23話 神様とお話しした巫女らしい私。ー霊夢との出会いのために、レミリアは初対面を演出しようと頑張っていた。
前の霊夢は、レミリアから特別視されていただけあって、レミリアも今の霊夢を特別待遇しようとしている。
前の霊夢は誰も特別扱いしない娘だったからこそ、レミリアは霊夢に自分だけ特別扱いして欲しい合法ロリ娘。
霊夢は紅魔館から立ち去り、道中で紅葉の神【秋 静葉(あき しずは)】と出会い、霊夢がいる神社へと誘って祀る事になった。
同居人な神様ゲットなのぜ!
ちょうど秋姉妹は神社すら持ってないショボイ神様なので、この誘いを拒否れるはずがない。 ー
「巫女なのに神を敬わないのね」
「私、うちの神社ではまだお祈りしたことないもの」
「本当に巫女なの?」
「一月前までは無宗教だったもので」
「あなたのところの神社の祭神、絶対に人選を誤ってるわ」
(´・ω・`)無宗教の巫女さんの所に祀られて良かったね!(ゲス顔
24話--秋姉妹は霊夢の討伐対象が・・・・・普通に秋姉妹だという事に気が付いた。
神様なのに妖怪扱いな有様だよ!
そしてに実際に二人の能力を聞いてみると、人間から見たら利益なんてなく、祟り神だろ!ってツッコミたくなる迷惑な力だった。
そりゃ討伐依頼くるわって迷惑っぷり。
結果的に二人を仲間にして、神社の神様にしたから、依頼は達成した事になった。
本当は神様も妖怪も区別なく、前の霊夢みたいに倒して欲しかったが、今の霊夢は前の霊夢とは違う平和主義者さん。 -
「何であんたはまた叩かれて笑っているのよ。気持ち悪いわね」
「ふふ、私は実はね、どう境界を越えても霊夢を見つけることが出来ないものだから、ふてくされていたの。だけれど、それが間違いだと気づいてしまったのよ。今ね」
「はぁ? その女の声が霊夢かどうかなんてまだわからないじゃないの。間違いってどういうことよ」
「そうね、間違いというよりは、勘違いだったのかもしれないわね。ねぇ、霊夢」
(´・ω・`)秋姉妹だけに、秋しか役に立たない。なんちゃって。
25 文化の違いに戸惑う私。-依頼の報酬は食料品だった。
八雲紫は現実の東京から物資を収集しまくっているので、生活に困らない。
でも、プラスチックは自然に還らないので、ゴミの処理で問題が発生するからゆつくりできなかった。
そして、霊夢は文化の違いを知る事になる。
30歳過ぎたら孫がいても可笑しくない☆
なのに未婚な女とか、ただの不良物件なんだよ!
現在の霊夢の中にいる人にとっては辛かった! --
「ふふん。こう見えて、いつ嫁に出しても恥ずかしくないのに、いつまでも嫁に出ないから恥ずかしいと言われていたぐらいの働き者なんだから」
「へえ。霊夢ぐらいの年頃ともなれば夫婦になって赤ん坊背負ってる子もいるでしょうに、博麗の巫女というのも大変ねぇ」
「えっ、そうなの? この歳で? ……ま、まぁ早く結婚したからいいってわけでもないわよ、きっとね。最近は三十過ぎてからの結婚の方が多いみたいだし、そりゃ歳食ってからの初産なんか大変だとか聞いたりするけど、まだもうちょっと余裕はあった訳だし……」
「三十過ぎて未婚? 夫に先立たれたとかじゃなくて? その人間の女はよっぽど器量が悪かったのかしら」
(´・ω・`)30歳以上は不良物件、私には分かんだね。
幻想郷はとっても残酷で、年増には辛い場所だよ。
26 神様に労働させて留守を預かる巫女らしい私。00秋姉妹が神社に住んで神様やってくれるから、霊夢は助かった。
二人が次々と食糧を持ってきてくれるし、湧き水を元通りにしてくれるし、昔の日本の話とかを聞けてゆっくりできる。
今だと缶詰はただの保存が利く安物だが、昔は超高級品だった事に、霊夢は驚愕した。 00
「あー、もう。疲れた!」
