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東方Project【11】-【6】 【最終章 人と妖怪が暮らせる楽園】
 生活の柄〜幻想郷放浪記〜E【モジカキヤ

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                     ,, '"´        _,,`≧==ニ二ニ=┐
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              , -―∠___        / ,/       `Y,/
            //フ =ー- ニヽZ⌒厂i./          //`ヽ、 主人公が1年滞在しただけで、幻想郷が
               く. く {       / 介 ヘく=-厂 `ヽ、へ_//   }  人と人間が共存できる楽園になってしまった有様だよ。
            >_`ヽ,   ィ''"´/ /,癶< .}  ,え/\.`ー<__/
            ん-、`イ /んイ/,       リ\んイ   i. \  /   ,)
             ∠_イ く,// {     、  .\j ハ!  厂 .`iーく{
               (  人  }/.!    \    ト、 ,,斗f七 ,}.i /i   |: .. \
           /ヽ} / .i | i  ,N\   | X      }  、  ,!: :  . ,)
             (_ ,ノV!.  | ! l \- \ | リ,ィf圻笊ヽ!  ,} ∧ ̄ ̄
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                  i  | ヽ八 Vじリ \         /  /  |   \
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                    ∧ N\i.込、             / イ  ルハ `ヽ.   \
                    / `i  ルi .iへ、 ハー '   / /  .!/   }  .ト、  `ヽ、
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           { ./ /  >-‐=\ ヾ7 レへ_/|: : : {   }: :'"´.: :.//            }    `二ニ==- 、
              ノ,/  /    `}}> /   ̄ ̄): : : ハーキく; '''"´}://           ト、   \,      \
         /      {      _У   ̄ ̄)´: : : :.{ {,八   /{: i`ヽ          ! \   `i       }
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  /      /      , ': : :‘,∠: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヘ ヽ Y   | ハ         〉     }    ` `ヽ
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  /        i>     八::.: : : : : : : : : : :≧=--=≦: : : : : : : : : : : :} }人     >,--===ニ''"´ 人 }    /  ,/
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     く≦''"´  ≧ーく   丶: : : : : : : : :彡三ミ、 : : : : : : : : : : メ  ,/ / /く く \| )    /    /   /
(´・ω・`)主人公さんのせいで、人間と妖怪が相手を必要以上に恐れない楽園さんになってしまった最終章。
主人公が1年間、幻想郷に滞在して、あちこち旅しただけで新しい楽園さんになっていた。


「無自覚って、本当に恐ろしいわね」
「しかし、僕は何もしていないのだから」
「一年前、里の人間たちは妖怪たちをそれなりに恐れていた。形骸化したとはいえ、妖怪が人間を襲い、人間が妖怪を退治する、という関係性も残っていた。もちろん、昔に比べて妖怪と人間の距離は近かったけれど、人間は常に妖怪の下の存在だった」
「それがどうしました」
「わたしが幻想郷を作ったのは、時代の変遷と共に消えゆく者たちの楽園を作りたかったから。有体にいえば、妖怪の為の楽園だったの。人間はあくまで動物園の檻の中に居るようなものでした」
「ふむ」
「何樫さん、貴方は、幻想郷の妖怪を妖怪だと思わないと言っていたでしょう」
「はあ」
「確かに、妖怪の根源は恐怖であり、不可解である。それは間違いないわ。だから、人間たちに恐怖されることが、妖怪にとっての存在意義になっていたの。だから人間と妖怪の関係性は残しておかなくてはいけなかった」
「成る程」
「それを壊しちゃったのよ、貴方は」


(´・ω・`)こんな素敵な幻想郷にしたまま、外の世界へと旅立つ主人公が凄いわ。
10年過ごしても平然と旅立つみたいだし、常に人生が出会いと別れ。
(´・ω・`)サヨナラこそ人生だったよ。


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生活の柄〜幻想郷放浪記〜 【最終章 人と妖怪が暮らせる楽園】     理想郷 作者:モジカキヤ  Z 59話 2014/01/22 

 
] 五十九(最終話).-幻想郷に迷い込んで1年。
1年間のことを振り返り・・・・・主人公は幻想郷を出るために、霊夢がいる神社を訪れた。 
外の世界へ返ろうと思ったのである。
特に出て行く理由はないが、思い立ったら旅に出る。それが主人公さん。 
霊夢に別れを告げて出ると・・・・・八雲紫に妨害されて、最後の会話を交わした。

主人公のせいで幻想郷が崩壊しそうになっていたのである。
主人公は妖怪を妖怪と思わずに接して生活したから、この1年で幻想郷が変わりすぎたのだ。

人間を襲う妖怪が減り、人間と妖怪が恐怖を媒介せずに生存できる楽園さん!
八雲紫は妖怪の楽園を作ろうとしたら、両者が共存できる楽園さんになっちゃった!
主人公は幻想郷にサヨナラを告げ、幻想郷の外に出て行く。
これで、この物語はおしまい。
 
   -
「ほらメリー、早く早く」
「まってよ蓮子、そんなに急がなくたっていいじゃない」

 学生らしき少女の二人組であった。
 二人は暗がりに座っていた私を見てぎょっとしたようだが、軽く会釈しただけで通り過ぎた。こんな時間に、よりにもよって博麗神社なんぞに来るのは酔狂である。
 辺りが静かになったけれど、耳を澄ますと風の音に混じって、遠くから車の走る音が聞こえる。
 色々考えるのもいいけれど、今夜の寝床を探さなくてはならない。
 私はもう家を持たぬ旅人である。何処かに枯れ草でもあればいいのだけれど。

 首をくきくきと鳴らしてから、立ち上がった。
 立ち上がった拍子に大きなあくびが出たので、両腕を上げて背中を伸
ばす。
 薄く開けた眼の向こうの灯りがにじみ、涙が一粒、頬を伝って流れた。

(´・ω・`)別れだけが人生。
(´・ω・`)なんて何も持たない生き方している主人公さんなんだ。


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