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魔法少女まどかマギカ クロス作品【6】-【9】 クロス作品(魔法少女リリカルなのは) もしも海鳴市にユーノくんだけじゃなくキュゥべえもやってきたら?H 【第13話 それぞれの旅立ち、そして世界の終わり】 【ブログ】 作者【mimizu】 |
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もしも海鳴市にユーノくんだけじゃなくキュゥべえもやってきたら? 【第13話 それぞれの旅立ち、そして世界の終わり】 【(魔法少女リリカルなのは) | 作者:mimizu | Z | 3話 | 2014/07/31 | |
第13話 それぞれの旅立ち、そして世界の終わり その1ーワルプルギスの夜を倒す事に成功したが、その代償に、フェイトとナノハは魔力を使い果たしてしまった。 離れていく自身のソウルジェムを見ながら、なのはは思う。戦いの中で一度は人間であることを捨て去ったなのはが、ようやく人であることを取り戻すことができたのだ。ワルプルギスの夜を倒し、皆を、海鳴市を救うことができた。あとは海鳴市に帰ってユーノに謝り、アリサに記憶を返し、そしてすずかが守りたかった日常に帰るだけなのだ。 (……ごめんね、皆。わたし、もう帰れそうにないや) なのはは最期にそんな思いを抱きつつ、その意識を手放すこととなった。 「どういうことだい?」 「私はね、この宇宙は一度、滅ぶべきだったと考えているの。いえ、この世界の仕組みを考えればすでに宇宙は一度滅んでいると言ってもいいわね」 「馬鹿な。そんなはずはないよ。現にキミたち人類もボクたちインキュベーターもこの宇宙に存続している。それこそが宇宙が滅びていない何よりに証拠になるはずだ」 織莉子がキュゥべえに叶えてもらった願い。それは自分の生きる意味を知りたいというものであった。そしてその願いから生まれた魔法こそが未来視。未来を覗き、そこから最善の未来を選択することができる能力である。 インキュベーターにとって人類は家畜同然の存在だ。彼らの目から見て感情は精神疾患でしかない。さらに個体間の意思疎通方法が口頭を介したものしかなく、そして感情があるが故に意志の同期を完全な形で行うことができない。 だがその感情こそが、この宇宙の延命に繋がっている。かつてインキュベーターが進化の過程で置き去りにした感情がこの宇宙を救うために必要な唯一無二のエネルギーを生み出しているというのは因果な示し合わせだとも言える。 「本来ならばボクたちは人類が家畜を扱うように、キミたち人類に相対することができる。だけどそうしないでいるのは、キミたちの存在がなければこの宇宙を存続させることができないからなんだよ。もちろん感情を持つ種族は他にもいるし、感情エネルギー以外の方法で宇宙の寿命を延ばすこともできる。だけど人類から回収できるエネルギーほど効率よく運用できるものは他にないのも紛れもない事実だよ。特になのはやフェイトとの契約時に回収できた感情エネルギーは、ここ百年では他に類を見ないほどの質と量を兼ね備えていたと言えるね」 「……いったい、何が言いたいんだ?」 「つまりはね、ボクたちにも欲というものがでてきたということだよ。本来、ボクたちが一番効率よくエネルギーを回収することができるのは少女との契約時ではなく、彼女たちが絶望し魔女になるその瞬間だ。だけど二人と契約した時に回収することのできたエネルギー量は、並みの魔法少女のそれを遥かに上回っていた。ならばもし彼女たちが魔女になった時に発生するエネルギー量は一体どれほどのものだろうと思ってね」 「この上まだなのはの心を弄ぶつもりだって言うのか!!?」 |
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