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ゆっくり戻るよ!


演説している可愛いクーニャちゃんの姿を見るだけで、俺は興奮する。
100人くらいいる男達に首輪をかけて、高圧的な口調で怖い内容を喋っていて、実に愛らしい。
昔、俺と会った時と変わらないままだ。
あれを怖がるなんてとんでもない。むしろご褒美だろう。

「死ねっ……!死ねっ……!無能は死ねっ……!
死にたくなければっ……!仕事を達成せよっ……!
それだけが生存の道っ……!有能である事を証明しろっ……!」

【あれを見て、そう思えるあんたを見ると、大物に見えてきて不思議だわ。】

これが怖いオッサンならともかく、可愛い銀髪の美少女の発言だから可愛いだろ。
なんで、他の男達は泣いたり、恐怖してるのかわからん。
きっと、今日も履いているパンツも縞々なツンデレ娘だぞ。
昔、毎日スカートをめくって見て確認したから間違いない。

 

 

 

第2話  特別な部屋へようこそっ!
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「Eランク冒険者は10人部屋っ……!お互いに協力して仕事を達成するがいいっ……!
そうしてっ・・・!協調性を学べっ・・・!
一人で出来ない事はっ……!皆でやればできるっ……!
出来なければ死ぬっ……!情け容赦なく死ぬっ……!」

by  冒険者のチームワークを重要視するギルド長
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クーニャちゃんの演説が終わった後、俺を含めたEランク冒険者は住む部屋に案内されるようだ。
屈強な体格をスーツに隠してるであろう黒服達が、この大部屋にいる男達をどんどん連れて行く。
だが、1人だけ従わない奴がいた。
顔を怒りに歪めている50歳くらいのオッサンだ。無言で立ち上がり部屋から逃げ出そうと走っている。
他のEランク冒険者も、それに釣られて逃げ出しそうになるが、それをすぐにやめた。
逃げたオッサンが苦しそうに転がっているのを見たからだ。

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!」

身体をガクンガクンブルブルしながら、絶叫を上げている。
口から唾液を垂れ流し、部屋の床を転がって転がりまくっている。
この悲惨な状況で、クーニャちゃんの声が響いた。

「逃亡は許さぬとっ……!いったはずだっ……!
制裁っ……!制裁っ……!首輪は拷問器具とかすっ……!
こうなりたくなければっ……!働けっ……!仕事から逃げるなっ……!」

なんてハードなプレーが好きな女の子なんだ。
この1年間の生活でMになりつつある俺にはご褒美に思えてくる。
あんな可愛い顔で、残酷な事を言ってくれるから可愛くて仕方がない。

【・・・・私、契約する相手を間違えたかしら?】

クーニャちゃんの今日、履いているパンツの色を想像するだけで癒されるようだ。

 

 

 

 


可愛いクーニャちゃんを見ていたら、部屋に俺以外の男達はいなくなっていた。
さっきの光景を見て、歯向かう者が誰もいなくなったから迅速に事が進んだと思う。
・・・・あれ?俺だけ1人ボッチ?
そんな風に困って周りを見ている俺に、クーニャちゃんが黒服をぞろぞろと引き連れてやってきている。
そして、怖いよう可愛いような不思議な笑みを浮かべ、俺の顔を見つめながら

「貴様の部屋っ……!特別な部屋を用意したっ……!
貴様みたいなっ……!変態に相応しいっ……!部屋だっ……!
このパンツ泥棒めっ……!」

「いや、待ってくれ!あれを盗んだのは小さい頃だっ!
決して、俺は変態じゃない!」

俺は誤解を解く機会を手に入れたので、クーニャちゃんを説得しようと思った。
俺の言葉でクーニャちゃんは言葉を止め、驚いている。
ひょっとしたら、俺の事を思い出してくれたのかもしれない。
クーニャちゃんが手をプルプルと震わせていて可愛い。

「お、お前はっ……!そんな昔からっ……!性犯罪者だったのかっ……!?
ゴミっ……!クズっ……!救いようもないっ……!
小さい頃の犯罪がっ……!時効だと思っているのかっ……!」

あれ?

「ひょっとしたらっ……!パンティーを拾っただけのっ……!善人かもしれないっ……!と思ったがっ……!
やはりっ……!ただの性犯罪者っ……!私のパンツが好きな変態っ……!
黒服っ……!この変態を部屋に連れて行けっ……!」

また誤解されてしまった。
俺は屈強な黒服達に両腕を掴まれて連行されていく。
クーニャが俺を殺すような視線で睨んでいて、少し怖かった。
反論できないほどに凄まじい。
でも、クーニャちゃんの事を可愛い娘だと思う。

【正直に生きすぎているアンタを見ると、こうなるのも仕方ないって思うのはなぜかしら?
あと、ロリコンにしか見えないわ。】

失礼だな。クーニャちゃんは俺より年上と考えるなら、あれは合法ロリだ。
決して犯罪じゃない。もう一度言う。
合法ロリは犯罪じゃない。
合法という名前がついているから、結婚も許されるはずだ。

【今のあんたは結婚以前の問題じゃない!
ただの性犯罪者よ!性 犯 罪 者 !】

パンツをクンカクンカしたら、犯罪者扱いなんて酷い時代だ。
ただ、好きな娘の事を思って、純粋に思ってるだけだぞ。

 

 

 

 

 


俺が連れて行かれた先は小さな部屋だ。
中には何もない。ただ、カギつきのドアだけがある小さな部屋だ。
Eランク冒険者は10人部屋とか演説で言っていたのに、俺だけ1人部屋で特別扱いされている。
寝るためのベットすらなくて悲しい。
俺をここまで運んだ黒服は、俺に部屋のカギと、この建物内の地図らしき物を渡して

「このクズっ!死ねっ!」「ロリコンっ!」

俺を殴って去っていた。
おかげで顔が鼻血で酷い事になっている。
人よりも消費するエネルギーがラクシズのせいで多いから、血を流すのは辛い。
早く仕事をして報酬を貰わないと栄養失調で死ぬ事が確定しているだけに、迷う暇なんてない。

【早く仕事をやりなさいよ!
あんたはたくさん栄養を取らないと死ぬんだからね!】

ああ、仕事をしよう。
クーニャちゃんと対等に付き合って、パンツを見るためにも昇格しないといけないしな。
たくさんの金を貰える仕事とやらを貰ってみるとするか!

【・・・・ところで私のパンツには興味ないの?】

ラクシズは小さすぎて興味がない。
そう思ったら、ラクシズは強気の顔に怒りを纏わせて

【死ねっ!この馬鹿っ!】

何故、怒る。

 

 


あとがき

(´・ω・`)ギルド長は優しい女の子に違いない。

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