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ゆっくり戻るよ!

天使ちゃんの指揮の元、モヒカン達率いる150万隻の艦隊は作戦通りに戦う事になった。
3倍相手の敵戦力に対し、各個撃破を仕掛けるという絶望的な状況ではあるが、触手さんが生き残れば全軍復活可能なので、モヒカン達は相変わらず命知らずである。
ただ、今回は全滅するだろうなーという思いを抱いているだけだ。
天使ちゃんの可愛らしい癒しの天使ボイスで命令される事だけが、唯一の救いである。

「よぉーしっ!僕頑張って、ミーちゃんに褒められるように頑張るよぉっー!
えーと、遠距離攻撃って近接攻撃よりも弱いけど、その分便利だったよね?
んー!よくわかんないからどんどん撃ってどんどん突撃しちゃうおうっー!」

「「「「「な、なんて素晴らしい指揮なんだぁっー!こ、これは・・・ぜ、絶望・・・いや、可愛いぜぇっー!
天使ちゃんの指揮は癒されるようだぁっー!ひゃ、ヒャッハー!」」」」」

戦略シミュレーションでは、弓はバランスを調整するために、攻撃力低め設定がされている事が多いが、そんなマニアックで野暮なツッコミはモヒカンさん達は誰もしなかった。









第3話  各個撃破作戦でござ・・・絶望の包囲戦でござるっ!

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「大軍は小手先の策など必要ないブヒィ。
ただ正面から数の暴力で潰すだけで勝利できるブヒィ。
小手先の策は弱者の戦術ブヒィ。」

ブータ大銀河帝国皇帝ブータ・ブルンガルド2340世
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敵艦隊450万隻との交戦まで、後もう少しという所まで迫っていた。
幸いにも、敵は他の艦隊との合流が間に合っていないようで、当初の予定通りの3倍の戦力差で絶望的な会戦をやれそうである。
各個撃破するにしても、4分割された敵艦隊をそれぞれ壊滅させた上で、他の艦隊と効率よく交戦しないといけないので、時間に厳しすぎる戦いだ。
僅かなミスが艦隊の壊滅に繋がるほどに難しい。

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●     ●       ●        ●
↓     ↓       ↓        ↓



         ↑    ↑
         ☆    §

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まず、天使ちゃんが突撃命令を下した事で150万隻の味方艦隊と、触手さんがそれについていくようにグングンと、敵の中央艦隊を撃破するべく移動する。
念のために、敵艦隊の情報を遮断する物資を戦闘機などでばら撒きながら、敵艦隊が連携を取れないように行動している所が几帳面だ。

「どんどんいっちゃぇっー!ミーちゃんのハーレムのために僕も頑張るよぉっー!」

お互いに宇宙を埋め尽くしそうなほどに大規模な艦隊がどんどん距離をつめている。
しかし、お互いの艦隊が射程距離に入る前に、敵の中央艦隊が反転して、後方へと移動していった。
まるで、触手さん達を誘いこむような感じで移動し、3時間も経過する頃には半包囲されているっ・・・!

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         ●       ●
                   
   ●→                  ←●
         ☆    §






              ●
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3倍の敵艦隊に半包囲された状態での攻撃が始まった。
装甲板からビームやミサイルを発射するための穴が開き、次々と宇宙を染め尽くすような攻撃の雨がやってくる。
ちゃんと後ろへと逃げれるように敵艦隊が退路を残している所が鬼畜だ。戦場で一番被害が出るのは撤退する時なので、包囲をやらずに半包囲である。
いや、レーダーをよく見ると、後方にも敵艦隊100万隻の影がある。確実に皆殺しにするための包囲陣になっていた。
一方的に味方の艦艇が宇宙の塵となる光景が繰り広げられ、天使ちゃんも、この状況をピンチだと思ったのか

「突撃っ!全艦隊突撃するよっー!
僕がオンラインゲームやっていた頃は、全軍で前線に突撃すれば、どんな状況でも勝利できたよ!」

「「「「「「「「「「「「「ヒャッハー!豚は虐殺だぁっー!」」」」」」」」」」」」」

150万隻の艦隊と触手さんが突撃を実行する。何故かモヒカンの士気は死兵状態のバーサーカーモードだった。
3倍の敵艦隊による圧倒的な弾幕を突撃する艦隊が受ける事で、艦艇が攻撃を浴びて爆発して急速的に数をすり減らす。
このままでは全滅するしかないが、突撃する以外に勝機がないと理解したモヒカン達がひたすら自殺同然の突撃をやってくれているので、敵中央艦隊にも被害が続出し、艦隊に綻びがでてきた。
そこに向けて全力で突撃を実行する味方艦隊は、攻撃をしながら特攻までやる事で、道を犠牲をもって切り開く。
触手さんもビームを乱射して、数十隻単位で撃沈し、戦場を縦横無尽に活躍してくれる事で敵艦隊は混乱している。

「ゆおおおおおおおおおおおっ!!!!!お嫁さんを守るために拙者は頑張るござるよおおおおおおっ!!!
拙者の触手は、美少女を守るための正義の触手なのでござるううううううっ!!!!!
天使ちゃんの身体を好き勝手していいのは、拙者だけなのでござるよおおおおおっ!!!!
・・・か、数が多すぎるでござるうううううっ!!!!きりがないでござるよおおおおおっ!!!!」


