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  • ナポレオン帝国の野望オンライン
    2話 エジプト人「フィギュア即売会の歴史がスタートした件」


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ミーニャンが困って黙っていると

「閣下!エジプト人から物資を徴発しましょう!軍事力さえ維持できれば時間を稼げます!」

タヌキモンがそう言って近づいてきた。
徴発……軍事力という逆らえない力で民間人から軍需物資を集める行為。
過去にナポレオンのエジプト遠征軍3万5000人(陸軍)が、対価なしで徴発をやった事があるから、住民から反感を買って、結果的に兵士の生還率20%という最悪の結末を齎した。
誰だって自分の物を一方的に奪われたら怒って恨んで当たり前。
最低限の対価を払える場合は住民からの反感を抑える事が可能だが、ミーニャンの手元にはそんな金はない。
しかし、ナポレオンと同じ事をエジプト中でやったら、民衆を虐げる指導者だと思われてしまう事は間違いなかった。
ミーニャンは獣人を含めた皆のために優しい国を作りたい、だからタヌキモンの意見を退けた。

「それは駄目だよ、タヌキモン。私達はこれからエジプト人と一緒に国作りをするんだよ。最初からそんな事をしたら信頼を失って後で取り返しが付かない事になるよ?」

「ですがこのままでは軍集団を維持できません!獣人を含む冒険者3000人!フランス大陸軍7000人!閣下は彼らを飢え死にさせる気ですか!そうなれば彼らは自分が餓えるよりも先に、民衆から食料を略奪するという最悪の道を選択しますぞ!」

タヌキモンは必死に訴えた。
だが、ミーニャンは動じなかった。

「タヌキモン、エジプト人の私達への信頼はたぶんマイナスに近いんだよ?ここはイスラム世界で、私達は色んな宗教と思想を信じる異教徒の集団だよ?安易に徴発という手段に頼ったら、それこそ取り返しが付かないよ」

「ですが食べる物がなくなった軍隊は山賊と何も変わりがありません!そんな状態に陥るよりも前に徴発する事を許可してください!」

ミーニャンはちょっと考え込んだ。
タヌキモンは冷や汗を流した。
だが、返ってきた言葉は

「なら商売して稼いで野菜を買おう、タヌキモン!一気に大金を稼げる方法を思いついたよ!」
「はっ?」
「芸術はお金になるんだよ!」

成功するのか失敗するのか分からないトンデモ案がミーニャンの口から語られた。
タヌキモンは内心で、この世界に存在しない軍票(借用書のようなもの)を発明して、それを対価に使って物資を集めた方が良いのでは?と思った。
でも、ミーニャンの黄金の狐耳がピョコピョコ動いて可愛かったらうっかり賛同してしまい、これが切っ掛けで世界中の街の風景に影響を与えてしまうなんて……この時のタヌキモンは思いもしなかった。













エジプトの農民の朝は早い。
ナイル川沿岸にある畑で、農民達は今日も作物を植えて地道に働いていた。
畑はナイル川から運ばれてくる肥えた土のおかげで、肥料がなくても豊かな作物が実る事が約束されている。
その恵みに感謝し、祈りながら働いていると太鼓のボンッ!ボンッ!ボンっ!と叩く音がナイル川の上流から聞こえた。
周辺に居た農民達は仕事をする手を止めて、ナイル川の上流に視線を向けると……10艘の船がゆっくりと川を下っている光景が見えた。
どの船も帆に二次元美少女風の『二頭身の狐娘』を描いてある事から、新しいエジプトの支配者『獣人』達の船だと理解して迷惑そうに顔を顰めた。
支配者達がわざわざこんな所へと来るのは、大抵の場合――過酷な税の取立てや強制無償労働を課す事を意味し、前の支配者アリー・ムハンマドは一代の英雄ではあったが、農民から圧殺的搾取をするだけの非情な君主だった。
もしもミーニャンがアリーと同類の人間ならば、最悪の場合、一家離散・最底辺の暮らしが農民達に待っている事を意味する。
そう思って農民達は戦慄していると、船に愛らしい狐娘がいる事に気が付いた。
大きな黄金の尻尾、狐耳、巫女服という異国の服を纏っているミーニャンである。
その後ろでエミール少年が太鼓をマレット(棒)でドンっ!ドンっ!と叩いて、必死に農民達の注意を引くために頑張っていた。
この光景を見た農民達は一瞬、異教徒め!さっさと帰れ!と心の奥底で思った。
それを無視するかのように、ナイル川沿岸にミーニャンの包容力のある癒される声が響く。