「お疲れ様ー。静葉の方の成果どうだったの?」
「ちゃんと直してきたわよ。見てきたらいいじゃない」
「どれどれ……うん、水の出が元通りになってるわね」
湧き水を確認した後、改めてお茶を淹れてやって縁側に並んで座って詳しく聞いてみたけれど、静葉は私に言われるままに湧き水を辿って水源へ進み、問題の箇所を応急処置ながら直してきてくれたようだ。
けれどもどうやっても大雨で水量が増えたり強風が吹いたらまた出が悪くなりそうらしくて、また直しに行かされるのも面倒なのでその足で妖怪の山や魔法の森まで飛んでいって、伝手を介して河童に井戸を設置してもらう約束を取り付けてきたと言うのである。設置料はロハでいいとのことなのだけど、赤外線センサーで自動開閉するタンスを設計開発しているうちに出来あがった、高効率手押しポンプの試作品モニターということなので上手く稼働するかどうかは実際に使ってみないことにはわからないらしい。タンスとポンプになんの関連性があるのか、私にはさっぱりわからない。
それにしても、昼ごろから出発して妖怪の山の麓経由で魔法の森へ行って帰ってするとか、飛ぶのが遅い私じゃ二日仕事になっちゃってただろう。もちろん妖怪の伝手なんてのも持ってないし、そもそも神社に井戸を作ろうという発想がなかった。
ともかく、静葉のお陰で文明の利器がこの博麗神社にもやってくるのだ。どうやら河童は幻想郷での技術者という立場を担っているらしいので、井戸の設置に来た時にはトイレも水洗にしてくれないかその河童に聞いてみよう。最悪、井戸なんて後回しでもいいから水洗トイレを優先してほしい。
(´・ω・`)秋姉妹が便利だなー欲しいなー(チラチラ
27私自身と会って困惑することになる私。--本物の霊夢が外の世界からようやく連絡してきた。
なんと!オリ主のアラサーボディで巫女服着て、連絡してきている!
霊夢に憑依しているオリ主は、その姿を見て驚愕した!うああああああああ!!!
おばさんがそんな格好をしても、死にたくなるだけだよ!-
「ふう。とりあえずあちらにいる霊夢の居場所は思念波を辿って特定できたわ。ここから先は、今残っている妖力では成功するか心許ないのだけど……」
紫が宙に作ったスキマに手を突っ込むと、一分ぐらい中をこねくり回し、そうしているうちに何かを掴んだらしくスキマから手を引き抜いた。
スキマから引き出され、ぽいっと放り出されたのは人である。巫女装束を着た(今私が着ているような奇抜なデザインではなく、一般的な小袖に朱袴のもの)結構な長身の、背中辺りまで髪を伸ばした女性。地面に投げ出され、上半身を起こしたままこちらを見て目をぱちくりさせている。
「えっと……私の体?」
そこにいたのは、多少外見が変わっているものの二十数年慣れ親しんできた私であった。肩辺りまでだった髪が背中辺りまで伸びているだとか、何故か巫女装束を着ているいう違いはあったけど、紛れも無く私の体だ。
私の体が、私の目の前で動いている。目の前の私が、袴を手で払って立ち上がる。そして見下される。身長は今の私より、たぶん頭一個分ぐらい高い。すごいでかく見える。
「そんでもって、そっちのあんたの使ってる体が私ってことね」
この女性にしては低めの声は、周りが聞いていた私の声だったようだ。自分で聞く声と周りが聞いている声が違うというのは本当らしい。全然、気づかなかった。
ともかく、私の体を動かしているのは霊夢ちゃんのようであった。
聞きたいことは色々ある。言いたいこともたくさんある。けれどもそれよりも、私は急に動悸に目眩に襲われ、更には冷汗を額に浮かばせていた。更に、死にたくもなってくる。
――――この年になってからの巫女姿の自分を目の当たりにするとは、まったく想像していなかったのだ。
(´・ω・`)つまりBBA無理すんな! |