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迷宮都市の王
2章1話 モンスターが落とすお金は無価値ですお 国家の保証がないですお 

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(テンプレ王国【オレ・ツエエエエエエ地方】)
水水水水水水水水水水水水水水水水 湖湖
水               湖湖 
水塔            塔   湖湖


水約10km         
水       岩山チートハーレム    湖湖
水        

水 

水塔     約10km    塔  湖湖
水水水水水水水水水水水水水水水水水 湖湖    水☚水堀

俺が取ってきた1万本の木材のおかげで、国の4方に監視塔が建設された。
周りを見渡すために、塔は細長く作られており、その長さは約20mはある。
台風などで倒壊しないように、テレサちゃんの石化の魔法で木を石に変えたから、すごく丈夫そうだ。
監視塔の一番上に、雨を遮る屋根、その下に黄金製の銅鑼が備え付けられていて、緊急時の時は銅鑼を鳴らす事で周囲に危険を知らせる事になっている。
……問題点があるとしたら、現時点の総人口500人(後に蘇生魔法で死者復活して4000人に増やした)ちょっとしか居ないから、空を飛んで高速移動できる俺が兵力の少なさカバーをしないといけないんだ。
多産を奨励して人口増やさないと、俺、過労で死ぬかもしれん。
どうか、水堀がモンスター達に突破されませんようにと、神様に祈るしかない。
もしくは、今のうちに、新しい堀を水堀の外側に大地に掘りまくって、水堀にまで来れないようにするのが一番かもしれない。
深さ3mあれば、大抵のモンスターは突破できないだろうし。
それにしても、国家指導者は大変だ。
色んな事を考えないといけない。
身体が複数欲しい。
スターちゃんが政務のほとんどをやってくれるが、根本的に国に労働力が足りないから、王様の俺大変。









その日の夜、テレサちゃんとベットの上で激しい夜のスポーツをやり終えた後、いつものように俺たちは雑談をしていた。
裸のテレサちゃんは俺の厚い胸板の上に、可憐で小さな身体を乗せ、俺に身を任せている。
ツルツルの美しい絶品の肌がたまらん。
この状態で会話できる俺、まじリア充。
ちなみに話している内容は、モンスターを殺すと落とすお金についてだった。
どのゲームでも大抵は同じだと思うが、モンスターを倒すとお金が手に入るのは、この世界でも同じなんだ。
ゲームの頃なら、モンスターから得た金で宿に泊まったり、アイテムを購入したり、業者を通じて現実のお金と交換したりしていた。
俺は現在、お金がどれほどの価値を持つのか気になったので、テレサちゃんに聞いてみた。

「なぁ、テレサちゃん。
モンスターが落とすお金って、今じゃどのくらいの価値があるんだ?
前だったら金貨10枚で一般の宿に泊まれる額だったろ?」

テレサちゃんは首を可愛く傾げつつ、妖艶な笑みを浮かべて返事を返した。

「主様や。
モンスターが落とすお金に価値なんてある訳ないんじゃよ?」

「え?
300年前は普通に価値があったよな?」

「確かに300年前はそうだったんじゃけど、よく考えたら国家が保証してすらいない貨幣に価値がある事そのものが可笑しいと、みんなが判断したから価値がなくなったんじゃよ。
モンスターを倒せば無尽蔵に入手できる貨幣には、金属としての価値しかないんじゃ。
金、銀、銅なんて容易く手に入りすぎて、価値は鉄以下じゃよ」

なるほど、納得が行く話だ。
普通、お金ってのはどこかの国が保証しないと価値が発生しない代物。
国家の裏付けがなく、しかも無尽蔵に生み出される貨幣に価値なんぞあるはずなかった。
俺の質問に答える事ができて嬉しそうにしているテレサちゃんは甘えた子供のような雰囲気で

「それよりも主様や。
わっちを抱きしめてくれんかの?
わっちは主様のぬくもりを感じたいんじゃよ」

「あ、ああ。
わかったテレサちゃん」

俺に胸板に頬ずりしながらテレサたんが媚びてくる。
しゅごい。
合法ロリ娘可愛いしゅぎる。
白いツルツルのお肌が当たる感触が良い。
俺はテレサたんの背後に手を回して軽く抱きしめた。
柔らかい、テレサちゃんの体は全身がつるつるで赤ん坊のような新鮮な肌だ。
この体勢のままテレサたんは、幸せそうな顔になって眼を瞑り、3分もするとぐっすり眠った。
テレサちゃんの寝顔をみると、子どもらしい純粋な笑顔でグースカグースカ寝ている。
俺はこの娘のためにも、もっともっと王様として頑張って、皆を導かないといけないなって思った。
……そうだ。
まだ時間があるから読書をしよう。
魔法の鞄にあるパルメ(´・ω・`)さんの本を取り出し、適当にページをめくってみる。
この本は役に立たないと理解しているが、参考程度にはなる。
開いたページには、ローマ帝国時代の貨幣を描いた絵とともに、ちょうどお金の事について書いてあった。
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ローマ帝国の貨幣制度→時代を経過するごとにどんどん価値が下がって、銀貨が銅貨と同じレベルになって笑った。
http://suliruku.blogspot.jp/2015/02/blog-post_71.html