「皆さんー!エジプトの新しい支配者ミーニャンでーす!農民さん達が安心して暮らしていける未来を作るために頑張りますー!」

その声は聞くだけで周辺にいる人間達の心を落ち着かせて惹きつける魅力があった。
特にミーニャンの狐耳がピョコピョコ元気よく動いて可愛らしかったから、余計に目を離せない。
ミーニャンはナイル川沿岸にいる農民達の反応をしばらく見守った後、足元に置いてあるフィギュアを手に取って天高く掲げた。
それはミーニャンをモデルに作られた『二頭身の狐娘』フィギュア。つまり人形。素材は石。
可愛さ重視にデフォルメされて作ってあるから、現代人なら購買欲をそそられる一品だった。
手先が器用な天才芸術家が作ってくれた特注品。
ミーニャンは元気一杯な笑顔で、獣人達の未来のためにセールストークを始めた。

「今日はフィギュア販売に来ました!今買えば将来的にプレミアがついて価値が出ますよ!なんとっ!なんとっ!イタリアが産んだ万能の大天才レオナルド・ダ・ヴィンチ(16世紀の人物)の作品なんです!ひょっとしたら億万長者になれるかも!首都カイロで大好評!この流行に乗り遅れる訳にはいかないですよね!」

このゲームは時代関係なく偉人集めた世界、数百年前の人物や紀元前3000年の人物も平然と登場するから気にしないで頂きたい。
教養がない農民達はダ・ヴィンチ?誰それ?と思ったがミーニャンの可愛さに惹かれて、ぞろぞろとナイル川の岸に集まって、ミーニャンに値段は幾らか?と聞いた。
すると返ってきた返事は……農民の平均年収10年分相当の金額。

「「「「「「「高すぎるっ!」」」」」」」

場にいたほとんどの農民が値段の高さに叫んだ。
家族を養わないといけない立場としては、そんな高価な品に手を出す訳には行かない。それ以前に前の支配者や地主に搾取されてお金がない。
だが、近くを通りかかったトルコ系の顔つきの地主は違った。
走ってやってきて懐から金を出して

「買うぞー!俺はその像を購入するぞー!売ってくれー!」

ミーニャンはその言葉に大喜びで船を川岸に接岸させて、金を受け取ってフィギュアを地主に渡した。

「はーい、大事にしてくださいねー。きっと将来的にすごい価値が付きますよ!」
「やったー!」
「よっ!将来の億万長者!あなたには芸術品を見る目があります!」

地主はミーニャンに似ている『二頭身の狐娘』フィギュアを購入できて大喜び。
ミーニャンと握手して積極的に自分の名前を売り込んで、新しい支配者に媚びを売った。
地主の演技がとってもわざとらしくて一部棒読み、明らかに事前にミーニャンと打ち合わせしているだろうって感じのやり取りだったが、農民たちは羨ましそうな顔でその光景を見ている。
笑顔のミーニャンを見ているだけで……こういう娘と仲良くなりたいなぁと思った。
イスラム教徒的に巫女服着て顔を全く隠してないミーニャンの存在は大変失礼で非常識な存在に見えるはずなのに、不思議と惹かれてしまう。
狐耳がピョコピョコ。少し歩くだけで黄金の尻尾がフリフリ。
そんな姿を見るだけで、日々のストレスが一気に解消されて安らかな気持ちに農民達はなれた。
だが、1人の農民がこの異常さに気づく。
あの『二頭身の狐娘』フィギュアは、イスラム教で禁じられている偶像崇拝の対象ではないかと。
イスラム教の特徴は偶像崇拝の徹底的な否定。
神以外を崇拝する事を禁じるために、イスラム教創始者である預言者「ムハンマド」が作ったルール。
現実の20世紀のイスラム世界ですら、テレビに映る人の顔すら忌み嫌う人が多数出るほどに偶像崇拝に関して厳しい。
ミーニャンは自然とそのルールをぶち壊して農民達と仲良くなっていた。
僅か数分ほどの間、像の受け渡しをするやり取りで、ミーニャン個人を崇拝する信者すら作り出している。
それに違和感を覚えた農民は思った。
――ミーニャン、あれは邪神か何かじゃないか?って。
イスラム教の神『アッラー』を冒涜する存在だと思うと、恐怖で体がガタガタッ震えた。

