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ポケットモンスター【10】-【3】【 とあるプラズマ団員の日記B 【ブログ】 作者 I・B |
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トウヤ(´・ω・`)イルの事が大好きなんだ!でも、そんな事いえない!
イル(´・ω・`)
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とあるプラズマ団員の日記 【二章 夏の月】 | ハーメルン 作:I・B | SSS | 5-9話 | :2014年02月27日 |
10話--トウヤとイルはとうとう離れ離れになってしまった。 自分の名前を呼ぶ柔らかい声に、トウヤは知らず安堵の息をつく。 (危なかった……俺は、何を口走ろうと……) 恋人になって欲しい? それとも、結婚してくれ? いずれにせよ、自分の気持ちに整理も付いていないのに言える言葉ではないし、そもそも雰囲気もなにもあったものではない。トウヤは自分が思いの外追い詰められていたことに気がつくと、今度こそイルに気がつかれないようにため息をつく。 トウヤはそう、心の内側でざわめく何かに蓋をすると、イルを伴ってリュウラセンの塔へと踏み込んでゆくのだった。
零れる声に想いはない。 『もうすぐだ』 滲む声には、なにも込められていない。 『もうすぐ、ここに』 ただあるのは、壊れたテープレコーダーのように繰り返す声。 『もうすぐ、もうすぐ、もうすぐ』 かつてあったモノ≪想い≫を繰り返すだけの、破壊され、歪み尽くした声。 『もうすぐ、もうすぐ、ここに、終わりが来る』 その声には何も込められていない。 『ああ、これでやっと』 ただ虚無だけがあった。 |
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