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ゆっくり戻るよ!

第3話  ヤンデレだって可愛い嫁なのでござるっ!



阿鼻地獄。
それは地獄の最下層であり、無間地獄とも呼ばれる最低の階層である。
途中にある7つの階層全ての苦しみを合わせた1000倍ほどの地獄が待ち受けている。
あまりにも悲惨すぎて、文字で表現できず、聞くことも例える事もできないほどの光景が広がっている場所だ。
触手さんは、上層の大焦熱地獄で少し温まってホカホカしながら、この階層へとやってきたのである。

「快適なサウナーだったでござるっ!
拙者は平気でも、鬼娘達が苦しんでいたから、すぐにこの階層へとワープしたでござるよっ!
嫁達の事を考える良心的な夫でござるっ!」

本来なら侵入者や人間が来るだけで、今までに登場した敵キャラを1000倍パワーアップさせたような強敵達が襲撃してくるのだが・・・全員階層の隅っこに逃げて怯えていた。
別に触手さんに恐怖している訳ではなく、この阿鼻地獄の中心にヤンデレヒロインがいるのが原因である。
もう、1万年ほどずっと狂気を身にまとい、そのレベルをどんどんアップさせているので近付くだけで魂が消滅するほどの狂気に満たされているのだ。
触手さんでも、ちょっと辛いと思うほどの狂気である。

「ミーナちゃんがヤンデレ状態でござるっ・・・!
でも、拙者の愛のある調教で何とかするでござるよっ!
ワープでござるっ!」

触手さんは空間の壁を超え、人間の足で移動するならば1000万年ほどの時がかかる距離を一瞬で跳躍し、ミーナちゃんの近くに降り立った。
そして・・・・・・ミーナちゃんの病んだ狂気ワールドを目撃し、動けなくなるっ!
周りに存在する肉で作られたような壁にぎっしりと文字が刻まれていたのだ!
肉壁を切り裂いて作られて、全ての文字から血がだらだらと溢れているっ!

【御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿、御主人様の馬鹿】【触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに、触手で愛するのは私だけでいいのに】【裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者、裏切り者】

あまりにも狂気すぎて動けない。
これを実行したのが1000年間くらいニャンニャンな関係をやった貧乳のお嫁さんだとわかるので怖い。
ヤンデレじゃなくて、デレデレしてほしい。
美少女は笑顔が似合うのに、近くにいるミーナちゃんの顔は目線が虚ろで病んでいる。
あと、貧乳なところが残念だった。

「拙者は・・・・・愛されすぎるイケメンでごめんでござるっ!
嫁の愛が凄すぎて、どん引きしたでござるよっ!
もっと普通のラブレターにしてほしいでござるっ!」

触手さんは、熱烈すぎる内容の壁文字にもめげず、ミーナちゃんへと触手を伸ばす。
貧乳銀髪美少女エルフ娘のミーナちゃんは、すぐに触手の内部に格納されて、スッポンポンの裸にされるはずだったが、触手の内部で剣を振り回し、盛大に触手の身体を破壊した。
実は触手さんの内部は、美少女を愛するために弱くなっており、内部からの攻撃が弱点なのだ!
鬼娘の角が痛いと思うのも、内部が弱点だからであるっ!

「ぎゃあああああああああああああああああっ!!!!!
痛いでござるうううううううううっ!!!!
ミーナちゃんの愛が痛いでござるよおおおおおおおおっ!!!」

痛みに悶え苦しむ触手さんは、捕えた鬼娘達を潰す前に、次々と触手の外部に吐き出し、謎の白濁な液体に包まれた鬼娘達が場に次々と気絶した状態で落される。
ドビュッビュッと鬼娘達を傷つけないように触手から吐き出したので、触手さんの周りには白濁な液体で包まれた美少女達だらけで大変な事になっていた。
全員花嫁としての修行を受けるために裸になっていたせいで、凄く妖艶な光景である。
そして、5000億人ほどの鬼娘達を解放したあとに、鬼娘を踏み潰さないよう場からワープして、別の場所へと移動する。

(お嫁さん達を愛しながらミーナちゃんを説得するのは無理でござるっ!
1対1で真心と誠意を込めて、ミーナちゃんをお嫁さんにしてあげるでござるよっ!)

触手さんは、内部から破壊活動を繰り返すミーナちゃんを外部に吐き出すために、白濁な液体を体の一部に集中させ、滝のような流れとともにミーナちゃんを外部へと吐き出した。
ミーナちゃんの全身は白濁な液体で染まっているが、この地獄の肉壁そのものがクッションになっているせいでダメージはない。
触手さんはその様子に安心し、説得を開始する。

「ミーナちゃんに再びお嫁さんになって欲しいでござるっ!
触手の中で天国のような心地よさをプレゼントしてあげるでござるよっ!
だから、大人しく拙者の触手の中で1日ほど眠るでござるっ!」

説得と同時に触手をミーナちゃんへと伸ばし、今度は完璧に調教・・・いや、真実の愛で答えるべく、無数の触手が全方向からミーナちゃんを取り囲みながら進んでいる。
しかし、すべての触手が次々とミーナちゃんの神速の剣裁きで斬りさかれ、触手さんの青色の血でミーナちゃんが染まって凄惨な光景になっていた。
触手さんは次々と触手を再生させて、ミーナちゃんを捕まえようと必死になる。
一つでも触手がミーナちゃんに触れれば、そのまま白濁イチャイチャハッピーエンド決定だ。