「皆さん、ここでフィギュアを買えなくて残念そうにしてる方も大安心!後で木彫りの安い廉価版のフィギュアをどっさり載せた船が来る予定です!クオリティがかなり落ちますけど可愛いフィギュアですよ!」

ミーニャン本人は1万人分の生活費を稼ぐのと、農民達と仲良くなるのを目的にフィギュアの販売を頑張ってやっているだけで、特にそういう意図はない。
農民からの支持を得られたら、エジプトの統治がしやすいだろうなぁーと思ってるだけ。










騒ぎに釣られて次々とやってきた周辺地域の地主にフィギュアを50個ほど売ったミーニャンは、船を川岸から離して、ナイル川の南へと進んだ。

「「「ミーニャンちゃんー!またここに来てくれー!」」」

場に残された農民達と地主達は名残惜しそうな顔で、手をブンブン激しく振りまくって叫ぶ。
ミーニャンも手を振ってそれに応えた。

「皆さんっー!また会いましょうー!」

先ほどまで恐怖で震えていた農民すら、今ではストレスが吹っ飛んで癒されてミーニャンのファンになっていた。
女性の頭に獣耳があっても良いじゃない。悪魔呼ばわり良くない。
尻尾?それは可愛さの象徴さ!と今では思える。
巫女服は神秘的で素晴らしい衣服だ!と感じていた。
これがミーニャン以外の女性だったら、顔を隠せよ!異教徒!非常識な格好をしている女だ!と農民達は軽蔑していただろう。
ミーニャンがこれほどまでに他者を惹きつける魅力を持つ根底には、この世界のゲームシステムに理由があった。
普通、ゲームと言えば、力、知力、魔力、魅力、運などの能力を数値で表したパラメーターというものがある。
戦士なら力や器用を、魔法使いなら魔力と知力を中心にパラメーターを上げるのが理想的だが……ミーニャンはこのゲームの初心者。
魅力ステータス全振りというプレイヤー的にはありえない事をやって生活している内に、僅かな時間で相手の信頼を勝ち取る事ができる魔性の狐娘と化していた。
悪く言えば男ホイホイ。
そんなミーニャンのステータスを描写するとこのような感じになる。

ミーニャンLv2421 職業:ビーストティマー

@ペット捕獲術Lv50(属性:魅力)
Aペット蘇生術Lv0(属性:魅力)
Bペット支援術Lv500(属性:魅力)
Cモフモフ術 (属性:魅力)
D歌Lv2145 (属性:魅力)
E幸運LV32142(属性:魅力)
F交渉LV55211 (属性:魅力)
G変化 (属性:魅力)
H黄金の狐耳 魅力100%アップ(属性:魅力)
I黄金の尻尾 魅力100%アップ(属性:魅力)
J雄弁術Lv41521 (属性:魅力)

他者を不老の体に変えて仲間にして使役するビーストティマーだから、魅力ステータスが上がるスキルを取れば、一度にペットを保有できる数が増えよね? と勘違いしてスキル枠を全て消費して後戻りできなくなった結果がこれ。
だがゲームの仕様はバランス崩壊を防ぐために、仲間にできるペットは1匹だけと制限していた。
相手をペットにする条件も凄く厳しい。
『お互いの合意』もしくは『対象のHPゲージを1%以下まで削る』
これしか方法がない上に、後者の方法で相手をペットにすると悪印象を持たれて反逆されてしまう。
想像してもらいたい。
暴力でボコボコにされた後に「仲間になれ!」と言われて誰が喜ぶだろうか?冒険者と同じ不老の身体をペットが得ても悪印象は避けられない。
後者の手段でペットを作るのは悲惨な結末しか生み出さない。
この世界にいる偉人相手に使ったらきっとこうなる。

ナポレオン「ちょっとフランス大陸軍のみんなを呼んで砲撃の練習をさせてくる。的はミーニャンな!」
チンギス・カーン「久しぶりに激怒しちまったよっ……!ミーニャンなんて草原の土にしてやんよ!」
スターリン「土を掘って埋める仕事を死ぬまで繰り返せ!死ぬまでな!」

