第五十八話 人生初のゲルマニアなのです --人生初のゲルマニア帝国。
ルイズとキュルケが、ツェルプトー家の城砦のデザインの統一性の無さで喧嘩になっていたりするが、サイトは違う文化圏から来たので、よく理解できていなかった。
ケティにとっての問題は、キュルケの父親が複数の妾を囲い、略奪愛とかやっちゃう人な事である。
二人っきりで会うという事態は避けて、皆で謁見する。
モンモランシーーが商売を開始しちゃった事で、そのままお嫁さんにされかけたり、ケティの姉も嫁にされかけたり大変な場所だ!
油断 = キュルケのお養母様になってしまう!
幸い。ケティの目的は、ロマリアとガリアの目的をゲルマニア皇帝陛下に伝えてもらうためだけなので、警戒してやり過ごす事に成功した。 -
…というか、ですね。
アンハルト=ツェルプストー辺境伯家の当主と1対1とか、正直怖いのですよ。
キュルケのお父上って性豪としても有名で、正妻は数年前に亡くなったものの、他にも何人もお妾さんを囲っている方なのですよね。
その上、同じ女好きでもモット伯と違って、恐妻家ではないという…。
それどころか、趣味が略奪愛とかそういう傾向という噂も…。
私の恐怖が何となくわかっていただけたでしょうか?
そう、これから会うのは性的に非常に怖いオッサンなので、二人っきりとか絶対に勘弁なのです。
不用意に会ったら、だぶるぴーすとかになっちゃいますよ、だぶるぴーすとかに。
(´・ω・`)不用意に出会うと妊娠させられて、アヘ顔ダブルピース!
幕間58.1 時の迷子マリー --ケティが過去へとタイムスリップした過去話。
トリステインに会計係として就職し、若い頃のルイズの父親と会っていた事がある。
ここで関係を深めていたら・・・・ルイズの母親になっていた可能性があるのだ。
その過去で、親世代の皆と仲良くして歓迎会まで開いてもらい、ギャンブルとかでイカサマをして、ゲルマニアの金持ちから金を巻き上げて、色んな冒険をやっている!
火のスクウェアなので圧倒的な火力でイカサマをやっている相手を制裁して逮捕だぁっー! --
「マリア・アントニア・フォン・エステルライヒと申します。
灰被り(サンドリオン)殿でしたか?宜しくお願いいたします。」
そう言うと、少女は優雅に一礼をしてみせる。
ゲルマニア人だというのにガリア式のとても優雅な礼だったために、サンドリオンは一瞬びっくりし、同時に見惚れてしまった。
「え?あ、ああ、よろしく頼むミス・エステルライヒ。」
幼い頃に見た聖女の絵程ではないが中々に美しい娘であり、とある事件以降生涯不犯を誓ったサンドリオンでも少々ドキッとするような仕草だったのだ。
(´・ω・`)ルイズの母親になっていた可能性もある訳だ。
第五十九話 秘密にし続けるのは無理なのです ---ケティが過去でルイズの母親と一緒に大破壊しまくっていた事が判明した。
そして、それをもみ消すために全部ルイズの母親がやった事になり、 それにルイズの母が激怒している!
ケティは生き残るためにルイズを母親の方へと放り投げて自己の生存を頑張っている!
ケティが過去の世界で、化学を元に作った魔法があるせいで、ルイズの母親は都市を単独で破壊できる超絶モンスターさんだ!
