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序章「破滅の国」
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王は重い罰を求める。
処刑方法が残酷であればあるほど、人々は恐れおののき、王の支配は不動のものとなる。
織田信長――謀反を起こした男の一族郎党を皆殺し。
ワラキア公――2万人のオスマン兵を串刺しにして、生き地獄を味わせた。
ファラリス王――銅製の雄牛の内部に、罪人を閉じ込め、火で炙って絶叫を楽しんだ。
ならば……禁断の兵器『核爆弾』を使った豚に、王はどのような末路を用意する?
答えは――

「これは私からの贈り物だ。存分に味わいたまえ、オロ皇帝」

指がパチンっと軽やかに鳴り響く。
異世界の空を、星が流れた。
たくさん、たくさん、星が流れる。
星は、轟音とともに空を切り裂き、圧倒的な質量と速度で大地を破壊尽くした。
この絶望的な光景を、間近で見た皇帝は

「き、貴様!?正気か!
俺を殺せば連合は黙ってないぞ!?」
「この結末は貴様が選んだ選択だ。
愚かな選択をした事を悔いるが良い……豚の王よ」

答えるのは不気味な紅いスーツの男、顔に銀色の仮面を付けている。
――指が再びパチンッと鳴った。
星が流れる。大地に消える。
全てを破壊する衝撃波は砂埃をまとい、高層ビルも、都市も、国も、皇帝ごと飲み込んだ。
この日、人口220億を誇った大帝国の中枢は痕跡すら残さず……消滅した。
ただ、ひとり、笑うのは

「これが愚か者の末路か。
……こうはなりたくないものだな」

紅いスーツの男。


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