ミーニャンが幸運にも、後ろの方で太鼓を叩いているエミール少年をペットにして仲良く生活出来ているのは奇跡そのもの。
もしも廃人冒険者10人相当の戦力に値するエミール少年がペットになって守ってくれなかったら、魅力ステに全振りしているミーニャンなんて餓えた狼達の前に放り出された可愛い兎さん。
色んな意味で食べられちゃう。
なお、ミーニャン本人はステータスの見方すら知らないから、リアル異性ホイホイ状態になっている事を知らない。








――ミーニャン達がナイル川を下り、その先にいる有力者達にフィギュアを販売して仲良くなる、これを30回ほど繰り返した頃。
太鼓を叩く事に疲れたエミールは、近くに居たゴリラの獣人に仕事を代わってもらい、座ってゆっくりしているミーニャンの隣に来て話しかけた。

「マスター、どれくらい儲かりましたか?」
「こんなに大成功するとは思わなかったけど、この調子で儲けたら1年くらい皆を養っていける金額を稼げると思うよ、エミール君」
「それは凄いです、この作戦を成功させるなんて……さすがマスターです」
「エジプトの人達って良い人が多いから、この地でゆっくり暮らせそうだよね」

そう言って、ミーニャンは周りの風景を見た。
西には広大な西方砂漠、東には時折高い山と東方砂漠が広がっている。
ナイル川の近辺以外、死と無で支配された絶望的な世界観。
これが頑張って手に入れた自分達の国なんだと思うと、砂漠にすら愛着を感じた。
遥か大昔に作られたピラミッドもポツンポツンと西方砂漠の中にあって美しい。

「……マスター、ここって良い風景ですよね。以前、ナポレオン陛下が言ってましたけどエジプトは歴史ロマンの塊です。4000年の歴史が僕達を見下ろしてます――」
「うん、ピラミッドを好きな人と一緒に見れるなんて素敵だよね……あ」

その言葉で、お互いに顔が真っ赤になった。
エミールは心臓をドキドキさせすぎて、銀色の狐耳がピョコピョコ動いた。
ミーニャンも恥ずかしい気持ちになって黄金の狐耳がピョコピョコ動く。
二人がとても深い友情と愛情で結ばれている事が、周りの獣人達から見ても手に取るようにわかった。
しかし、船の中で特別辛い思いをしている1人の男がいた。

「にゃー、エミールが羨ましいのにゃー」

ミーニャンの右隣で二頭身フィギュアを、ひたすら製造しているイケメンの猫人レオナルド・ダ・ヴィンチ。
手に彫刻を掘るための道具を持ち、周りに置いた石材をどんどん削って高クオリティの『二頭身の狐娘』フィギュアを生産している。
彼は数世紀前にフランス王フランソワ1世にその才能を見出され、戦利品の如くフランスに連れてこられて、栄華を極めた人類史上トップクラスの多才な才能を誇る偉人キャラクター。
軍事兵器(欠陥品)・科学技術・解剖学などなどの分野で活躍した万能の人……と書くと、ただの凄い奴にしか見えないが、客観的にみると大迷惑な人である。
特定の分野に興味あったら倫理観無視して何でもやっちゃうアレな人。
胎児が成長する過程に興味がある→妊婦の死体をたくさん解剖。
軍事兵器にも興味があったから手を出して戦車開発☛実戦で使い物にならん。
うほ良い男 → やらないか?→アッー!
ありとあらゆる分野に手を出しすぎて、作品を完成させずに途中で投げ出すという事を何度も繰り返し、完成させた作品がたったの十数点という飽きっぽさ。

依頼主(´・ω・`)はよ!依頼した作品を完成させろよ!
ダ・ヴィンチ(´・ω・`)興味なくなったから未完成品で良い?
依頼主(´・ω・`)もうやだ、この人

しかし、そんな飽きっぽい彼が素直にフィギュアを作り続けているのには訳がある。
フランスの首都パリ、その道端でミーニャンの素敵な黄金の尻尾がフリフリ動く事に感動して軽いカルチャーショックを受けて、エジプトまでホイホイ付いてきちゃったのだ。
彼の小国の国家予算に匹敵する財産は、ミーニャンに「獣人の未来のために寄付して!お願い!」と頼み込まれて全部あげちゃって、エジプト遠征軍の戦費として消費させられて1フランも財産が残っていない。
――彼は今日もミーニャンのペットになりたい、そう思いながら悲しい思いで獣人の皆の生活費を稼ぐためにフィギュアを作り続ける。
エミールとミーニャンがイチャイチャしている傍で、好きな女性のために報われない労働を繰り返した。