(´・ω・`)悪貨を大量に発行しすぎると、貨幣の額面じゃなくて重さで物と交換しないといけないくらいに末期的な事になりますお。

●ローマ帝国が、金貨・銀貨・銅貨の三つの貨幣を通貨にしてスタート。
 アウグストゥス帝の時代から第4代クラウディウス帝の時代までは銀の含有率が100%で価値が高い。

 ●でも、ローマ帝国の経済が活発化すればするほど、流通させないといけない通貨の量を増やさないといけなくなる。
 銀の採掘に限界があるから、どうしても既存の貨幣の銀の含有率を減らして、水増ししないといけない。
 ☟
 ●市場に含有率が低い銀貨が出回って、貨幣の価値が下がる。
 ☟
 ●更にローマ帝国の悪化する財政を補填するために、更に大量の含有率が高い貨幣を溶かして、銀の含有率が低い粗悪品を大量生産する。
 ☟
 ●最終的に銀の含有率は5%。
 銅貨と同レベルの価値しかないという事で、銅貨が発行されなくなる。
 ☟
 ●貨幣の価値が下がりすぎてインフレになり、物を購入するために大量の貨幣が必要になる。
 ☟
 ●貨幣経済の効率が悪くなったから、物々交換になる。
 ☟
 ●貨幣の流通すらほとんどなくなる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

……なるほど、貨幣にはこのような問題があるのか。
経済規模が大きくなるにつれて、貨幣の量を増やすために希少金属の含有率を減らす悪循環。
かといってモンスターが落とすお金には価値がないから、採用する意味がない。
なら、俺の国が新しく通貨を発行する時は貨幣じゃなくて紙幣にしよう。
これなら経済規模に合わせて増刷すれば、インフレを抑える事ができる。
そんで偽造できないくらいに超複雑なハンコを作って、それをインキに浸して紙に押せば新紙幣出来上がりだ。 
国に余裕が出来たら、俺、新しい紙幣を発行するんだ……。
今は国が小さいから、物々交換でいいだろうし。
たまにはパルメ(´・ω・`)さんの本も役に立つじゃないか。
褒めてつかわす。




あとがき


(´・ω・`)☟こっちのほうを出す予定だったけど、本がまたひどい扱いになるオチだったから、ネタを変更してローマ帝国時代の銀貨にしましたお

【国際基軸通貨の通貨発行権を得て、自分達でお金刷って大儲けチート】
http://suliruku.blogspot.jp/2014/10/blog-post_3.html

(´・ω・`)来週は正しいオートレベルアップの使い方+もふもふ帝国でニート巫女をやっています、を連続更新する予定だから、こっちの来週投稿予定はなし

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● 死亡フラグテンプレ 「俺、この仕事が終わったら結婚するんだ」
●モンスターが落とす金銭は価値あるの? → 国家が保障してないから価値がない。金属としての価値はあるけど、現実よりも金・銀の価値が低い。

テレサたんがべっトの中で解説

ローマ帝国の話はどうだお?

●余裕ができたら将来的に新しいお金を発行する。

食料 →ダンジョン
住居の素材 → 近くの木を伐採。昔の建築の仕方を知っている人がいるから、その人が皆に教えながら工事
着る服 → ダンジョンからとってくるアイテム


初心者用ダンジョンが敷地内にあるから、人民の男15人を誘って戦い方を教える、死んだら蘇生する 最大16人パーティまで結成できるから、後の軍隊の幹部となる子たちを鍛える。
その中に渋いドワーフがいる。名前はセバスチャン 
「私はセバスチャンと申します。陛下」



●ダンジョンの入口から出てくるモンスターの問題は周りに深さ50mの穴を掘って、石化の魔法で舗装。簡易的な木の橋を通らないと通れない仕様にする事で対処する。

●モンスター狩りは各個撃破戦術。魔法・回復技能を持つものから優先的に倒し、フロアを移動して包囲されないように戦う。

●最下層にはユニークボスが発生するから、入口を岩で防ぐ→岩はダンジョンの壁を使用

後は後日談
はい、二章で物語おしまい 

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