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1日目 ヒャッハー!核戦争後の世界だぁっー!美少女は人肉だぁっー!
とある異世界で、女神様から勇者として選ばれた天涯孤独の可愛らしい金髪巨乳美少女エルフ娘がいた。
巨乳のせいで弓は扱えないが、ジャングルでの生存能力、戦士としての生きる力がある活気溢れる少女だ。
異世界に何の世界の危機もなかったが、別の世界の自然を救うという役目を与えられ、その代価に1つのチート能力を貰ってやってきたのである。
最初は、そのチート能力の素晴らしさに少女は大喜びしたが、現地にきてから後悔していた。
なんとっ!現地は、核戦争を起こして荒廃した世界だったのであるっ!水も超貴重、森林資源なんてほとんどない暴力が支配する世界だったのだ!
「わっち、こんな枯れ果てた世界はいやじゃっー!
水と森で溢れているジャングルに帰りたいのじゃっー!
エルフ娘は、枯れ果てた大地に膝をついて涙を流した。
森林とともに生きる種族なのに、現地が荒廃しすぎて精神的に辛い。
神様からオマケで与えられた可愛らしいスカートつきの青い鎧と、剣を一つ持っているが、こんなもので自然を回復できるはずもないので絶望的だ。
しかし、泣いているだけでは自然は勝手に生えてこない。
住める場所を探すためには、歩くしかないのだ。
人が住んでいない感じに荒れ果てたビルがチラホラとあちこちにあるので、普通の人間なら宿泊する場所には困らなかった。
「木造住宅がないっ・・・?石の家だらけっ・・・?
なんで、こんなに可笑しい世界なんじゃっ・・・?
前の世界に帰りたいのじゃっー!
ここまで自然がないと、もう絶望じゃっー!」
なんとっ!樹木を改造した家が大好きなエルフ娘には辛い環境の家しかなかったのだ!
エルフ娘は木造住宅を探すために荒野を歩きまわるが、場にあるのは鉄筋コンクリートな廃ビルばっかりであるっ!
ひたすら歩きまわっている内に、神様から与えられたチート能力が発揮するほどに絶望的だっ!
【1万歩を歩きました。歩く効率があがり、レベルが増えると足腰が強くなる散歩スキルが習得できますが、取得しますか?
*取得を放棄すると、2度と取得できません。】
エルフ娘が神様から与えられたチートは、スキルと呼ばれる成長する特殊な能力を30個分保有できるというものである。
ただし、破棄できない上に、取得する機会を失うと、そのスキルを2度と取得できないほどにシビアだ。
エルフ娘は取得するかどうか目を瞑って悩む。
(歩くことは人生の基本。
今の状況だと絶対に取得した方がいいのじゃ。)
まだ役に立つものを何も発見してない状態では、散歩スキルは貴重だった。
【あなたは散歩スキルLv1を取得しました。】
エルフ娘が散歩スキルを取得した影響で、歩く効率が良くなる。
今までよりも効率よく歩けるおかげで、荒野の探索が進み・・・1時間くらい歩いたくらいじゃ、廃ビルぐらいしか見当たらないという現実に気が付いてしまう。
いまだに水と木が視界の中に入らない。
エルフ娘は、廃ビルの方も探索して、何か役に立つものはないか調べようと高さ30mはある巨大な元マンションへと入った。
そこには、バラバラに分解された元自動販売機があるが、エルフ娘にはこれが何なのかわからず、他に何かないか周りを調べる。
そうすると、視界の片隅にモヒカン頭の人間の背が見えた。
どうやら、自動販売機から取り出した飲料水を袋に入れる作業をしているようだ。
エルフ娘は、初めて見た人間に警戒し、剣を鞘から抜いて警戒すると、相手が気づいて振りかえり
「ヒャッハー!巨乳美少女だぁっー!
美少女は犯して人肉だぁっー!アベシっ!」
襲いかかってきたのだ!
幸いにも、手に持っている剣に頭から突撃し、勝手にくたばって死んでくれたのが救いであるっ!
エルフ娘は、モヒカンが勝手に死亡してくれなかったら、レイプされて殺されていたという事実に気が付いて心臓がドキドキして動けなくなるが、神様チートがまた発動され
【剣で殺害した事で、剣を扱う技量が上がり、手先が器用になる剣戦闘スキルが取得できますが、取得しますか?
*取得を放棄すると、2度と取得できません。】
今襲撃されたばっかりなので、闘う手段を得られるのは非常に幸運である。
エルフ娘の選択は、取得する以外の判断の余地がない。
(取得っ!取得じゃっ!
あんな危険な人間がいる地で、レイプされて殺されるとか・・・わっちはいやじゃっー!
レイプされるならハイエルフの皇子様がいいのじゃっー!)
【あなたは剣戦闘スキルLv1を取得しました。】
貞操と命の危機を守る手段を得た事で、エルフ娘は安心し、少し安堵するが、次のメッセージが顔を真っ赤にさせる代物だった。
【男に欲情されて、レイプ未遂になった事で、 魅力があがって、男がたくさんきて大変っ・・・!な魅了のスキルが取得できます。取得しますか?
*取得を放棄すると、2度と取得できません。】
これを取得したら、確実に集団レイプされそうな地雷スキルだった。
エルフ娘は、メッセージの内容に顔を真っ赤にして激怒し、取得を拒否する。
「あんな人間にモテるのはいやなのじゃっー!
元の世界に帰ってお酒を飲みたいっー!」
幸い、モヒカンが自動販売機を解体して、缶ビールを初めとした飲料水300個を入手したので、飲み水と多少の栄養には困らないのが救いである。
エルフ娘は酒を飲んで酔っ払い、元マンションでスカートの中身を盛大に公開しながら泥酔した。
夜中に複数のバイクの音が響き渡っていたが、エルフ娘はそれを無視した事で死亡フラグと凌辱フラグを回避する事に成功する。
●金髪巨乳美少女エルフ娘
●装備 女勇者の鎧 勇者の剣
スロット@
【散歩スキルLv2
歩く効率があがり、レベルが増えると足腰が強くなる。】 『ヒャッハー!初心者レベルの散歩だぁっー!』
スロットA【剣戦闘スキルLv1 剣を扱う技量が上がり、手先が器用になる。】 『ヒャッハー!初心者レベルの剣術だぁっー!』
Lv5 3流 Lv10 2流 Lv15 1流 Lv20達人
あとがき
(´・ω・`)エルフ娘と、モヒカンを活躍させたいなーと思ったら、こんな感じになった。
(´・ω・`)口調を変えてみた。なんかうざったい。
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