更に知識を元に戦略論を書かされたので、戦略爆撃が現実のものになろうとしており、戦争が変わりそうだった。--
このくだりは、孫子の兵法の謀攻篇からパクリましたよ。
凄いですよね、紀元前の中国人。そして無茶言いますよね、姫様。
軍人でも何でもない私に戦略論書かせるとか・・・前世の私がそっち系の知識聞き齧っていなければ、到底書ける代物ではありませんでした・・・。
ま、要約すると《通信は迅速かつ正確に》とか、《平時から情報工作を怠るべからず》とか、《攻めるつもりなら事前の政治工作は入念に》とか、《後方に物理的・政治的な打撃を与えた方が前線が弱って楽》とか、《強力な軍の運用には強靭な補給線が必要》とか、そういう基本的な事を書きました。
(´・ω・`)戦争が更に悲惨な方向へと歩みはじめそうだわ。
第六十話 私は見守っていますよ。見守るだけですが、なのです--ルイズが虚無なので、トリスティンの正統第一位はルイズにある。
つまり、アンリエッタ女王が何らかの理由で死亡した場合、多忙すぎる女王にされ、ケティはどっちにしろ宰相にされる運命だった。
あとの問題はヴァリエール公爵がルイズとサイトが不純異性交遊をやっている姿を見たから激怒し、サイトを殺す気でボコボコにし・・・・サイトが傷がすぐに治る不死身の男だったので特に何の問題もないっていう恐ろしい展開をやってる事だ!
さらにケティがサイトのリア充っぷりに嫉妬し、触れたら消滅するような火力で攻撃してきてサイトは灰になった! --
私はルイズの光る手にがっちりと肩を掴まれてしまいました。
ルイズは私より軽い筈なのに、私がもがいても全くピクリとも揺らぎません。
自分がこれからとんでもない目に遭う予感・・・なんといいますか、屈強な汚いオッサンに捕まったような心境なのです。
「もしも私が国王になるなんて事態になった時は、ケティが宰相だからね?」
「ひいいいいいいいいっ!?」
なんという死刑宣告、ルイズは私に死ねとおっしゃいますか。
「ルイズが国王にならなくても、どっちみち枢機卿の次の次くらいには間違いなくケティに宰相やってもらうから。」
(´・ω・`)このままじゃ歴史に名前が残る名宰相にされちゃうわ!
幕間60.1 鬼の居ぬ間に鬼が居る-鬼のラ・ロッタ団長代行が居ない間に、騎士団の皆は好き勝手にヒャッハー宴会していた。
出来ればガリアと開戦したいのだが、ケティからトリスティンは借金があるから無理と言われているので、早々に戦争なんて出来ない。
ケティのおかげで、ギーシュにもそういう細かい知識がつき、有能な人間さんになっているのだ。
戦争は杖を振りおろすだけでは出来ない。金と知恵がいるのだ。
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「当たり前だろう。本来こんなのは会計士の領分だよ。本来僕達貴族は、あまり考えなくて良い事の筈なのだ。
それではいけないと、トップがある程度数字を把握している事が大事だと、ケティには言われてはいるがね。
とは言え、僕にだって戦争に金がかかるのはわかる。
戦争には食い物が要る。そして食い物を運ぶ輸送隊が要る。兵員に払う給料だって要る。おまけに武器や弾薬も消費分を調達する必要がある。
これらがきちんと維持されないと、僕ら貴族やそれに従う兵隊はまともに戦う事が出来ない。
まあ僕ら貴族はある程度までならば誇りや名誉で戦えるかもしれないが、平民出身の兵士にまでそれを強いるのは酷というものだからね。」
(´・ω・`)お金がないから、トリスティンは取れる選択肢が少なくて辛い
幕間60.2 ケティの居ない学園アレコレ^^皆が忘れている事だが、ルイズは頭が良い。
脳味噌筋肉になりすぎて、全部暴力で解決しているが頭が良い。
運用方法間違えているけど、頭が良いんだ。 ^
「だってサイトは既に英雄扱いだから、あの手のには慣れっこだもの、わたし。
いちいちあの手の女を排除していたら、その代りに殴られるサイトの精神に重大な傷が残りかねないわ。
勿論、わたしがあいつの目の前にいる場合は、舐められないようにガツンと行くけどね。
軽い浮気はしても本気にはならないと信じて、遠くから監視しつつ泳がせる度量も、女には大事なのよ?」
「言っている事は良くわからないけど、兎に角凄い自信ね!
もう落ち着いたから、そろそろ解放して!」
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