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3国外目  山賊オーク達の世界




皆さんは、オークという生き物を知っているでしょうか?
豚の顔を持ち、人間よりも遥かにパワーを持つ人型の亜人(人間と似て非なる生物)の事です。
この種族の特徴として、オークは♂しか産まれず、繁殖するために遺伝子的に近い人間の♀を誘拐し、無理やりお嫁さんにして、死ぬまでひたすら繁殖行為に励み、大量に子供を作らせる事で世界的に有名なのです。
一度、オークが大量繁殖すると、人間の国を圧倒的な物量で滅亡させてしまった例もあるくらいに繁殖力が強くて危険です。
無論、このような、人間にだけ極端に有害な生物が自然発生する訳がありませんから、人間を効率よく長期的に苦しめるための生物兵器なのだと、最近では認知されるようになりました。
何処の国がオークを開発したのかは分かりませんが、迷惑ですよね。

「「「ブヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!
女の子は全て、俺達の嫁ブヒイイイイイイイイイイ!!!!!」」」」」






なぜ、このオークの話をするのかというと、エルフのラッキーが、人里から遠く離れた森の中にある道を歩いていたから、オークの山賊団に目をつけられてしまったのです。
ラッキーの見た目は、若々しい人間の10歳の女の子に見えるから、オークからは繁殖対象として見られています。
オーク山賊団の数はざっと100匹。
人間の旅人や行商人を殺して奪った小銃で武装し、ラッキーに気づかれないように森の中を移動して包囲しようとしていました。
オーク達はとても楽しそうです。
最近は、人間の武器が発展しすぎて、オーク達はこういう人里から遠く離れた場所においやられて不自由をしているから、若い女の子は貴重でした。
若い美少女は喉から手が出るほどに欲しい人材(嫁)なのです。
絶対に逃がす訳には行かないので、オーク達は森に包囲網を敷き終わってから、茂みから飛び出して、ラッキーに襲いかかりました。
豚顔を喜びに染めて、久しぶりの溜まりに溜まった下半身の欲望を解放できるチャンスなのです。
さて?オーク達はラッキーをお嫁さんにして、幸せな結婚生活を送れるでしょうか?
答えは続きをご覧ください。

「ぶひぃー!俺達の嫁になれブヒィー!
あれ……?おでの……顔が真っ二つ……?」

最初のオークは、ラッキーに近付こうとしたら、魔法で作り出した風の刃で豚顔を真っ二つにされて死にました。

「「「「「「「ぶひ?」」」」」」」」」

次は、仲間が瞬殺されて茫然としている10匹のオークの首が、風の刃で切断されて身体から落ちて死にました。

「ぶひぃー!仲間の犠牲は無駄にしないぶひぃー!」

1匹の勇敢なオークは、ラッキーに近付いて抱きつく事に成功しましたが、抱きついたのは若々しい肌じゃなくて風のバリアーです。
この風のバリアー、台風クラスのエネルギーを圧縮して回転させている代物なので、オークは瞬時に粉々になりました。
残りの88匹のオークは、ラッキーの魔法で空気から作り出された毒ガスが周りに流されたので、既に死んでいます。


オーク達は、ラッキーをお嫁さんにする事に失敗して、永遠に動かなくなったのです。
ああ、なんて不幸なのでしょうか。
弱いとは悪い事なのですね。
強くないと、幸せを掴み取る事は出来ないのです。
あと、オーク達に足りないのは運でした。
ラッキーがたまたまここを通りかかるなんて、オーク達は運がないですよね。







オーク達を皆殺しにしたラッキーは、次の人間の国はどんな国なのかな?と楽しみにしながら、何事もなかったように道を歩きました。

「ラッキー!?これだけ死体を作ってノーコメントは駄目だよ!」

「オークは見てもつまんない。
豚肉料理にして食べる?」

エルフは光と水があれば、生きていける生物なので100匹のオークの死体は放置され、この地域の治安が良くなったそうです。
オークの嫁になりたがる人間の♀は滅多にいないので、オークの婚活は命がけで大変です。





3国外目  山賊オーク達の世界
おしまい。






あとがき
書いたら・・・すぐにオーク全滅した。
スペックが高すぎるロリババァだよ・・・。

 

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●オーク山賊団の説明

●うほ、良い幼女

●襲うぶひぃー

●返り討ちになっておしまい。

●弱いのが悪い。くすくすくす。


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