8.『拓実、荀ケを模倣するのこと』-主人公は桂花そっくりの姿に変装して、桂花になりきっていた。
主人公が常に曹操の姿に変装していると、曹操が二人いる事がばれてしまうので、常に桂花の姿に変装してなり切っている。
これで迷惑を被るのは桂花だけだ!
桂花本人が激怒する!
華琳様の姿をしている主人公を尊敬しているのであり、桂花の演技をしている主人公を尊敬している訳じゃないからだ!
桂花は自分と全く同じ姿をした主人公に、色々と文字を教えてやる事になり、後の問題は致命的なくらいに体力がないせいで曹操の武将としての腕に追い付くまでに膨大な時間が必要な事だった。 -
「何ですってぇ!? この私が華琳様より直々に賜った軍師の任に文句をつけるだなんて、どういう了見よ! 聞き捨てがならないわ!」
「はん、それならいまいち頭の回転が鈍い軍師様に言わせてもらうけれど、私に華琳様と同じ格好をして城内をうろつけとでも言うつもりなの? 軍師だというならば、有事以外は他の人間を真似させておいた方が正体の露見を防げる、そのぐらいのことは言われずとも推察してみせなさいよ」
「それぐらいわかっているわよっ。だからって、何で拓実が私の格好と演技をして、私の教えを受けに来るのよっ! おかしいでしょうがっ! ああっもう! こいつの演技、似ているのがわかってしまうから余計に腹が立つっ!」
(´・ω・`)小さいチビッコが口論。傍目から見たらきっと、とても微笑ましい光景だわ。
9話--筋力不足に、経験不足な上に主人公には武を学ぶ熱意が不足してしまっているので、曹操の影武者として戦場に立つ難易度が高かった。
桂花の演技をしている以上、桂花が伸ばそうとする内政や軍師としての能力ばっかりに目がいき、武将として鍛える方向に行かないのである。
そのため、勇敢で武に長けた人物の演技をする事で武の面を鍛えようという話になり、季衣にも事情を話して、季衣の演技もする事になった。
主人公を武将と文官の両方で活躍できるようにし、影武者として活躍しない間も働く事になる。
曹操は主人公が武術を鍛えまくったらどんな感じに化けるのか楽しみにしていた。
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「半分当たり、というところかしら。拓実には桂花と季衣の演技をしてもらうけれど、それぞれに身分と名を与えるつもりよ。そうすれば影武者としての拓実を必要としていない場面でも実際に軍を率いることが出来るし、公の政務も、春蘭と調練していても何ら不自然はない」
「桂花の奴はともかく、季衣がどう思うかは置いておきますが、それは流石に拓実の身が持たないのでは……」
「三役演じさせるからといって、別に他の二倍、三倍働かせるわけではないわ。不足した部分を必要な技能で穴埋めする役目を負ってもらうつもりよ。有事の際にしか動かせないのでは宝の持ち腐れだもの。もちろん二役同時には存在できないけれど、もう一役には私から使いに出しているとでも言えば疑う者もいないでしょう」
(´・ω・`)いまにして思うと、勇敢な武将 → 命知らずな戦いをやってしまうから、武将として運用すると死亡する可能性がそれなりに高くて、結構やばいね。
10.『拓実、役柄を頂くのこと』--
曹操は、自分が死んだ場合の事を考えている。
既に数多くの配下が曹操のために死亡しているので、覇道を頓挫させる訳にはいかないだけに、いざとなったら影武者の主人公が本物の曹操になっても大丈夫なように鍛えまくる気である。
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「万が一、というのは、起こったりはしないから万が一と言うのよ。我が覇道は、大陸を平定するその時まで決して途絶えたりはしない。我らの歩みを止められる者などはいない。そうでしょう?」
「はっ!」
「左様にございます」
いつもの華琳より自信に溢れた宣言を聞いた秋蘭と桂花は、心底安堵したように笑みを浮かべて肯定の声を上げた。そんな二人を見て、華琳もまた微笑を浮かべる。
「それでは、貴女たちもそろそろ仕事に戻りなさい。いくら遅れることを許したといっても、一日以上の遅延は認めないわよ」
「御意に」
「はいっ! それでは華琳様、失礼致します」
(´・ω・`)曹操影武者入れ替わり説とか、この世界の歴史家から出てきそうな感じに
(´・ω・`)曹操の死亡フラグが現時点でたっているよ!
