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「フフ、何だかワクワクするな。おめぇから不思議な気を感じる……戦闘力を隠すのがうめぇんだな。こりゃ今までと戦った奴らとはちょっと毛色が違うかもしれねぇ」

ここまで対峙しても戦闘力が全く変動しない事から悟空はカシラが戦闘力を隠すのが上手いのだと勘違いした。戦闘力を隠すのが上手いという事は気のコントロールが上手いという事。尚かつフリーザ以上の強さを持つと言われている為、悟空はいつものようにワクワクしていた。
だが実際の所、カシラのその異質さは完全なる思惑違いである。カシラは全く戦闘力を隠していないし、フリーザよりも強く無い。一見落ち着いているように見えるが、その顔の裏では今にも泣き出しそうになりながら帰りたい帰りたいと叫んでいるのである。

「……お手柔らかに」

神様どうか助けて、と内心で呟きながらカシラはそう呟いた。
果たしてとことんカシラの事を見放している神様がこの窮地から救ってくれるかは分からないが、それでも今の彼女はは神頼みに縋るしか無かった。

バーダックが試合の合図として指を鳴らす。悟空は構えを取り、カシラも構えを取った。ただしカシラの構えは殆どデタラメであった。勘違いしている悟空は独特の構えだと勝手に納得している。

そして次の瞬間、カシラの視界から悟空が消えた。否、高速移動で目で追いつけない速さでカシラの懐へと入り込んだのだ。そしてカシラが次に感じたのは強烈な痛みだった。気がつけば自身の腹に悟空の拳が減り込んでおり、何の反応も出来ずにカシラは壁まで吹き飛ばされた。
彼女は思った。ーーあ、これ死ぬわ……と。

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女オリ主「助けてぇー！
毒でゴルド大王の部下を倒したら、強者だと勘違いされてフリーザの姉になってしまったー！」


フリーザ（僕よりはるかに強いくせにっ……！
正義のヒーロープレーだとっ……！悔しいっ……！ビクンビクンッ……！
強くなったら反逆してやるっ……！）


助けたサイヤ人「命を救われて恩があるけど、何時か反逆してやるっ……！」


フリーザの兄「お前、本当に強いのか？」


孫悟空「お前強いんだろ？
オラとバトルしようぜ！」

「気をつけろカカロット。カシラは変身か戦闘力を隠してる……不意を突いて攻撃を仕掛けて来るかも知れないぞ」
「お、なるほどー、そういう事か。ならオラも油断出来ないな」


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