12話 【起】その心は曇のち雨ーー織斑一夏のベットに、ラウラが夜這いしに来たから貞操の危機って奴だった。
最近は毎日のように惚れたという設定で、ラウラがハニートラップ仕掛けてくる。
『織斑一夏』の秘密を知り、そして篠ノ之束に匹敵する“化学力”を持つラウラ・ボーデヴィッヒは、他のハニートラップよりも遥かに驚異!
ラウラの裏の顔を把握してないから、対処しようがない!
一夏の貞操が危ないわ!
しかも、姉の千冬がラウラを押してくる上に、精神的に辛い説教までしてくる。
ーー
「なあ一夏、緩み過ぎてないか?」
冷水を浴びせられたかのように一夏の頭が一瞬真っ白になる。けれども、心のどこかで納得はしていた。なぜならそれは、一夏自身がクラス対抗戦(リーグマッチ)のときから感じていたことだったからだ。
「一夏、今のお前に『零落白夜(れいらくびゃくや)』を持つ資格はない」
それは、“騎士”の剥奪と同義だった。
(´・ω・`)ラウラみたいな可愛い娘が、夜這いしまくってくる時点で、ハニートラップ羨ま・・・危ない
【承】海についたら行動開始!-織斑一夏の元に、束が会いに来たから、セシリアが戦慄する。
今まで一夏を脅迫した事があるだけに、束の怒りに触れて殺される可能性があったからだ。
でも、束の目的は、一夏がラウラのハニートラップにかからないように、別の女のハニートラップにひっかけさせる事。
最善なのは、束の妹が一夏と結ばれる事だが、最悪の事態を回避する事を優先しているっぽい。-
何故なら、セシリア・オルコットは篠ノ之束の粛清対象である可能性があるからである。織斑一夏の『織斑一夏』の仮面の存在を知るセシリアは、結局のところ織斑一夏の敵でしかない。現状、協力関係にあると言っても、その実態はセシリアによる一夏への脅迫によるものなのだ。ISの通信機能を使って一夏を脅したため、全てのISコアを支配下に置いているとされる篠ノ之束にはセシリアの所業が把握されていると考えるべきである。そして、記録(ログ)には残っていないものの、クラス代表決定戦において一夏の白式(びゃくしき)の『一次移行(ファースト・シフト)』のタイミングや『ブルー・ティアーズ』の破壊軌跡から、セシリアは外部からのIS干渉があったと考えている。この状態で、一夏を脅している事実を知られていないと考えることなど有り得ない。
クラス代表決定戦を行った頃のセシリアは確かに篠ノ之束を恐れてはいたが、まさか直接命を狙われることになるなどとは思っていなかった。しかしクラス対抗戦(リーグマッチ)での凰(ファン)鈴音(リンイン)抹消未遂によって“災厄”の“やり方”を知ってからは、少し深入りし過ぎたかも知れないという後悔が生まれていた。それ故に一夏への脅迫を強めることはしなかったし、学年別トーナメントでは凰鈴音の二の舞いになることを避けるべく、ISにダメージを与えてその修復のために棄権するという作戦に出たのだ。
「――――じゃあねいっくん。また後でね!」
(´・ω・`)ハニートラップでも羨ましい。
【原作』海についたら(一夏を誘惑する)行動開始
【この作品】海についたら(命がけのハニートラップ)行動開始
|