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ゆっくり戻るよ!

第6話  実はこれは雑魚戦という名前の通常戦闘でござったでござる


触手さんの思考は、次の瞬間に絶対に死ぬというほどのピンチに陥った事により、思考が100万倍走加速し、今までの思い出を思いだしていた。
触手として、この世に誕生し、産んでくれた母親が可愛すぎてムラムラして、最初の嫁にした記憶。
その母親の巨乳の優しいぬくもりが暖かくて、大勢の巨乳美少女達を嫁にし、幸せにするという人生目標。
幸せにした嫁達の事を死んだ後も忘れないようにパンティーをコレクションするようになった・・・趣味。
そして、ハイエルフの女勇者ミーナちゃんとの長い長いラブラブカップル生活。
次の嫁である天使ちゃんの身体を使って、色んな服をワープを使って着せ替えした懐かしい記憶。
ワープで元の世界にいる美少女10億人のパンティーを一晩にして全部盗み、ギネス記録を更新し、パンティータワーを製造した・・・

「ワ、ワープという手があったでござるよおおおおおっ!!!」

触手さんは、周りが絶望的なほどに圧倒的な火力に囲まれ、後、0、0000001秒思いだすのが遅かったら、人生終了していたが、勘でワープが使用できると理解し、ワープを実行する。
全長100kmの触手さんの巨体が場にいなくなった事で、ブラックホールがほとんどの攻撃を飲みこんで消失し、オーク達は攻撃目標が死亡したと誤認していた。
だがっ!次に現れた場所が場所だったので、オーク達は大ピンチに陥るっ!
超機動要塞の内部に触手さんが出現しちゃったのだ!
うっかり、座標も碌に把握せずにワープしてしまった触手さんのせいで、超巨大機動要塞は内部から破壊される事になるっ!
膨大な年月と予算っ!10億の軍人っ!それらを乗せた全長1万kmの超巨大機動要塞は外部からベキベキのボコボコに破壊され、オーク達は逃げる事もできないっ!
ただ、悲鳴をあげて死ぬ瞬間を待つだけだっ!

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ひ、酷いブヒイイイイイイイイイイっ!!!!!!
こんなに簡単に攻略されるなんて酷過ぎるブヒイイイイイイイイイイイイイっ!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

「ゆおおおおおおおおおおっ!!!!!!拙者の天使ちゃんを寝取ろうするゴミは虐殺でござるううううううっ!!!!!
内部から徹底的に破壊してあげるでござるよおおおおおっ!!!!!!
ワープも使えるようになった拙者は、全ての戦略を覆す圧倒的なイケメンなのでござるううううっ!!!!」

超巨大機動要塞の内部で、触手さんは大魔王ビームを乱射し、艦隊すらも100万隻単位で壊滅させるエネルギーの奔流によって、一気に超巨大機動要塞は全体で誘爆を開始したっ!
星を幾つも潰して作った要塞が爆発によって部品がとびまくり、周りにある100億隻の艦隊まで巻き添えにするっ!

「「「「「「「「「「「「「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああっ!!!!
回避するブヒイイイイイイイイっ!!!!回避いいいいいいいいいっ!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」

膨大な部品が銃弾となって弾け、少なくない数の艦艇が宇宙のゴミへと変貌した!
オーク達は少しでも惨劇の場から遠ざかるために、場を離れようとするが、戦場に新たな敵勢力が出現するっ!
なんとか生き残っていた50億隻のモヒカン達の艦隊だっ!
混乱状態のオーク達がいる状態で運良く戦場に出現したことで、そこを突く事ができるっ!