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         ● ☆    § ●
                   
       ●→          ←●
         


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数を150万隻から50万隻まですり減らすほどの壮大な大突撃によって、敵艦隊を突破する事に成功し、モヒカン達はそのまま全速力で宇宙を駆け抜けていた。
天使ちゃんからの次の命令がないので、真っ直ぐ進む事しかできない。
そして、肝心の天使ちゃんは、旗艦が大破して動けなくなり、巨大な白旗を旗艦の外からパタパタ振って可愛らしく降伏している。
オーク達は、人間の女性に欲情する事ができるので、人生で初めて見る超絶巨乳美少女天使ちゃんの可愛らしさによって降伏は認められ、次々と敵艦艇が大破した旗艦に隣接し、天使ちゃんはオーク達の捕虜となってしまった!
触手さんは、天使ちゃんがいない事に気がつくが、圧倒的多数の艦隊のせいで近付こうにも回避するのが精一杯であり、モヒカン達は既に戦場の遠くまで遠ざかっているので、逃げようにも逃げられない。

「このままじゃ天使ちゃんが、オーク達に調教されてオークのお嫁さんになってしまうでござるよおおおおおっ!!!!!
天使ちゃんの身体が危ないでござるううううっ!!!!!
でも、弾幕が凄すぎて近づけないでござるよおおおおおっ!!!!!」

触手さんは悲しそうだった。戦場に天使ちゃんを連れてきて楽しんでもらおうと思ったら、白濁な悲劇のヒロインになりそうな展開である。
触手さんの脳裏では、現在進行形で集団レイプされて全身を汚されている天使ちゃんの淫乱な姿が映し出されるほどに、大好きな女の子のピンチに焦燥感を感じていた。
元の世界で誘拐された美少女達の結末を知っているが故に、触手さんは天使ちゃんを救出しようと全力で宇宙を駆け巡る。
だが、宇宙を染め上げる圧倒的な大火力の前に回避行動を自然にとってしまい、全く近付く事ができなかった。
そんな大慌ての触手さんの心に、現在捕虜になっている天使ちゃんの心の声が届く。
1000年間ラブラブカップルをやっていたおかげで、魂同士で会話できるほどに二人は仲がいいのだ。

【ミーちゃん、オークさん達と楽しく会話してたら、帝都オーブィンって場所に護送されるらしいの。
ちょっと1人で旅行を楽しんでくるね。ミーちゃんはそんなに心配しなくても大丈夫みたいだよ。】

天使ちゃんはいつも通りの癒しボイスで普通だった。
だが、触手さんからは、この声だけで

「た、大変でござるううううっ!!!!天使ちゃんが拙者を逃がすためだけに、オーク達に凌辱されながらも必死に冷静さを装って、拙者に戦場から逃げろといっているでござるうううっ!!!!
とても健気な天使ちゃんの必死な声に興奮・・・いや、感動しちゃったのでござるよおおおおっ!!!!!
拙者は天使ちゃんが白濁な悲劇のヒロインになっても、変わらずに愛し続ける事をここに宣言するでござるよおおおおっ!!!!
拙者の愛は世界一、いや、宇宙一なのでござるううううっ!!!!!
天使ちゃんのGカップの巨乳も、縞々パンティーも生々しい太股も、全部が拙者の物なのでござるうううっ!!!!
オーク達に凌辱されようが、それは変わらないのでござるうううっ!!!!!
いつの日にか、必ずオークを制裁して、天使ちゃんを取り戻すでござるよおおおおっ!!!!」

触手さんは絶望的な戦場を涙を流しながら離脱した。
天使ちゃんが凌辱エロゲーヒロインになってでも、触手さんを逃がそうとした献身的な犠牲を無駄にしないためにだ。
そして、実際の天使ちゃんは、大勢の武装したオーク達に取り囲まれて

「え?武装していると危ないから裸になってほしいのっ・・・?」

悲劇のヒロインになるかどうかは、まだ分からない中途半端な状況だった。
何故なら、オーク達はモヒカン達にも裸になるように要求し、銃を突き付けているのである。
捕虜の武装を完全に奪い取り、ちゃんと拘束するために必要な措置をやっているだけだった。
ただ、天使ちゃんの周りにだけオークの数が多く、欲情を籠めた視線で天使ちゃんの美しい肢体をジロジロと眺めている。
男なら惹かれるであろう黄金のような髪、Gカップの魅惑的な巨乳、服の中に隠された究極の美少女ボディ・・・そんなことをオーク達は想像していた。
モヒカン達には事務的に対処しているが、天使ちゃん相手にはスケベ心が満載だったのだ。

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「大丈夫ブヒイイイイ!
決して暴行を加えたりしないから安心するブヒイイイイっ!!!!!
武装を完全に排除するために、裸になってもらうだけブヒイイイイっ!!!!!
俺達は軍人だから、女性への暴行とか、レイプとか、禁止されているブヒイイイイっ!!!!
だから、安心してさっさと脱ぐブヒイイイイイイイイっ!!!!自分で脱がないなら俺達が親切に脱がしてあげるブヒイイイっ!!
決して、あなた様が可愛すぎるから、こんなに興奮している訳じゃないブヒイイイイイっ!!!!!!!!
もう、我慢なんてできないとか、そんなことないブヒイイイイイイっ!!!!!!!
淑女には優しくしろと親から教えられているから、集団レイプなんか絶対にしないブヒイイイイイイっ!!
ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイっ!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

肥え太った豚達が、美少女を囲んでいる姿は完全に犯罪チックではあるが、今まで軍人をちゃんとやってきた連中なので、天使ちゃんの貞操は・・・30%くらいの確立で大丈夫そうである。
この場で起こった出来事は、オーク達と天使ちゃんだけの秘密の話なのだ。








ちなみに、この戦場にいるオークの数は25億匹である。







あとがき

(´・ω・`)ハーレムを築こうとしたら、お嫁さんが減った。



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