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エピローグ




妖精さんが身長165cmのおっぱいボインボインの妖艶で可愛らしい美少女に育ってくれるまで10年の歳月を要した。
かつてのアメリカ大陸全てを領土に治め、従えるモヒカンの数は70万人、奴隷の数3000万を記録するほどの広大な大帝国である。
大男と妖精さんは、個人的な小さな結婚式と、ラブラブすぎて困る白濁な結婚初夜も過ごし、後に残ったのは国をあげての正式で盛大な結婚パレードだけだ。
現在、二人は妖精さんの提案で作られた超巨大城塞ケネディーにいて、その侵攻を完全に塞ぐと呼ばれている要塞のバルコニーから、地上を仲良く見下ろしている。
地上には、数万人の小さな男の子と女の子が、二人を褒めたたえる歌を渇いた笑顔や、固まってしまった表情のままやっていた。

「「「「「「「「「「「慈愛皇帝様っ!慈愛皇帝様っ!我らに慈悲を下さる慈愛皇帝様っ!
あなたのおかげで今日も幸せに暮らせましたっ!あなたのために働けるのは死ぬほど嬉しいですっ!」」」」」」」」」」」」」

独裁政権の末期状態な様子だが、大男は子供達の様子に気づかずに素直に感動している。
涙を流し、好きなお嫁さんと素敵すぎてハッスルしすぎた結婚初夜を過ごす事ができた上に、国民達がほめたたえてくれるのだ。
まさに人生の絶頂期っ!独裁者しか味わえない特権っ!

「「「「もっとだぁっー!もっと皇帝陛下を褒めたたえろぉっー!
頑張って褒めたたえないゴミは、男も女も性奴隷にするぞぉっー!」」」」
「「「「ヒャッハー!とても素晴らしい叫び声だぜぇっー!もっと明るく発声するんだぁっー!」」」」

地上でモヒカン達が、彼らにこんな事を言っているのは聞こえていない。
子供達は涙を流すのも堪えながら、必死に性奴隷にされたり、虐待されないために皇帝と妖精さんを褒めたたえる。

「「「「「「「「「「「「「「「「「皇帝陛下を支える大妖精様っ!貴方様は女神のように美しく私達の心の支えですっ!
国はあなたのために存在し、私達は自発的にあなたに尽くさないといけないと思いますっ!
ああっ!我らが大妖精様っ!美しく、女神すら圧倒する大妖精様っ!今日も可愛いですっ!
あなたのパンツと裸を拝める皇帝陛下が羨ましくて尊敬しますっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」

子供達の心を支配するのは絶望に近いが、これを小さい頃から繰り返す事によって洗脳が完成し、大人になる頃には諦めて・・・いや、喜んで労働奴隷、性奴隷として最前線で大活躍してくれる人材になってくれる。
これも妖精さんが必死に10分くらい考えて作った教育システムの賜物だ。
妖精さんも大男と同じく感動して涙を流し、結婚初夜で一晩中、大男の相手をしすぎて腰が痛くて仕方がなかった。

「とても感動的な光景なのですぜっ・・・!愛する人とこんな光景を見れるなんて・・・幸せすぎてごめんですのぜっ!」

相変わらず口調は同じだったが、自然環境があと500年ほどで元に戻るので、それはその時の大男の楽しみである。特に寿命とかは気してはいない。
そして、今度は最大の楽しみである首都の主要道路を使っての結婚パレードだ。
モヒカン達が乗る6台のバイクに連結された過剰なくらいに金が使われた豪華な台座があり、そこに二人が乗りながら奴隷達を見渡すパレードである。
事前に火炎放射器とボウガン、斧で武装したモヒカン達が主要道路で警備に当たっており、少しでも不審な行動や、外見が汚すぎたら武器が向けられて

「乞食は死ねぇっー!」 
「不審者は消毒だぁっー!」

モヒカン達の正義の制裁が下り、周りにいる奴隷ごと虐殺され、自然を復活するための肥料にされるのである。
そのため、奴隷達は常に土下座姿勢で固定し、速く結婚パレードが終わることを願っていた。

(地獄じゃぁっー!この世は地獄じゃぁっー!)
(私達を一晩中犯した癖に、あの糞女しか愛さないなんて酷いわっー!処女じゃないからって何よぉっー!)

