1話 2話-ナルトに兄がいるせいで物語は最悪な方に向かっていた。
NARUTOという物語は、言ってみれば、ナルトとサスケという親友同士の戦い。
だけど、ナルトに兄がいるせいで、サスケの憎悪が原作よりぱっない --
ー大蛇丸に襲われたサスケ。
その状況でナルトの兄が助けにきてくれたけど、それは全てナルトのため。
サスケは悔しかった。
ナルトには兄がいて、ピンチになれば助けてくれる。
でも、自分にはそんなやつはいない。 ーー
「大蛇丸さん、あなたに理解してもらいたいことは一つだけです」
「何かしら?」
「ナルトに手を出せば、俺が一瞬で駆けつける」
「なるほど。例え、この場から逃げられたとしても妙な考えを起こすな、という警告ね」
オサキはそれ以上会話に応じなかった。
無言のまま、クナイを構え直した。
言うべきことは言い終えた。後はただ目的を遂行するのみ。
完全な戦闘態勢である。
「随分とやる気のようだけど、それでいいのかしら?」
大蛇丸は笑みを崩さなかった。
「私とあなたが戦えば、どちらかが死ぬ」
その言葉に、顔色を変えたのはオサキではなくサスケだった。
「最悪の場合、相討ちになる。どう? こんな行き当たりばったりの戦いで、命を捨てるなんて馬鹿らしいと思わない?」
「……あなたは勘違いをしている」
「へぇ?」
「俺は命惜しさに勝ちを狙うような賭けをするつもりはありません。相討ちで確実にあなたの命を狙う」
「――!」
「ここで俺と死んでもらいます、大蛇丸さん」
「……ふふっ、本当に可愛げがないわね。優れた才覚を持ちながら、そういう隙のない生き方が私の好みから外れてるのよね」
(´・ω・`)これなんて一人の男を巡る争い
4原作にない展開でこのレベルの死亡フラグを発動出来るなんて!-大蛇丸による木の葉潰しなんて俺が許さない!
byナルトの兄
木の葉の里は、同盟国ですら裏切っていた事を知り、この機会を利用して一気にそれらを潰し、里に平穏をもたらそうとしていた。
ナルトの兄は、ナルトの事をすごく慕っているヒナタに、ナルトを任せて戦場に旅たつ。 -俺は愚かな兄だったのかもしれない。
弟であるお前を、信じていなかったのかもしれない。
お前を傷つけるものから遠ざけようとしていた。
しかし、それが違うと分かった。
お前は傷ついても、立ち上がれるだけの強さを持っていた。
そんなお前を、支えてくれる人が大勢いた。
俺は自分が失敗する前に、それに気付くことが出来た。
ならば、俺がすべきことは要らぬ心配を重ねることじゃない。
ナルト、お前はお前の信じる道を突き進め。
きっと多くの人が、そんなお前の後についていくだろう。
俺にはない力だ。
お前だけが持つ不思議な力だ。
ナルト、お前は俺だけではなく多くの人にとっての光だ。
俺はお前の兄であることを誇りに思う。
ありがとう。
そして、安心しろ。
お前はこのまま中忍となり、上忍となり、いずれ火影となって、この里をより良い形に変えていくんだ。
俺は自分のやるべきことが分かった。
迷いはない。
清々しいほどに。
例え死んだとしても悔いはない。
――俺はこの命を懸けて、お前と木ノ葉の未来を守る。
ナルト(´・ω・`)兄貴に死亡フラグがたってるってばよ!
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