22,おかえり --幻想郷の紅魔館に佐天さんは帰ってきた。
最初にやるべき事は、可愛い娘達へのセクハラである。
スカートをめくって激怒され、危うく大妖精ちゃんに制裁されて殺害されそうだった。 -
「チルノ、久しぶり」
私は親友ことチルノにそう言って笑みを向けた。
彼女も私に笑いかけてくれる。だから私はやらずにいられなかった。
迷わず私は手を伸ばして、そのスカートをまくり上げる。
―――今日は白に水玉、実に妥当。
「っ!!?」
チルノはすぐに顔を真っ赤にしてスカートを押さえ後ろに下がる。
(´・ω・`)この佐天さんは、セクハラの神様として祭り上げても良いような気がした。
23,幻想サイド
--佐天さんは久しぶりに、幻想郷の皆の所へと会いに来た。
二つの世界に流れる時間が可笑しくて、学園都市の半月は、幻想郷での半年を意味している。
そのせいで、佐天さんは警戒されていた。
幻想郷を味方にした女の子として、アレイスター・クロウリに恐ろしいほどに注目されている。 -
この学園都市にレベル5と呼ばれるトップ7人よりも、“アレイスター・クロウリー”にとっては幻想殺し(イマジンブレイカー)の方が重要であり、その次に重要なのは佐天涙子なのだ。
奇しくも、佐天涙子は憧れていた超能力者(レベル5)、しいては御坂美琴を超えていた。
それが喜ばしいことなのかどうかはわからないが、彼女はある意味ではレベル5第一位すら超えている。
だが“驚異性”という意味では、学園都市第一位だった。
(´・ω・`)上条さんよりも注目されている中学生か。間違いなく、24時間監視されてプライバシーがない(キリッ
24,魔術 -パチュリーから魔術を教わった佐天さんは血を吐いた。
脳味噌を学園都市で弄られて能力者になると、レベル0でも魔術がほぼ使用不可能になる。
基礎の魔術すら意識失うレベル! --
「大丈夫ですよ。ただもう少し実験したいんです……魔術の規模によってこの副作用のダメージは大きくなるのか、とか」
「なっ、涙子! 魔術の中でも基礎もいいものでそこまでの副作用なのよ!?」
(´・ω・`)学園都市に通っているせいで、魔女の道が100%閉ざされている有様だよ!
25,家族--佐天さんは魔術の習得を諦めなかった。
危険すぎてほぼ確実に重傷を負う事が決定しているから周りから止められたり、その自己犠牲すぎる精神を指摘されたりしたが、佐天さんはめげない!
佐天さんは皆を守るための力が欲しいのだ!-
「ごめんなさいパチュリーさん、それでも私には魔術が必要なんです。私は沢山迷惑をかけるかもしれません、“誰のせいでもなく”魔術の副作用が出てまたみんなを心配させるかもしれません、それでも私は……紅魔館のみんなを、家族を守る力がほしいんです」
「……ほんと馬鹿なんだから、小悪魔に言われてようやく気づいたんでしょ?」
(´・ω・`)このサテンさん、着実に自分の身体をボロボロにするルートを辿ってる。これは怖い。
26,人里の先生--佐天さんの所に天狗が取材しに来た。
能力も魔法も弾幕もないのに霊夢達とも仲がいいって事で注目になっているのである。
そして、ケイネ先生の口から“原石”を人工的に作る科学都市と、その原石が幻想郷にいる事を教えられた!
つまりっ!憧れの超能力者級の化物がこの幻想郷にいる! -
「チルノちゃんが最近紫さんのお願いですぐに紅魔館に行っちゃうんですよ、私はチルノちゃんの仕事をお手伝いするって言ってもチルノちゃんったら『こんな面倒な仕事大ちゃんも付き合う必要ないよ』なんてかっこいいこと言って私を気遣うんです。チルノちゃん可愛いマジ天使、でもチルノちゃんったら昔からの馴染みだからって紫さんのお願いを聞いて夜遅くまで図書館で本を読みあさって私はお家で一人晩御飯を作ってまってるなんてどこの夫婦ですか! やだチルノちゃんと私が夫婦なんて嬉しい。あぁ話が逸れましたね大体にして私とチルノちゃんと言ったらセット、二人の名前は枕ことば、なのになんで私とチルノちゃんが引き離されてるんですかねぇ? 八雲紫がなんだか知りませんけど今なら私なんでも殺れちゃう気がするんです。でもしません、チルノちゃん友達がいなくなったら悲しむもんね。ということで私は今少しでもチルノちゃんのそばに居ようとこの紅魔館へとやってきているわけです。まぁレミリアさんたちもいるし退屈しませんけどチルノちゃんの姿が見えないのが唯一の苦痛ですね。それと……」
(´・ω・`)大ちゃんがヤーンデレだ。ヤーンデレだ。ヤーンデレだ。チルノが好き過ぎて、皆 の 命 が 危 な い
27,欠けた月
-月が偽物だった。
レミリヤをこの異変を利用して、佐天に異変を解決するために必要な事を教えている。 --
レミリア様の表情は今しがたしていた楽しそうな笑みではなかった。
どこか嬉しそうだけれど、どこか不敵な、そんな吸血鬼の笑みがそこにはある。
私は生唾を飲んでからその瞳にさらされながらも静かにうなずいた。
(´・ω・`)つまり異変を通して佐天さんが成長する(キリッ
28,開幕は鳥と蟲 --佐天さんはリグルとの弾幕勝負に勝利した。相手に接近してナイフでグサッとやらないと勝利できないから難易度高い。--
姿勢を下げて走る涙子の前方から迫る弾を涙子は軽くジャンプして避けると次々と弾を避けながらリグルへと詰め寄る。
それが彼女のアクロバティックな戦い方。
数か月前までは誰がこの少女がここまでになると予測できただろうか?