「ご主人様は私だけの物だよ?だから、殺してあげる。
殺してその身体を抱いて永遠に愛してあげる。
全部バラバラにして、目玉を潰して、脳味噌を取り出して愛してあげるの。」

「ヤ、ヤンデレすぎるでござるよおおおおっ!!!!
昔の可愛い頃のミーナちゃんに戻って欲しいでござるうううっ!!!
今なら、おっぱいボインボインの美少女にして身長100mのお嫁さんになる権利つきでござるよおおおっ!!!」

触手で捕らえようにも、ミーナちゃんの迎撃が早すぎて、すべての触手が切り裂かれて地面に落ちる。
場を青色の血液と、触手が埋め尽くし、触手さんの圧倒的な再生力で新しい触手が生えたりするがこう着状態だった。
触手さんは正攻法でミーナちゃんを調教できないと確信しつつも攻撃の手を緩めず、次々と新しい策が思い浮かび、それを実行していく。
まずは、ラストダンジョンに保管していたミーナちゃんとの思い出の写真100万枚だった。
それを空中に一気にばら撒き、ミーナちゃんが少しでも動揺してくれることを願いながら、言葉攻撃も開始する。

「これは拙者とミーナちゃんとの思い出でござるよっ!!!
ミーナちゃんが拙者を討伐するためにやってきた日に、パーティが全滅して恐怖と絶望で泣いている時の写真とか、拙者とのイチャイチャ白濁生活とかあるでござるっ!
これを見て、拙者のお嫁さんになって欲しいでござるよっ!
ミーナちゃんは貧乳だったけど、とても素晴らしい身体で気分爽快だったでござるっ!」

どの写真も凄く・・・触手さんが大悪党にしか見えない写真だった。
ミーナちゃんが悲劇のヒロインになっている写真ばっかりである。
当時からミーナちゃんが心が壊れて病んでいる事の証明だったのだ。
精神的なダメージを食らったミーナちゃんは、写真を次々とバラバラに切り裂きながら、触手も切り裂くという超絶的な速さでの攻撃を繰り返す。
それぞれの触手がワープしてやってきたりしているが、それすらも空間ごと切り裂いて消滅させるほどに攻撃力がアップしていた。

「ヤ、ヤンデレのレベルがパワーアップしたでござるよおおおっ!!!!
こんなの可笑しいでござるううううっ!!!!
拙者との愛の思い出の日々を忘れたでござるかああああっ!!?!
酷いのでござるよおおおおっ!!!」

「死んで私と一人になろう。
ご主人様は存在しているだけで、可哀そうな女の子を量産しちゃうと思うんだ。
これ以上被害者が増える前に私に殺されて、一緒に永遠を生きようよ。」

「は、発言が可笑しいでござるっ・・・!
殺されたら人生終了なのでござるよっ・・・!
そんなのは受け入れられないでござるっ!
ミーナちゃんは拙者の嫁なのでござるよおおおっ!!!!」

しかし、触手さんの熱き思いは届かない。
言葉ではミーナちゃんの心まで届かないのだ。
届ける方法はただ一つしかない。

「拙者の触手は世界一快楽を与えられるエリート触手なのでござるよおおおおっ!!!
拙者に愛せない女の子は誰一人存在しないのでござるうううっ!!!!」

触手で滅茶苦茶に愛しまくる事でしか、触手さんは女の子を愛せないツンデレだからだ!
普通に触手で攻め込んでも、剣で切り裂かれるだけなら、迎撃できないように地獄の大地そのものを消滅させればいいっ!
剣はちゃんとした足場がなければ、その威力を発揮できないっ!
すべての触手が膨大なエネルギーを溜め込んで発光し、地獄の大地を破壊しようと解き放つっ!

「超大魔王ビームなのでござるよおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」

場は光の奔流が埋め尽くした。
見るだけで失明しそうな光と熱量にミーナちゃんは目を閉じ・・・地面が10万km単位で消失して、ミーナちゃんは奈落の底へと転落する。
空を飛ぶ手段を持っていないミーナちゃんは、そのまま落下し、上から宙を飛んで迫ってくる触手さんから逃げられないっ!
触手を足場にしようにも、その触手は上から迫っているので絶望的だ!

「拙者のスーパーウルトライチャイチャタイムの始まりなのでござるっ!!!!!!
ミーナちゃんは拙者のお嫁さんとして身体を大改造して、おっぱいボインボインの究極美少女に生まれ変わるといいでござるよおおおおっ!!!!!」

「ご主人様ぁっ!そんなとこに触手はらめぇっー!」

ミーナちゃんの身体を触手が完全に拘束し、剣をワープで別の場所へと移動させて、抵抗の手段を封じた。
ここから先は、二人が仲良くなるための夫婦の時間という奴である。
ヤンデレヒロインだって、そのヤンデレとしての戦闘力を封じた形で愛し合えば調教・・・いや、普通に恋人のように夜の営みができるのだ。
触手さんの執拗な愛を受ければ、ミーナちゃんは仲直り以外の選択肢を選べない。
もう、銀髪巨乳美少女エルフ娘として生まれ変わるしかないのだ。





触手さんはヤンデレヒロイン特有のBADENDを見事に回避し、鮮血の結末をなくしたのである。
本人の自我崩壊ENDすら、執拗すぎて困る触手での愛で人格を塗り替えて、回避したのだ。
触手さんなら、かの有名なヤンデレ四天王ですら攻略できるっ・・・!
嫁にできないヒロインなんて存在しないのだ。


ちなみに、この方法でヒロインを攻略する触手さんの事を世間では、洗脳系悪質ハーレム主人公と呼ぶ。

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