「「「ヒャッハー!豚は虐殺だぁっー!」」」
「「「ヒャッハハハハハっ!要塞が爆発炎上してやがるぅっー!なんて最高な気分なんだぁっー!」」」

回避行動中の艦隊に襲い掛かり、更に戦場を大混乱させてしまうっ!
損害を全く気にせずに、戦場へとどんどん突撃しながら核融合弾を発射し、ビームを乱射するモヒカン達の艦隊のせいで、戦場は泥沼の乱戦状態になりつつあった。
乱戦になれば、死亡しても蘇生される事を知っているモヒカン達が有利であり、組織的に戦えなくなるオーク達には圧倒的に不利だ。
何とか態勢を整えなおそうと、各地の安全地帯に艦隊を集結させ、オーク達がそこから反撃しようとするのだが・・・触手さんのことを忘れていたっ!
超巨大機動要塞は、先ほどの攻撃で誘爆だけで全損状態に陥り、触手さんが装甲版や機械を全部破壊して、外部へと出てきてしまったのであるっ!

「ゆおおおおおおおおおおおおっ!!!!何処にも天使ちゃんがいなかったでござるううううっ!!!
きっと帝都惑星にいるでござるよおおおおっ!!!!
・・・進路妨害をするなんて邪魔でござるうううっ!!!オークは死ぬでござるよおおおおおおっ!!!!」

触手さんの膨大な数の触手が光を灯し、一気にそのエネルギーを解放して進路上にいる敵艦隊を攻撃する。
元々、散開陣形の艦隊を100万隻単位で削れるビームという事もあり、散開陣形をとっていなかったオーク達は1億隻単位で宇宙の藻屑となってしまった。
装甲は一瞬で融解し、膨大なエネルギーを持つビームは、通りすぎた後も普通に180度曲がって艦隊の後ろから攻撃を加えるので、絶対に逃げられない。
触手さんは戦場にすっぽりと空いた穴を一気に抜け、天使ちゃんとの感動の再会を演出するために何をするべきか頭の中で考えていた。

(まず、天使ちゃんを寝取ろうとする豚の皇帝を制裁するでござるっ!
それから拙者の触手で慰めてあげて、久しぶりにスッキリー爽快なラブラブな時間を過ごすでござるよっ!
ワープは無粋なのでやらないでござるっ!)

触手さんの身体は帝都惑星へとグングン近づく、地球と同じく青くて綺麗な星であり、地表の半分を都市で埋め尽くしていた。
天使ちゃんと心で繋がっているおかげで、場所は何処なのかすぐわかる。
全長1000kmの超巨大建造物・・・皇帝宮殿の皇帝の寝室に天使ちゃんがいることが触手さんにはわかるっ!
瞬時に巨体を皇帝宮殿まで移動して絡みつかせ、建造物の各所を触手でぶち抜いて、内部の捜索を開始したっ!

「オークの豚顔だらけでござるっ!天使ちゃんのいる場所が奥にありすぎて遠いでござるなっ!」

遠いといっても触手さんの手・・・いや、触手にかかれば3秒もかからないっ!
触手さんは見つけたオークを全て殺害しながら、天使ちゃんがいるであろう寝室へと続く巨大な扉を破壊するっ!
そして、触手さんは驚愕の光景を目撃することになった!

「らめぇっ・・・そんなに腰を押しちゃ・・・らめぇなのぉ・・・ブータはマッサージが上手すぎるよぉ・・・もう・・・らめぇっー!また感じちゃうっー!」

「ママの肌は最高ブヒイイイイっ!!!!いつまでも触っていたいブヒイイイイイイイイっ!!!」

普通に豚顔の皇帝陛下が、上半身裸の天使ちゃんの上でマッサージっ!をやっていただけだった!
皇帝陛下は、天使ちゃんの妖艶さに興奮し、はぁはぁと激しく呼吸しているところが犯罪的な光景に見えるがセーフであるっ!
触手さんは、天使ちゃんが悲劇のヒロインになっていると期待していたのに、現実は普通だった。
しかも、この豚が天使ちゃんの実の息子っぽい言動なので、触手さんはどうすればいいのかわからなかった。
というか、ドアを破壊しても二人の世界に浸っているので、触手さんは辛い。
10分ほど経過してから、天使ちゃんが触手さんの存在に気がつくほどに辛い。
でも、久しぶりの超絶美少女な天使ちゃんに出会えて、触手さんは少しだけ元気がでる。