「エミール君は料理は何が好きかな?平和になったら作ってあげるよ」
「マスターが一番好き……げふんげふん、サンマが一番好きです」
「エジプトで海の魚って捕れたっけ?」
「二つに海に面しているから、たぶんサンマも捕れますよマスター」

全財産没収して偉人に過酷な労働を押し付けたミーニャンは、この時、安心していた。
フィギュアが異常な価格で売れたから、1万人養えるだろうと思って油断した。
19世紀という時代は、戦争に異常なくらいにお金がかかるようになった時代。
軍隊に必要な物を考えれば、幾らお金があっても足りない事にミーニャンは気づいたはずだ。
1万人の衣服、銃に使う火薬・弾丸、泊まる場所、食料、兵士達の性欲処理のための娼婦達、給料、輸送手段の経費……それらを全部整えないと軍隊はあっという間に戦う気力がなくなって崩壊する組織。
物資を横領する連中が発生する事を考えたら、使い切れない量の物資を用意しないと安心なんて絶対出来ない。
1951年に起きた朝鮮戦争を例にしたら、それがどれだけ深刻か分かる。
韓国軍は横領をやる連中のせいで、将兵50万の内9万人を餓死させるという笑えない事態になった。
だから、フィギュア販売だけで遠征軍の戦費を補える訳がなかった。
ダ・ヴィンチから没収した莫大な財産すら、既に全部使い切っている時点でミーニャンは気づくべきだったのだ。
――戦争はお金かかりすぎる大事業だと。


狐娘の物語がまた1ページ





あとがき
レオナルド・ダ・ヴィンチ(´・ω・`)や ら な い か ? 

警察(´・ω・`)逮捕する!

レオナルド・ダ・ヴィンチ(´・ω・`)


韓国軍「朝鮮戦争の時に横領しすぎて、9万人も餓死している件」 1951年(20世紀)
http://suliruku.blogspot.jp/2015/05/9195120.html
ナポレオン「現代日本での俺の知名度が高すぎる件。偉人ランキング2位!」 18世紀の人物
http://suliruku.blogspot.jp/2015/05/218.html
ナポレオン「多数の病気にかかったけど51歳まで生きた!」 ラインハルト「20代前半で病死!」☚元ネタ生命力ありすぎ
http://suliruku.blogspot.jp/2015/04/51.html
ナポレオン「近代戦は火力が高いせいで戦死者が大量に出る……そうだ!徴兵制度作って、総人口の2.8%を徴兵しよう」☛ヨーロッパのほとんどを影響下に置いた
http://suliruku.blogspot.jp/2015/03/28.html

ボツネタ


後にエジプトを訪れた歴史の父ヘロドトス(紀元前5世紀の人)は、現地で聞いた内容を本にして発表した。
「フィギュアと呼ばれる人形即売会の始まりは、ミーニャン法王が戦費を稼ぐために行ったフィギュア販売が始まりである。その時に作られたミーニャンフィギュアはどれもクオリティが高く、全く同じ物が存在してなかった。そのため後に販売価格の100倍以上の値段で取引され、ダ・ヴィンチの名声を高める事に繋がった。
特にクオリティが高い三つのフィギュア、笑っているミーニャン、微笑んでいるミーニャン、恥ずかしそうなミーニャンは傑作と評価され、オークションで100億ミーニャンの値段が付けられ、今はカイロ美術館で展示されている。
……それは見るだけで、レオナルド・ダ・ヴィンチがミーニャンを崇拝していた事がわかる芸術品。命のないフィギュアに魂を吹き込み、まるで生きた狐娘が目の前にいるとしか思えないほどに生々しいフィギュアだった。下から覗いたら緑と白の縞々パンツが見えて再現率が凄かった」

この内容をネットの掲示板にupされたら、このような反応が返ってきた。

「こいつ、実はただの変態じゃね?誰が警察に通報しろよ」
「レオナルド・ダ・ヴィンチ?世界中で『自由な狐娘』像を作りまくってる猫人はそんな昔からフィギュア製作してたのか……」
「やっぱり、あいつら未来に生きてるよな」
「アメリカ合衆国の景観も犠牲になった、狐娘は可愛い事は認める」