いや、これも才能の一つだ。
(´・ω・`)機関銃の弾丸を回避しながら、機関銃に接近してナイフで切りつけるような戦い方しかできないという事なのかぁー
29,龍の弟子-佐天さんは封印された力を解放した。
その結果、人間を辞める事になり、妖怪の丈夫な身体さんになった! -
封印を施した腕と眼を移植して直、レミリアと美鈴の眼と腕は繋がっている。
確かに佐天涙子の移植は成功しているのだから肉体的なつながりは一切無い、そのはずが見えない何かでまだ繋がっているレミリアと美鈴。霊夢が人間としての佐天涙子を保つために行った封印が原因だと言っていたのだから間違いは無く、レミリアと美鈴の二人自身も涙子が人間として生きたいというのならば涙子が死ぬまで片目、片腕の生活ぐらいどうということはないと思っている。それでもここで封印のことを離したのは間違いなく―――この先、必要になることがあるかもしれないからだ。
(´・ω・`)とうとう人間さんを辞めてしまった。
30,人と妖怪と時々半妖-佐天さんはアリスに勝利した。
この力は使い続ければ、最終的に妖怪になってしまうので封印が施されている。
この異変を解決する間、力を使わないといけないので・・・妖怪になっちゃうぞ!
次の対戦相手は鈴仙・優曇華院・イナバだ!
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「ともかく、あまり使い続けるわけにはいかないのよ。解放されていれば徐々に妖怪の血は涙子の血に馴染んでいって、最後は封印の意味がなくなるから」
「別に人間じゃなくなっても構いませんって」
「……」
涙子が楽しそうに言うが、構うのは咲夜たち、つまり紅魔館の住人達なのである。涙子にはまだ理解できていないのだ、人間じゃなくなり妖怪になるというのがどういうことなのか……。魔理沙と友達のアリスにも、紅魔館の住人である咲夜にもわかることだが、涙子にはまだわからない。人間と妖怪では生きている時が違うのだと
(´・ω・`)逆に考えるんだ。
(´・ω・`)不老美少女のままだから、お得だって考えるんだ。
31,似ているようで違うもの^チルノが集団の弾幕でフルボッコにされそうになったから、幼女の味方な射命丸文が参上した。
敵のウサギ妖怪さんも幼女。
うわ、敵も味方もようじょだらけ。 ^^
―――腹黒い。
チルノの周囲から大量の弾幕が放たれた。別に弾幕勝負に一対一というルールも無い。ならば当然こういうこともルール違反ではない、ならばこれは正当か? いや、正当だろうけれど、古参の妖怪としては間違っているだろう。
チルノは舌打ちをして上空へと舞い上がり月を背中に自らに迫る弾幕をなんとか避けた。だがそれでも相手は上空のチルノに弾幕を放ち、チルノは弾幕が放たれる場所をしっかりと確認して氷塊をいくつも作りだす。
(´・ω・`)うわようじょだらけ
32,異変は終わるが?-
原石、藤原妹紅との初めての出会い。
こいつを倒さないと、月は戻ってこない。
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「|藤原妹紅(ふじわらのもこう)、『老いる事も死ぬ事も無い程度の能力』だ」
(´・ω・`)一方通行とも持久戦やったら、勝利できそうな不老不死人間さん相手とか、なにその無理ゲー
33,恐いものは-藤原妹紅と普通に戦ったら勝てないが、サテンさんにはレミリアの眼と、仲間達がいる。
普通に2vs1の状態で藤原妹紅を殴って倒したのだった。
上条さんのように説教して、不老不死だから誰かと一緒に居られないっていう幻想ぶっ壊してヒャッハー!--
「楽しいこともあれば悲しいこともある。もちろん悔いの無い終わりだってある。沢山の記憶がある貴女なら、わかるでしょ?」
涙子は上条当麻の最後が“悔いの無いもの”だったと信じて言った。最近になってようやくそう思えてきたのだ、彼は人を助けるのに命を掛けるのを惜しまない人だったから……。
きっと自分のこともその他大勢と同じように、助けたのだと……。
(´・ω・`)サテンさんの知っている上条さんは死んだ!それはなぜか!
上条「記憶喪失だからさ。」
34,異変が終わって-サテンさんは異変を解決した1人って事でゆっくりできた。
数秒先の未来が見えるので、きっと学園都市で役に立つ。-
(´・ω・`)やっと学園都市に戻ってくるのか。
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