「あ、ミーちゃんだっ!
ほら、あれが僕のご主人様のミーちゃんだよ!」

「ブヒ?・・・宇宙怪獣ブヒイイイイっ!!!!
こんなところまで攻め込まれたら、帝国はおしまいブヒイイイイイイイイイイイイイイっ!!!!」

皇帝陛下は何故か逃げ出し、場には天使ちゃんだけが残されていた。
触手さんは、天使ちゃんがどんな状況でもマイペースすぎる所に恐ろしさを感じながら、イケメンっ!ぶりを発揮しようと触手を引き締めて

「拙者は、天使ちゃんを救いにきたでござるっ!
500年前の誓いを果たしにきたでござるよっ!
ゲスなオークは全て殺害して、ここまでやってきたでござるっ!」

「・・・え?ぜ、全部殺しちゃったの・・・?」

「そうでござるっ!
立ちふさがるオークは全部殺してここまでやってきたでござるっ!
天使ちゃんがどんな酷い目にあっているのか大変で夜もムラムラして眠れなかった500年でござったよ!」

触手さんは元気満々である。このまま宮殿で久しぶりの夫婦の営みを繰り広げようと、次々と触手を寝室までのばしまくり、天使ちゃんの美しい肢体に触れようとする。
しかし、天使ちゃんは腕がプルプルと震えており、触手の一つを口元まで寄せて、舌で愛撫・・・いやガブリっ!と噛みついたっ!

「ミーちゃんの馬鹿ぁっー!
ここのオークさん達は、ミーちゃんみたいにエッチな事はするけど、根は善良なのに・・・酷いよぉっー!」

泣きながら、噛みついてくる天使ちゃんにどう対応すればいいかわからなくなった触手さん。
でも、触手の底から湧きがあるようなムラムラが抑えきれず、いつも通りの回答を出すっ!

「大丈夫でござるっ!天使ちゃんは錯乱しているだけでござるよっ!
拙者の増えて増えまくった触手で、再調教・・・いや、1年ほど念入りに愛してあげるでござるっ!
天使ちゃんは、オークのゴミどもに集団レイプされて調教されてしまったに間違いないでござるよっ!
そうときまったら、久しぶりの夫婦の営みといくでござるよおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!!
拙者のウルトラスーパーな触手を全身で感じ取ってほしいでござるううううううううううううううううううううっ!!!!
全身が白濁になっても愛することを止めないでござるよおおおおおおおっ!!!!
とても興奮してきたでござるううううううっ!!!!」

「いやぁっー!こんなとこで触手はらめぇっー!
ミーちゃんは私の話をどうして聞いてくれないのぉっー!」

ここからは天使ちゃんと触手さんのとても大人な時間だ。
1年ほどみっちりとネチネチと夫婦の営みという奴を繰り広げるのである。
天使ちゃんがオークとの共存とか、そんなことを言いそうな雰囲気だったが、既にオークを殺し過ぎているので、このまま皆殺しか奴隷にする以外の道がない。
触手さんは、自慢の大魔王頭脳っ!でそれを導き出し、天使ちゃんが苦しまないように気持ち良くしてあげているだけなのだ。
大魔王と対等な勢力なんていらない。大魔王とはそういうものなのだ。
決して、500年間分の性欲を晴らしたいとか、そんなことが理由じゃないのだ。





そして、触手さんも忘れている事だろうが、各階層を攻略するとフロアボスという強敵が出現する。
今までの戦いすら生ぬるいと思わされるほどの圧倒的な強敵であり、この宇宙の全ての戦力を集めようが、触手さんだろうが、まともに戦えば絶対に勝てない本当の敵が出現しようとしていた。
女神様は、天界から触手さんと天使ちゃんの夫婦の営みを軽蔑して見ながら、触手さんの終焉を見つめようとしている。
今の触手さんに近付くと進化しちゃったワープで、女神様の所まで来られてしまうので、今回はフロアボスの説明は一切なしでの真の絶望との戦いだ。





あとがき

(´・ω・`)よく考えたら、今まで普通の通常戦闘ばっかりだった。

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