11.『荀攸、陳留を見て回るのこと』--主人公は、曹操が治めている街を見て回った。
現代より劣って当たり前だが、活気があり、窃盗までいて警備の人達が人手不足で困っている。
今、演じている桂花の思考で、犯罪を少なくするための雇用創出という方法を考えたが、それは既に桂花が実行していた。
それよりも問題なのは、服を購入しにいったら普通に現代に存在する服のオンパレードな事だったんだよ!
主人公の常識が壊れた!
ブラジャーの類やゴム製品もある! -
華琳様がどうお考えになられているか確かめないことには何とも言えないけれど、職に困った者を警備に引き込むことは出来ないの? 雇用する上でどうしたって費用は出てしまうけれども、給金が出れば犯罪に走る者も減るだろうし、警備に人も入って治安も回復するでしょう。春蘭、貴女はそれらについて何か聞いている?」
「む? う、うむ。三日ほど前に、似たようなことを桂花の奴が華琳さまに進言していたような気が……しかし、どうだったか」
「あ、拓実のとはちょっと違いましたけど、言ってましたよね。えーと、『仕事があれば食べ物も買えて、悪いことをする人も減ることでしょう』でしたっけ。確か華琳さまは、『お金がないから無駄を省きなさい。そのお金で仕事を作りなさい』って文官の人たちに言ってたと思います。だから桂花たち文官の人が国の中のことを急いで調べているらしいですよ。それでも、華琳さまは他にもいくつか仕事を用意して、働く人を募集しているみたいですけど」
「おお、そうだ。確かに華琳さまは仰っていた。正しくは『現状、新たな事業を起こすだけの余裕はないから無駄を省いて、費用を捻出しろ』だったな」
(´・ω・`)雇用創出・・・兵士の監視つきで税率が高い農業とかどうだろう(史実ネタ
12.『荀攸、朝議に参加するのこと』-朝議には総勢にして四十名超の才能溢れる女性武将・文官がいた。
曹操に忠誠を近い、数多くの部下を従える人達である。
主人公は、曹操が将来的に孤独な道を歩むのではないかと不安に思い・・・そのまま桂花の演技していたから、皆を馬鹿にしまくる挨拶をやって、反感を購入していた。
正体が露見する事を恐れ、親密な関係になる人間さんの数を減らしておこうという打算である。
親しくなればなるほど演技だってばれる確率高くなるから、友達は少ない方がいい。 --
「華琳様よりご紹介をいただけたけれど、改めて名乗らせてもらうわ。私は荀攸。字は公達よ」
言葉を切って、拓実はすうっと息を吸い込んだ。それを機に場が静けさを取り戻し、小さくざわめていた声が途絶える。この呼吸の一拍が絶妙な間となった。これだけで周囲の者たちは拓実の次の言葉を聞き漏らすまいと集中していく。
「言っておくけれど、私が信奉し、尊敬しているのは華琳様お一人だけよ。その他の有象無象――特に男なんていう下賎で汚らわしい生物には一切興味がないから、仕事の用事以外では絶対に話しかけてこないで頂戴ね」
(´・ω・`)主人公の存在が、他人から自分はどう見えているかっていう鏡そのものな時点で、
(´・ω・`)相手への精神攻撃をナチュラルにやってるわ!
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まるでパルメさんだな (´・ω・`) = (´・ω・`)♂、(´・ω・`)♀、♂(´・ω・`)♀
返信削除♂(´・ω・`)♀パーフェクトパルメ!
削除(´・ω・`)♂ ただの普通の変態
(´・ω・`)♀ただの変態
(´・ω・`)良く訓練された変態
削除なんか変なとこ飛ぶんだけど
返信削除(´・ω・`)理想郷は、一度、URLが全部変更されているから、昔のコンテンツは全部繋がらないんだ。
削除新しいURLを貼ってください。洞窟でも理想郷でも構いませんので
削除http://novel.syosetu.org/24317/