――狐娘の物語がまた1ページ。 

●ダ・ヴィンチ 
「にゃー、大変にゃー、ミーニャン様を崇拝しすぎて世界中に自由な狐娘像を作ってしまったのにゃー」
「アメリカ合衆国で作ってしまったのにゃー」




2話 西暦1810年
●ミーニャン、オスマン帝国対策はたぬきもんに任せてフィギュア販売で戦費稼ぎ。
農民が見ている前で地元の金持ちがどんどん集まってきて、フィギュア購入。
ミーニャンと握手して感動する。
後にこれがエジプトでのフィギュアの販売の主なやり方になる。

●過去回想、なんでミーニャンがフィギュア販売しているの?
たぬきもん「徴発しましょう!」
みーにゃん「自分たちの自由のために、エジプト人を虐げたら……アリー・ムハンマドと同じになっちゃうから駄目!」

レオナルド「僕のフィギュアは世界一イイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!」


by歴史の父ヘロドトスは後にこう言った。

●オスマン帝国対策
狸「戦争になったらエジプト人に重税をかけないと戦えません!各地で反乱を招くでしょうなぁ!」

●偽情報を流して戦いを避け、別の驚異を訴える事で戦争回避
ミー「ロシアが南下してオスマン帝国の領土を掠め取ろうとしているよ!エジプトを支配するミーニャンはオスマン帝国に好意的で評判がいいよ!って偽情報流して戦争回避!」

●トルコ、ユダヤ人の商人に挨拶周りして惚れさせて情報工作

●自給自足体制を確かなものにするために、船でナイル川下りながらミーニャンが演説しまくる。後ろにエミールが太鼓をどんどん鳴らして農民達にアピール。

●エジプト中で人気取り

●魅力ステータス説明 
ミーニャン「誘拐されちゃう嫌な体質になったけど、権力で自分を守れば良いと理解した!逆に考えればいいんだよ!」


3話

●オスマン帝国相手への情報工作は成功か・・・?
5000人の高レベルの集団が国境へと迫ってきた。遠くて分からないが砂埃で大軍だと分かる。
これが先鋒部隊だと考えているから、もっともっとたくさん軍隊が来ると思ってる。

●ミーニャン辺境伯領、冒険者3000人集めて悲壮な覚悟を決意。

●演説して士気を高め、東方砂漠へ!
すると!相手が獣人、アンデット、天使、悪魔、スライム、触手、エイリアンなどの差別されまくりの種族を選んだ冒険者だと分かった。
仲間にして帰ると

●西方砂漠で20万の労働集団とともにクフ王復活。

4話 
●カイロのすぐ側で、城壁の修理やってないから危ない!

ミーニャン、時間を稼ぐために交渉からスタート
クフ「ここは俺様の土地だ!明け渡せ!」
ミーニャン「もしも仮にですけど、エジプトを返したら何をするんですか?」
クフ「高さ300mのピラミッド建設への挑戦!」
ミーニャン「今のエジプトにそんな財源ないです」
クフ「何をいうか!俺様の時代だと出来たぞ!日給パン三つビール2壷でな!」
ミーニャン「一家の大黒柱がそんな低賃金で働いてたら、家族が路頭に迷いますよ!断固反対します!」

●交渉中にアンデット軍団のレベルを調べさせたら、ほとんどLv1だと判明した。
だって古代エジプトの兵士の大半がヌビア人、エジプト人がリーダーやっていたから、エジプト人そのものは戦闘に向いてない。

●数だけの烏合の衆だと理解したから、冒険者5000に首都のまもりをやらせて、3000の軍勢で突撃
各武将の存在感アピール!
ロンメルちゃん!軍団!突撃してアンデット軍団を分断。
兵へちゃん!狙撃して高レベルのアンデット指揮官を撃破して指揮系統破壊
ルーデル「クフ王を殴りまくって殺害」

●20万の軍勢を撃破したという情報を周りに流しまくって、オスマン帝国に過大評価させて時間稼ぎ。
弱小国が生き残る戦術である。 


 

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●オスマン帝国からの属国欲求
☟どうせ口先だけ口先だけ。はいはい、ワロスワロス。
●エミール君と散歩。
道を歩くだけで、イスラム教徒達が頭を下げてうやうやしく接してくる。

●エミール君、そんなミーニャンの事をとっても慕っている。

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