さん、あなた達がいないと私は生きていけません。
いつもいつもありがとうなのです。
光の精霊さん達ばっかり見ていたせいで気づきませんでしたが、門の向こうには笑顔を浮かべた数百人の人間達がいて、パチパチと壮大な拍手をしていました。

「「「「「おめでとう!
あなた達はこの国に1000年ぶりに訪れたお客さんです!
我が国はあなた達をお客として歓迎します!
ダンジョン探索の国にようこそ!!」」」」」

はい?
歓迎されているようですけど、これまた訳が分からない国へと来てしまいましたよ。



後編に続く


テーマ【ダンジョン探索は、なろうの人気ジャンル】

小説家になろうのテンプレ集【神様転生/チート/ハーレム/チーレム
http://suliruku.futene.net/uratop_2ch/2zi_zyanru/Syousetuka_ni_narou_Tenpure.html

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●ゴブリンやオークがたくさん住む迷宮があって困っている国。

●ちょうどいいから、ヴィクトリアの訓練を兼ねて腕試し。地下空間で僅かな光の精霊を運用して戦う事に。
なお、光は手に持っているライト。

●ヴィクトリアの手に負えない大規模集団が来た場合は師匠が相手する。

●精霊はどんな人が好きなの?解説つき

●さすがに危険地帯だから密着して抱き合いながら寝る。 
ヴィクトリアは光の精霊さんが居ないせいで、お腹が減って元気もないから、師匠がエネルギーを注入。エルフ耳

●モンスターの秘密【実は人間が人間をベースに、ネズミや豚の遺伝子を混ぜて作ったクリーチャーというオチ】

門番「お客さん!ちゃんと入口から入場料を払って入らないと駄目でしょう!」

「はっ?」

門番「実はモンスターは私達の国が作ったんです。
この資源が何もない土地を繁盛させるために、国をあげてダンジョン探索という新しい産業を作ろうと頑張ったのですが、ここから逃げたモンスターたちが大量繁殖して国を作ったりして、需要がないんですよね。」





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