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ハーメルン 管理人の文章【16】
ポケットモンスター二次創作
「俺!サトシ30歳!夢破れたオッサン!」
さよなら、バイバイ。

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https://novel.syosetu.org/96774/1.html

「サトシ。今日お前を呼んだのは他でもない……単刀直入に言うぞ」
 マサラタウンの、オーキド研究所。
 いつになく神妙な面持ちで、オーキドはサトシに告げた。
「いい加減、目を覚ませ。叶わぬ夢は捨てるんじゃ。お前もそろそろ、現実と向き合いなさい」
 張り詰めたような沈黙が、二人の間に重くのしかかった。お互い椅子に腰かけて、両手を顔の前で組んだまま。視線だけは逸らさない。
 やがて、観念したようにオーキドがため息をつく。そして静かに席を立った。
「時が経つのは早いものじゃ……お前がマサラタウンを旅立ってから、もう二十年が経った。ワシは今でもたまに思い出すよ。シゲルやお前が、相棒のポケモンと一緒にさよならバイバイした、あの日の光景を……」
 オーキドは窓の側で立ち止まり、サトシに背を向けた。その瞳は外の景色を見ているようでいて、一切の景色を映し出していない。 
「人は皆、平等に年を取る。ワシは75歳になり、お前は30歳になった……変わったのは年齢だけではない。ワシは五年前、研究者を引退し、ウツギら後進に道を託した。一方、シゲルはトレーナーを引退してから、順調に研究者としての腕を磨き、タマムシ大学携帯獣学部を首席で卒業した。生意気だったアイツも、今では一角のポケモン博士じゃ。それに……知っておるか、サトシ。かつてニビジムでリーダーを務め、お前と共に旅をしていたタケシ君は、ポケモンドクターになるという夢を――」
「博士」
 話を遮って、サトシが口を開いた。オーキドはゆっくりと、彼の方へ振り返る。
 サトシは帽子のつばをわずかに上げ、不機嫌とも不可解とも取れる表情を浮かべていた。
「何が言いたいんです? 俺、時間ないんすけど」
「……」
 最初に言っただろうがたわけとオーキドは思ったが、まあいい。咳払いを一つ、意を決してオーキドは言った。

「ポケモンマスターになる夢は、もう諦めなさい。はっきり言う――お前には無理じゃ。才能がない」

 そのとき初めて、サトシの表情が揺らいだ。爪を甘噛みして、にわかに貧乏ゆすりを始めた。
「この二十年、お前はお前なりに頑張った。それは認めよう……じゃがな、この世界は結果が全てじゃ。ほんの一握りの選ばれたトレーナーだけが、その道で食っていくことができる。昨今の不況の煽りで、今やジムリーダークラスでさえ年収300万だ。地方によれば、それ以下の所もあるという。独身ならともかく、この年収ではとても家族を養っていくことなどできん。おまけに身分保障もない。バッジにふさわしい強さを維持できなければ、やがて地位を剥奪される。わかるか? 熾烈な競争を勝ち抜いてジムリーダーになったところで、待っているのは所詮、その程度の待遇なんじゃよ。今ではジムリーダーの3人に2人が、副業を有していると聞く」
「要領を得ないな……俺はジムリーダーになるつもりなんかないぜ。目指してるのは、あくまでポケモンマスターだ」
「四天王やチャンピオンになれたところで、話は同じじゃよ。リーグ戦はテレビ放送があるから、出演料で収入が大幅に増えたり、スポンサーがついてくれるなどの旨味こそあるが、その分競争はジムなぞ比較にならんくらいシビアじゃぞ。負ければ即陥落、用無しサヨナラの世界じゃ。だから多くのトレーナーは、十代のうちに、遅くとも二十代前半までには引退を決意する。いわゆるセカンドライフだな。研究者の道に進んだり、ポケモンブリーダーを志したり、シルフカンパニーに就職したり……中には、ポケモンと全く縁のない世界で生きていく者もおる。これが現実なんじゃよ、サトシ」
 オーキドは後ろ手を組み、深々と嘆息した。貧乏ゆすりがおさまらないサトシから視線を外し、今一度外の庭へ目をやる。
 あ、ポッポおるやんけ――
「周りを見渡してみろ。お前の年で未だポケモンマスターになりたいなどと、うつつをぬかしておる阿呆はおるか? おらんじゃろう。シゲルもタケシ君もカスミちゃんも、皆がそれぞれの道に進んだではないか。気付けばお前も30……いい加減、夢から覚める時が来たのじゃよ」