主要道路に奴隷達は土下座して並ぶ姿は非常に壮観だ。
この首都ヒャッハーヨークにいる奴隷100万人が土下座し、ずらりと並ぶ姿はまさに爽快といってもいい。
大男が主要道路を豪華な台座とともに移動しながら、これを見て良い気分だった。
独裁者の視点でしか味わえない恍惚っ・・・!
可愛い金髪巨乳美少女のお嫁さんとの超ラブラブな新婚生活っ・・・・!
食事事情も解決されて、最近はご飯が凄く美味しすぎてたまらないっ・・・!
大男は妖精さんとの明るい未来しか想像できない超絶リア充になっていたのである。
二人が立ち去った場には、警備のモヒカン達が残されて、奴隷達に大声でこんな事を言っているが、大男は距離が離れているので、よくわかっていない。

「お前達が餓えても皇帝陛下は餓えぬっー!死なぬっー!」
「大妖精様はこの世で一番美しいお方だぁっー!性奴隷の分際で陰口する奴は、レイプするぞぉっー!」
「ヒャッハハハハハっ!皇帝陛下にも慈悲はあるぅっー!一所懸命働けぇっー!」
「自然を回復するために、もっともっと働くんだぁっー!大妖精様の力を取り戻すために働けぇっー!」

奴隷達は涙を流している。
核戦争後の世界を統一したのは救世主ではなく、地獄の鬼のような悪魔だった。
妖精さんは可愛らしいが、その夫は労働奴隷を死なない程度に酷使し、性奴隷を避妊せずに抱きまくって捨てる様は冷徹な独裁者の姿だ。
妖精さんを過剰に愛する姿を見ても、その慈悲は自分達に向けられる事はなく、モヒカン専用の労働基準法だけが守られて、奴隷達は嘆いていた。
一日10時間労働(実働8時間)で、週休二日制という非人間的な労働体制が強いられ、65歳になるまで働かないと暮らしていけない。
生活も6人家族を養うので限界ギリギリであり、贅沢がしたかったら残業をやらないといけない。
障害者は差別され、まともに仕事につけずに浮浪者として暮らさないといけない地獄のような環境。
妖精さんの芸術的なパンチラシーンを拝むだけで妖精さんに説教される。
性奴隷は妊娠してお腹が大きくなったら、出産するまで贅沢にニート生活ができるが、出産が終わった後は労働に戻らねばならず、ギャップで鬱病になるものが続出していた。

「ヒャッハー!一日に8時間労働だぁっー!病欠の時は有給を使ぇっー!年に有給は60日分までだぁっー!」
「贅沢をしたいなら残業だぁっー!もっともっと働くんだぁっー!残業手当がつくぞぉっー!」
「休憩時間と昼時間は労働してないから、労働時間に含まねぇっー!何故、それがわかんねぇんだぁっー!ぶち殺すぞぉっー!」
「ヒャッハハハハハっ!出産が終わったら、性奴隷生活か、1日6時間労働のどちらかを選べぇっー!楽な仕事を回してやるぅっー!」
「病院の治療費は自費で払えっー!保険制度なんてねぇっー!ヒャッハー!」




















結婚式のパレードが終わった後、大男は妖精さんとの普通の夫婦の営みを5時間ほど続け、妖精さんが気絶してベットに眠っている。
妖艶で可愛らしくなった妖精さんの顔を見ながら、大男は今までの人生の歩みを振り返っていた。
核戦争で荒廃した世界、そこで出会った身長10cmの可愛らしい妖精さん。お嫁さんとの最初の思い出は、何故か縞々パンツが印象に残っていた。
その時に出会った10人・・・いや、7人のモヒカン達は、今では大幹部となり、各機関の指導者としてバリバリ働いてくれている。
食糧不足を解決するために種籾探しにいった老人達は、誰も帰って来なかったので、英霊としてお墓を立ててあげた。
オーク達が支配する集落で性奴隷になっていた女達を解放し、100人を連続して抱くという新鮮すぎて困った恥ずかしい脱童貞体験。
妖精さんが可愛らしすぎて困った時に、妖精さんの身長が伸びる方法を聞いて、モヒカン達の力を借りて、どんどん平和的に併合しまくり、本拠地で妖精さんとイチャイチャするだけで全部終わっていたから楽だった。
幼女レイプ魔との激戦は、人生最大の危機であり、モヒカン達を頼もしく思った。妖精さんを恐怖させた報復に、ちゃんと幼女レイプ魔の石像をアメリカ大陸の各地に作って、奴隷達のストレス発散の役に立っている。
どれも思い返しても懐かしく素敵な英雄譚であり、絶対に後世でベストセラーになると大男は思った。
唯一、心残りがあるとしたら

「ヒャッハー大妖精帝国なんて名前をつけるんじゃなかった。」

国名が世紀末ネームだった。










おしまい

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