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ゆっくり戻るよ!

ブータ大銀河帝国の辺境の辺境の地で発生した触手さんによる大量虐殺は、その周辺の星系でも実行された。
造船所も強奪して船の数を150万隻に増やし、楽しく数の暴力で蹂躙していったのである。
しかし、辺境エリアは450万隻の艦隊を動員し、虐殺を繰り広げる触手さんの軍勢を撃滅しようと進軍を既に開始していた。
戦力差は約3倍。これは絶望しかないといっていいもほどに数に開きがある。
兵站の面でも国内という事もあり、ちゃんとした輸送路があるので万全だ。
触手さんの軍勢がほとんど現地調達で何とかしている所から考えてもオーク側が圧倒的に有利だ。
実際に触手さんと交戦した艦艇が逃げ切ったせいで、あの理不尽なワープ攻撃対策も施す事もできたので、普通に考えたら触手さん側に勝ち目はない。









第2話  絶望的な作戦会議でござる。
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「戦争で一番必要なのは数ブヒィ。
戦力の集中とか言ってるけど、圧倒的な数さえあれば、素人でも勝てるブヒィ。
と、軍事の教科書に書いてあったブヒィ。」

ブータ大銀河帝国皇帝ブータ・ブルンガルド2340世
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触手さんは、450万隻の軍勢に対処するために作戦会議を開いていた。
旗艦の一部から触手をシュルシュルと忍ばせて、1本の触手だけで参謀モヒカン達や、天使ちゃんとともに作戦会議している姿はシュールである。
しかも、天使ちゃんが大事そうに触手を片手で持って、ニコニコと笑っているおかげで妖艶さを醸し出していた。
そのまま天使ちゃんは、三次元モニターと呼ばれる360度全てを表示できる特殊なモニターを宙に表示し、現在の状況を説明しようとしている。
モヒカン達にやらせると、触手さんが激怒して潰してしまうので、可愛い女の子がやってくれないと駄目なのだ。

「現在の状況は、3倍の敵戦力が遠方からこちら側にやってきています。
何故か分かりませんが、戦力を4つにバラバラにして、進軍しています。」

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●     ●       ●        ●
↓     ↓       ↓        ↓




         ☆    §

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● 敵        ☆味方    §ミジャグジ   
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触手さんは、このモニターを見て瞬時に状況を理解した。
オーク達が、こんな風に分散してやる事がなんなのか簡単に予想がついたからである。

「オークは天使ちゃんを凌辱・輪姦するために分散しているのでござるよっ・・・!
これは集団レイプの時の散開陣形なのでござるっ・・・!とんでもないゲスでござるっ・・・!
拙者は絶対にお嫁さんを守るでござるよっ!」

天使ちゃんは、触手さんの言葉で顔を薄っすらと赤らめてドキドキしているが、オーク側は触手さん達を一隻残らず皆殺しにするために艦隊を分散し、包囲しようとしているだけである。
断じて、天使ちゃんを白濁な凌辱エロゲーヒロインにするために、こんな事をしている訳ではない。
だが、この場での一番偉いのは触手さんなので

「この陣形から逃げようとしても無駄でござるっ!
絶対に追いつかれて美少女は凌辱されていたでござるっ!
ここは、先手をとって突撃して各個撃破するのが最良なのでござるよっ!」

触手さんがモニターのスイッチをポチポチと押し、モニターの画面が入れ替わった。

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●     ☆ §→    ●      ●
↓                     ↓


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「こうやって、中央の敵艦隊を拙者と共同で撃滅して、残りを各個撃破するのが最良でござるっ!
これなら天使ちゃんが誘拐されて、集団レイプされる危険性はないのでござるよっ!
あと、艦隊の方は天使ちゃんに率いてほしいでござるっ!」

モヒカン達はなんとなく、作戦がとても有効的な物で勝率が高いと理解したが、指揮をするのが可愛らしい超絶美少女だったので少し不安だった。
毎日のように触手さんの相手をしているから、夜の技的な意味では評価しているが、元はニート天使だったので、それ以外はあんまり評価されていない。
しかも、天使ちゃんが元気溌剌で見惚れるような素敵な笑顔で

「僕、槍や弓で闘う戦国シミュレーションゲームで天下を統一した事があるから大丈夫だよ!
確か女武将が負けると、白濁でエッチな事になるんだよね!」

モヒカン達を逆に不安にさせる内容だった上に、肝心のゲームの内容が普通にエロゲーである。
だが、天使ちゃんは触手さんが溺愛している嫁なので、最高権力者の次に権力があり、モヒカン達は素直に従うしかなかった。

「「「「「「「「ひゃ、ヒャッハー!て、天使の姉御のそんなところに・・・し、痺れるっー!あ、憧れるっー!」」」」」」」」

「えへへへへっ!僕の天才的な指揮を見せてあげるよっ!
ニートしていた頃は、毎日のように戦略シミュレーションゲームや、恋愛ゲームをやってたの!」

兎にも角にも、艦隊決戦が始まろうとしている。
触手さんの戦力は、150万隻+大魔王ミジャグジ本人。
オーク側の戦力は、450万隻+各地から次々と合流してくる艦隊。
モヒカン達は自分達の全滅を覚悟していた。

(((((こ、これが死亡フラグっていう奴かぁっー!なんて絶望的な状況なんだぁっー!
大魔王様のワープ攻撃も封じられている時点で絶望だぁっー!
でも、天使の姉御が可愛すぎるっー!そこに憧れるっー!こんなお嫁さんが欲しいっー!ヒャッハー!)))))









あとがき


(´・ω・`)なんて絶望的な状況なんだぁっー!これは絶望だぁっー!

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