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ヒカルの碁【4】-【3】 IF GOD - 神は斜陽に打ち震える - 3章 アキラ、saiの正体に気付く 【ブログ】 作者 鈴木 |
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IF GOD - 神は斜陽に打ち震える
- 3章 アキラ、saiの正体に気付く |
ハーメルン 作:鈴木 | Z | 15-17話 | 2014年07月27日 |
15 未熟な覚悟 -アキラは新藤ヒカルの秘密を知ろうと、ヒカルの後援をやっている梨川先生と会話した 「昔からそういった類のモノに人は畏敬の念を向け恐れたものだ。それらは見る者次第で鬼にも神にもなった」 ヒカルの傍に感じる気配。悪いものではないということだけは分かる。そしてヒカルもその気配を大事にしている。 「塔矢先生にそれはどう映り、結果として何故隠そうと考えたのか。きっかけは進藤君の方から塔矢先生に話したようだが、塔矢先生は図らずも知ってしまった事実を幸福と捉えたか不運と嘆いたか。私ならばきっと感謝しよう」 「感謝、ですか?」 アキラの瞳が大きく見開かれる。 「自分を選んでくれてありがとう。話してくれてありがとう。代わりに自分に出来る限りのことをしよう。君たちを必ず守ろう。私ならそう考える」 「だからお父さんは出来る限りを尽くして、saiを隠し守ろうとした……」 ディスプレイ上には確かにlightがいるのに捕まえられないジレンマともどかしさで苛立ちだけが増す。たった一度でいい。一回対局できれば結果を別としてそれで全てが分かる気がする。 そうしてようやくアキラがlightに対局申込みできたのは本因坊戦が始まる10日前だ ようやく父親のことが理解できたかもしれない喜びと、そしてヒカルが闇の中に消えてしまいもう二度と表に出て打つことができなくなってしまった悲しみと虚しさ。 ――お父さんの判断は正しかった、そして……… 天井を見上げ、両腕で目を覆う。 |
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