ポケットモンスター二次創作
「俺!サトシ30歳!夢破れたオッサン!」
さよなら、バイバイ。
2016
10/21

https://novel.syosetu.org/100757/6.html


サトシ「俺!最近だとカロスリーグで準優勝なんですよ!?」

オーキド博士「優勝しないと意味がない。
トレーナーの道は低賃金で厳しいんじゃ。」


サトシ「そんなぁー!?」

カスミ「私、結婚するの!はい!招待状!」

サトシ「うわぁぁぁぁぁ!」

シゲル「俺、お前を結婚式に呼ばんかったわ」

サトシ「友達だと思われたくない宣言!?」




●(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)先生ー!
心が辛いですー!



★(´・ω・`)……独身が増えた日本じゃと、これを読むと共感できる読者は多いじゃろうなぁ……
わしも心が抉らえれた……


●(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)共感するなよ!?



★(´・ω・`)知り合いが次々と結婚する報告を届けてきて、結婚式に呼ばれる展開とか、ワシも経験した事があるぞい……



●(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)先生も早く結婚しろよ!?


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14 件のコメント :

  1. (´・ω・`)それでも、サトシは女運に恵まれているから、がちで羨ましいと思ったパルメ(´・ω・`)

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  2. 30歳のサトシ氏が女運を維持できてるかどうか……
    作品読んでないけど原作のままだと痛い人物に……

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    1. サトシ30歳(´・ω・`)最近までセレナたんと旅してて、しかもモテモテだったんだぜ!

      ´・ω・` 歳を取っても諦めずに輝いておる

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    2. 劇場版だとポケモンマスターを目指す
      少年少女達を影に日向に助けつつ
      危機や困難に真っ先に立ち向ったりしてそう

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    3. 新OP(´・ω・`)ピカチュウの墓を去って、戦いまくり〜
      新しいポケモンで旅をする〜
      ああ〜、死んだピカチュウとの約束〜
      いつか、叶えたいな〜

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    4. アイマスクと帽子にマントでもつけて、
      キャプテンなんたらとか名乗るんですね。

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  3. ポケモンを作家に置き換えればパルメさんに……。

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    1. ´・ω・`パルメが仲間になりたそうな顔で、あなたを見ている


      (ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)それはドラクエの仕様だー!

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  4. 長きにわたる作品に現実の時間経過を持ち込むと大抵悲惨になるよね
    ほら、月に代わっておしおきする美少女戦士とか…

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    1. その作品設定だと年取らなくなるんだよなあ
      普通に1000年後の世界にもいるし

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  5. 不況というものは基本的に人的要因なんだそうで。
    例えば、現在の日本の場合、緊縮財政と新自由主義政策が主な原因

    ポケモンの世界では誰が何をやらかしたのだろう?

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  6. ジムリーダーが微妙な年収にされてるけど
    連中結構高級取りな設定あったと思うんだけどなぁ
    探してもソース無いから思い込みかも知れんが

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    1. と言うよりゲームとかポケモンの存在を前提とした世界だからジムリーダーが薄給とかは搾取してる悪役でも設定しないかぎりありえない気が
      上の2次はポケモンの設定から改変させた異世界の話でしょ

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    2. (´・ω・`)アニメ見れば分かるけど、どのジムも利権化しているレベルで贅沢な設備を持ってますぞ。

 

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